2012年1月21日(土) くもり
人里から上ってくると、右に大きく曲がり、西に続く(その後は南西に伸びる)林道がここの前には通っています。
先日もお伝えしましたように、ここより上には誰も住んでいません。
ここよりその林道を100mほど登ったところの写真です。
昨年末から、今年にかけ、阿蘇から来られた“山のプロ”の方々によって、杉や檜の林の伐採が行われました。
それはそれはさすがにプロ!
本当に見事な手際のよい作業ぶりでした。
ここはもともと、私のおじとおばが定年退職後約22年住んでいたところです。
そこを私が譲り受け、旬の食材をお届けする会社とすべく改装をして、会社を立ち上げ、開業へむけ準備をしています。
目の前の道の先は川です。
(河原川の源流→下っていくと菊池川と合流)
写真の左側にも川らしきものが写っていると思います。
この時期は水量が少なく、水の流れは見えていないと思いますが・・・。
その川と林道をはさんだエリアとその右側斜面を今回伐採されたわけです。
すごく見晴らしがよくなり、風の通りも抜群になりましたが、少し寂しい思いもしています。
その杉や檜の林は個人の方の所有だったらしく、木材として出荷されたのです。
伐採に伴い山のプロに依頼をされ、その山のプロの方々ははるばる阿蘇から約3週間の仕事に毎日こられていました。
作業中にお邪魔していろんなお話をうかがいました。
作業の手を止め気さくに話していただきました。
驚いたのが、その方々の一人は私のいとこ(ここに住んでいたおじ、おばの娘)を知っているとのこと!
「ここに住んでいた氏森のおいです!」と挨拶したところ、
阿蘇で教師をしているいとこに自分の子供がお世話になったとおっしゃっていました。
世間は狭いものです!
ついつい話が弾み、「今切られている木々は何年くらいでここまで成長したのですか?」とたずねると、
指差しながら、「大きいのは100年以上たっているね!」とのお返事!
「それじゃ、この山を見続けてきた大先輩じゃないですか?」と私も答え、笑顔の返事が返ってきました。
上記の写真は少し手前のシイタケの栽培とその原木となるクヌギです。
左側に先ほどの道がつながるわけですが、その道の両サイドを今回伐採されました。
その後は、また植林(杉や檜)をされるとのことですが、
「その木々が育ち次回の伐採のときは、俺たちはもうこの世にいないね!」と笑ってお話いただきました。
近年、日本の水源地(森や林、山全体)を外資の投資家(とりわけ中国系)が購入するということが頻繁に行われています。
1900年代は『石油の時代』といわれてきました。
オイルマネーが世界を動かしてきたのです。
しかし、
2000年代はおそらく『水の時代』になると考えられます。
世界的な水不足(安全な飲料水の提供不足)になると思います。
それを見越した水源地の確保(投資)が始まっているわけです。
豊かな水の国!日本に、世界中の目が向けられているのも事実です。
経済活動をしていく上で、スクラップ&ビルドは欠かせません。
でも、今回伐採された木々が同じように生長するには100年もの月日を必要とします。
自然に対するスクラップ&ビルドは長い長い年月を要します。
自然と向き合い、次世代の人類にきちんと継承していかねばと思いました。
同様に、食物を育てるということも、並大抵のことではありません。
自然と向き合い、日々の努力を怠らない農家さんの手間ひまがおいしい食物を育てています。
本当に良いものを多くの方々に届けたい!
農家さんの日々の努力をお伝えして、その価値ある食材をぜひ食べていただきたいと今日も全力準備中です!
FLCパートナーズストア 笠