FLC日記 2013年11月3日(日) 雨
「イノシシ捕獲用の罠ば仕掛けるけど、どこがよかね?」
そう言って、松本啓晶さんが、ここ(株式会社旬援隊)にやってきました。

ここは、熊本県菊池市菊池水源の山奥にある、株式会社旬援隊の本社所在地です。
その中で、自然と共に生き、自ら畑を耕し、さまざまな果樹や原木しいたけを育て、烏骨鶏たちを飼育しながら、自給自足の生活を目指しています。
自らの農業体験を活かしながら、匠の農家さんが育てる“本物”と呼べる作物を消費者と生産者目線で紹介して、ネットショップ「FLCパートナーズストア」で販売しています。

株式会社旬援隊のすぐ前の道は、さらに山奥へと続いていますが、その先は行き止まりになっています。
森林伐採(杉やヒノキ)用の車が通るくらいで、他の車は全く通ることの無いほどの山奥です。
ここ(㈱旬援隊)から、車でいったん山を降り、さらに阿蘇方面へ進むと、10分ほどのところに、「菊池渓谷」があります。

菊池渓谷は、日本森林浴の森百選や日本名水百選に選ばれるなど、阿蘇外輪山の豊な自然に恵まれた、四季折々の景観が美しいスポットです。
10月下旬~11月上旬は、美しい紅葉と、菊池渓谷清流の流れがそれはそれは見事です。
県内外を問わず、たくさんの観光客が訪れます。
今年は、色付きが少し遅く、来週あたりからが見ごろとなると思います。

昨日のこと、松本さんがイノシシの肉を持ってきてくれました。
これがその肉で、イノシシのバラ肉の部分でブロックのまま冷凍したものをいただきました。
「イノシシはここにも出るね?」と松本さん。

「毎日のように来てますよ!利平栗も随分食べられちゃいましたし、今は、ミミズを食べに来てるみたいですよ!」とこたえると、
「そらぁ、捕獲せにゃんたい!!」と驚きの発言!!
松本さんは、以前ここに住んでいた私の伯父と伯母の友人で、その頃は良くここにも遊びに来ていて、この敷地内のことも熟知している方です。いわば、親戚のおっちゃんみたいな存在です。

松本さんは、様々な遊び?をしています。
菊池川で鮎やスッポンを獲ったり、山できのこを採取したり、イノシシ捕獲したり・・・。
この写真は以前松本さん宅でごちそうになった、天然スッポンのから揚げとお鍋です。
その様子は、以前このブログでご紹介しましたので、興味のある方はのぞいてみてください。
http://shop.flcps.jp/天然スッポン食べました

昨日の今日で、さっそく今朝、イノシシ捕獲用の罠を持って、友人の東博昭さんとやってきました。
ここの敷地の中の栗林に、罠を仕掛けるのです。
「このあたりで良いんじゃ?」なんて言いながら、大きな檻を持ってきました。

イノシシの捕獲は、県に届けを出し申請して、許可証が必要です。
10月31日までは、有害鳥獣駆除として捕獲しますが、11月からはイノシシ猟としての捕獲です。
きちんと税金もおさめる必要があり、勝手に捕獲してはいけません。

「だいぶ派手に荒らされとるね!この時期は、山にどんぐりも椎の実もあるけど、これはミミズば食べに来とるのごたるね!!」
そう、東さんは話しながら手際よく捕獲用の檻を仕掛けていきます。

スコップで穴を掘り、そこに仕掛けを設置します。
檻の下に仕掛けて、それをイノシシが踏むと、ワイヤーで繋がっている扉が閉まる仕組みになっていて、イノシシを捕獲できるのです。

「こっちから来よるみたいだけん、こっちを扉にしようか?」そう言いながら、さっきの仕掛けの上に檻を置きました。
「あとは、杭を打って、番線(針金)で固定して、えさを入れたら出来上がり!!」あっという間の作業です。

し掛けが上手く作動するかを念入りにチェックしています。
「捕まったらどうすれば良いんですか?」とたずねると、
「電話して!すぐに取りに来るから・・・。」と簡単に答えます。
「ただ、そうとう暴れるけん、絶対に自分でどうにかしようなんか思ったらいかんよ!」とのこと!
いえいえ、捕まったとしても、自分でどうにかするなんて、絶対に無理です!!笑

イノシシをおびき寄せるためのエサとなる“米ぬか”をまいて出来上がりです。
「おそらく先にタヌキなんかが来るもんね!それで、獣道って言うか小動物が通ったあとを確認して、安全ってわかるとイノシシも来るとたい!」

「かなり用心深いんで、こうして人の臭いがするとしばらくは近づかんかもね!このあたりにも“米ぬか”をまいとくけん、あまり近づきなすなよ!」
と言いながら、イノシシ捕獲用の罠の仕掛けは終了しました。

「よ~し、終わった!昨日持ってきたイノシシの肉は食べたね?50kgくらいの小さなイノシシだったけん、肉はとても柔らかくてうまかばい!そうそう、東君は、ここの井戸を掘ってくれたとばい!」と松本さん。

「なつかしかねぇ!25年くらい前になるとじゃなか?あの頃は、こぎゃんこつばかりして遊んどらんで、土木の仕事ばしっかりしよったけん、重機もたくさんあって、確か8mくらい掘って水の出たとじゃなかったっけ?」と東さん。
「ここの井戸は、最初、東さんが掘ってくれたんですね?お世話になりました。もちろん今も使っていますよ!」
「そうね!それは良かった!」と東さんも笑顔でした。

「さぁ!できたできた。栗がまだあったころなら獲れたかもしれんけど、獲れるかどうかわからんよ!この時期は鉄砲での猟も始まったけんね!」と言いながら、20分ほどで、罠を仕掛けて二人で帰っていきました。

今日から、株式会社旬援隊の敷地内の栗林に、イノシシ捕獲用の罠(檻)が仕掛けられています。
栗の収穫を終えた今は、ミミズを食べに来て、荒らしていくくらいで、あまり被害と言う被害は無いのですが、農作物を育てられている近所の農家さんにとっては、イノシシはかなりの厄介者です。
取れて欲しい気持ちと、少しかわいそうだなと言う気持ちと、複雑な感情ですが、その様子はまた後日このブログでご紹介します。
今日は、「イノシシ捕獲大作戦」の1日目の様子でした!
FLCパートナーズストア 笠 泰紀
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