FLC日記 2012年4月5日(木) 晴れ
『長生たけのこ』の取材に昨日行ってきました。
熊本県山鹿市鹿北町岩野の長生(ながそ)地区にある小春農園さんの朝掘りたけのこです。

赤土のついたままの掘りたて“最旬”のたけのこです。
私が用意していた竹カゴ(おばの手作り)に収まりきれないほど大きなたけのこでした。
実はこれ、幻のたけのこなんですよ。
独自の粘土質の赤土が、幻の白いたけのこを育てるんです。
携帯電話も届かないような山の中に、長生(ながいき)と書いて長生(ながそ)と言うところがあります。
長生(ながいき)と書く地名なんてとても縁起がいいように思いますよね。
小春農園(こはるのうえん)の小原正宏(おばるまさひろ)さんのトラックに乗せていただき、山道を登ります。その山道は途中からは小原さんが自らがコンクリートで舗装された道です。
杉林の山道をぬけるとまさに別世界が広がっていました。

見事に整備された竹林は、ささの葉越しの木漏れ日が差し込んでいます。思わず「きれいかぁ~!」と感嘆の声を上げてしまいました。
除草剤や農薬を一切使わずに、“有機”で育てた竹林にしばし見とれてしまいました。
「除草剤や農薬を使うと土が弱ってしまう・・・。一切の除草剤や農薬を使わずに、有機肥料とミネラルを与えで育てているとたい!」と説明を受けながら、たけのこ堀りを体験させていただきました。
さて問題です!どこにたけのこがあるか分かりますか?


正解は、落ちた笹の葉と土が盛り上がった部分です。
そおっと笹の葉をよけてみると、わずかながらたけのこの黄色い穂先(先端の葉っぱの部分)が出てきました。
中央にあるわずかに出ている三角の黄色い穂先が分かりますかね?
素人の私には全く見当もつきませんでした。
小原さんは足の裏でもたけのこを探し出します。地下足袋を履いて竹山に入ることで、歩いている中、土の微妙な変化を感じ取りたけのこの出る場所を探し当てるのです。まさに匠の技!本当に『見事!!』でした。

ちなみにこれが私が見つけたたけのこです。地表に現れ、穂先がすでに緑色になっていますよね。
「まぁ、これも悪くはなかとよ!でも、俺が出すたけのこは穂先が黄色くて完全に土に埋まった状態の新鮮でやわらか~い『こだわりたけのこ』たい!!」と笑ってお話いただきました。
さて、話を戻すと、先ほど笹の葉と土の盛り上がりで見つけたわずかに出ている穂先から、さらに匠の技で土の下の状態を瞬時に判断できるとのこと・・・。どう曲がっているから、どう土をを掘ってこのたけのこを掘り出すかを見極めます。これも匠の技ですよね。

全く見えない土の中の状態は穂先のわずかなカーブ(曲がり方)で見えるのだそうです。曲がっている側を「トウガ」と言う道具で掘り返します。

たけのこの皮の微妙な色の変化を見極め、たけのこの芯に向かって「トウガ」を力強く差し込み掘り上げるのです。
「トウガ」がたけのこの芯に入ると穂先が“ビクッ”とゆれて、掘り上げる合図です。まだ土の中に埋まった状態の、あのやわらかなたけのこが、全く割れることも無く見事に掘り出されるのです。
1発でしとめるまさに真剣勝負です。
この写真のたけのこは小さなもの(1kg弱)ですが、3kg以上もあるたけのこもその芯に当てる技術で、1発で掘り上げるのだそうです・・・。匠の技です!
さて、続きはまた明日ブログでご紹介いたします。
今回私が取材させていただいた『幻の白い長生たけのこ』を、特別に数量限定で販売させていただくことになりました。
「FLCパートナーズストア」では、小春農園さんの完全無農薬、有機栽培で育てた『幻の白い長生たけのこ』を予約販売中です。
最旬の朝掘りたけのこをその日のうちに発送いたします。ぜひご賞味いただきたく思います。
明日は、『幻の白い長生たけのこ』の特徴についてご紹介いたします。
FLCパートナーズストア 笠 泰紀
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