FLC日記 2013年9月14日(土) くもり
「今日こうして摘果しているみかんたちがいたけん、これから残したみかんが美味しく育つとたい!だけん、この落としたみかんたちに、『ありがとう!』って思いを込めながら、摘果していくとたいね・・・。」
昨日に続き、熊本県山鹿市鹿北町の「小春農園」さんのみかん畑の取材日記です。
甘くて美味しいみかんを育てるために、大切な摘果作業が行われています。
「小春農園」さんの『ザ・みかん』は、今年も「FLCパートナーズストア」で、ネット独占販売する、大人気商品です。
10月初旬より出荷する「極早生みかん」の『日南』、続けて「早生みかん」の『ひのみらい』、最後に「晩生(おくて)みかん」の『青島』、『金峯』と続きます。
「小春農園」さんの『ザ・みかん』の人気に秘密は、なんと言ってもその美味さです。酸味と糖度のバランスがとてもよく、味が濃く、もちろん新鮮でみずみずしい最高級のみかんです。
さらに、“草生栽培”といって、雑草をあえて生やしながら育てて、その雑草は時期を見てきれいに草刈をして、そのまま有機肥料とします。もちろん除草剤なんて一切使いません。
その安全性も高く評価されています。
「小春農園」代表の小原正宏さんと、息子さんで専務の小原将輝さんです。
「笠さん!この時期のみかんの味見ばしてみらんね?どれでも良かけん、好きなのば選んでみて!」
「良いんですか?やったぁ!ありがとうございます。どれにしようかなぁ・・・。」
「小原さん!これにします!!」と1つのみかんを選びました。
この時点ですでにとても大きくて形の良いみかんです!1番美味しそうに見えたのです。
「なるほどね!!じゃぁ、切ってみようか!」
もうこんなにも色着いていました。みずみずしくとっても美味しそうです。
「笠さんは何でそのみかんば選んだと?」と小原さん。
「それはもちろん大きかったし、枝の先端に1つだけ成っていて、たくさん養分も使っていて美味しいはず!と思ったからですよ!」と答えました。
「俺が選んだみかんはこれ!」と、その横にならべていただきました。
その瞬間!「え~!!!」
その違いは明白です!少し小ぶりですが、みかんの色がしっかりついていて、皮が薄く、見るからに美味しそうです!!その香りも全く異なっていました。
小原さんにその種明かしをしていただきました。
「笠さんが選んだみかんは、1つだけポツンと成っていて、ストレスがかかっとらんとたい。ストレスって言うと語弊があるかも知れんけど、伸び伸び育ちすぎとるとたいね。だけん、皮も厚くごつごつしていて、果実の味も薄いとたい。それに対して俺が選んだみかんは、密集して育ちよって、水分が少ないというストレスば受けとるけん、皮は薄いけど、しっかり美味さを凝縮して閉じ込めとるとたい。両方食べ比べてみなっせ!」
さっそく小原さんに選んでいただいたみかんを食べてみます。
皮が薄く簡単に剥けます。そして、もうすでに甘いんです!甘いだけでなくみかんの味の濃さが解るんです。
一方、私が選んだみかんは、皮が厚く剥きにくく、酸っぱすぎてとても食べられませんでした。同じ果樹から育つみかんにこんなにも違いがあることに驚きです!!
将輝さんが、さらに教えていただきました。
「笠さんが選んだようなみかんは、皮が厚くてごつごつしていて、一見“日焼け”に対し強そうだけど、本当は逆なんです。皮が薄いほうが日焼けにもなりにくいんです。ここでは日焼けするみかんはほとんどありませんが、もしこの時点で、日焼けしていたらもちろん摘果します。」
みかんは乾燥に強い果樹です。そこで、みかん畑全体にマルチシートを敷いて、極力水を与えずに栽培する方法もあります。
しかし、「小春農園」さんでは、みかんの果樹に十分に水を与えています。そのかわり、この時期までたくさん果実を実らせ、果実の数が多い分1つあたりの水が足りないというストレスを与えるのです。水が足りないと、果樹はどんどん根を伸ばし、それぞれの果実に水を送り込もうと頑張ります。つまり元気な果樹でみかんを育てるのです。
そして、時期を見て、果実を約3分の1ほど一気に摘果するのです。
ですから、見てください!この摘果されたみかんの数を!!
十分に水を得た元気な果樹は、青々と強い葉っぱで果実を育てます。果実が約3分の1になったことで、残された果実は、これから、より大きく、さらに美味しく実っていくのです。
小原さんは、今回の取材の最後にこうう話いただきました。
「ここのみかんは、この3分の1の摘果したみかんのおかげで美味しく育つとたい!だけん、摘果する時は『ホント今までありがとうね!』っていう気持ちになるね。今年も、良かみかんのできよるけん、どれば落とそうか?って迷わなんくらいたいね。こうして良かみかんの育ちよると、仕事もホントたのしかねぇ・・・。」
とても優しい眼差しで、みかんたちに話しかけるかのようにしながら摘果作業は続いていました。
「小春農園」さんの『ザ・みかん』は、こうしてみかんのことを知り尽くした親子の“匠”によって育てられています。
惜しまぬ手間ひまと、徹底した作業、たくさんの愛情によって・・・。
「FLCパートナーズストア」ネット独占販売の、「小春農園」さんが育て上げた『ザ・みかん』は、いよいよ10月上旬よりの販売スタートです。
雑草を有機肥料として、水も十分に与えて、水を与えないと言うストレスなど使わずに、より自然に近い形で育て上げられたみかんです。
「小春農園」さんの『ザ・みかん』は、全く飾らずみかんそのものの本当の美味さを楽しんでいただきたく命名された名前です。
「これぞみかん」と言える本物の味なんです!
まもなく、「FLCパートナーズストア」で、先行予約受付をスタートします。
これからも、このブログ、そして「FLCパートナーズストア」のホームページをお見逃しなく!!
FLCパートナーズストア 笠 泰紀
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