FLC日記 2017年8月27日(日) 晴れ
みかんは乾燥に強い果樹です。そこで、水分を与えずに、果実を甘く育てる方法もありますが、匠の農家さん「小春農園」さんでは、みかんの果樹に水を与えず“水が無い!”と言うストレスで甘く育てるのではなく、果実がたくさん実り育てるためには“水が足りない!”と言う、みかんの果樹の欲求で甘く育てます。
熊本の旬の食材を販売する、ネットショップ「FLCパートナーズストア」では、今年(平成29年度)も匠の農家さん「小春農園」さんの『ザ・みかん』をネット独占販売いたします。
10月初旬より出荷する「極早生みかん」の『日南』(写真)、続けて「中世みかん」の『ひのみらい』、最後に「晩生(おくて)みかん」の『青島』、『金峯』と、毎年販売予定です。
『ザ・みかん』とは、飾ることなく味で勝負したいと名付けられた名前です。
極早生から晩生まで、それぞれの季節に合う美味しさで、弊社の人気商品となっています。(※写真は中世みかんの『ひのみらい』です。)
「小春農園」さんでは、有機肥料を与えた元気な土と、水分もしっかりと与え、元気な果樹を育て、みかんの果樹が持つ本来の力を活かして、至高のみかんを育てています。
8月25日(金)、雨上がりを待ち、「小春農園」さんのみかんの栽培地(みかん畑)に、摘果作業の様子を取材に伺いました。
熊本県山鹿市鹿北町にある、自然豊かなこの地の日の当たる山の斜面を使った壮大なみかん畑です。
こちらは、5月上旬のみかんの花咲く頃の写真です。
熊本の“旬”を販売するネットショップ「FLCパートナーズストア」を運営する株式会社旬援隊の代表取締役の私(笠泰紀)は、弊社で販売するすべての作物の、その栽培の様子農家さんの惜しまぬ手間ひまや匠の技を、年間を通して現地取材しこのブログで紹介しています。
「小春農園」さんの『ザ・みかん』の収穫の様子も、移植作業や花の様子、着果の頃(写真)、摘果や枝吊り作業などなど、こうして年間を通してもう何年も現地で取材してきました。
「小春農園」代表の小原正宏さんです。
「おはようございます!すごくさわやかな香りですね!摘果したみかんの香りですよね!」と言うと、
「ハハハッ!そうそう!足元ば見てごらん!」と小原さん。そこには、摘果されたおびただしい数のみかんたちがありました。
「割れとるとはもちろんたいね。あとは、キズがあるものを中心に、樹勢に合った的確な数にせにゃんとたい。」と小原さん。
小原さんは、匠の判断で、次々に摘果作業を行っています。
「今摘果しよるとは、極早生の『日南』たいね。一気に3分の1ほどに落として、残したみかんたちを甘く、大きく育てていくとたいね。」
小原さんは、まるでジャグリングをしているかのように、手際よくどんどんとみかんを摘果していきます。
本日のブログの冒頭でもお話ししたように、みかんは乾燥に強い果樹で、水分を与えずに育てると、甘いみかんができます。
しかし、「小春農園」さんでは、水分を与えずに育てるのではなく、たくさん着果させ、水が足りないという状況を作り甘いみかんを育てています。
甘いみかんを育てるために、乾燥に強いみかんの果樹の特性を活かして、極力水を与えないように、地面をマルチビニールシートで覆う方法をとられる農家さんもありますが、「小春農園」さんではそのような方法をとりません。
中には、みかんの果樹の根っこが伸びにくくなるような“ホルモン剤”を投与して、十分な水分を果樹が吸えない状況を作り栽培する方法もあるようですが、「小春農園」さんではむしろ逆です。
根っこがどんどん伸びて、水分も十分に吸い、ノビノビと元気に育てています。
みかんの果樹が、「水分が無い!」と言うストレスで果実を甘くさせるのではなく、たくさんの果実が実っているので、「水分が足りない!」と言う頑張りでみかんを甘くさせる方法で育てるのです。
「この時期まで、たくさんみかんの果実をつけさせとくと、みかんの果樹は水が足りないと感じて、どんどん根を伸ばして水や養分を吸収しようと頑張るわけたいね。すると、水が足りないと頑張る力が元気な果樹になるとたい。そして、タイミングを見計らって一気に摘果するわけたい。」
「そうするのは中世のみかんまでたいね。晩生のミカンはそのまま育てるけどね。」
小原さんはそう言いながら、剪定を始めました。
「こうして1本1本の果樹をチェックしながら、枯れ枝を剪定するのも大事な作業ばい。」
このようなわずかな枯れ枝でも、そのまま残しておくと、病気の原因になるのです。
この惜しまぬ手間ひまこそが、毎年たくさんのお客様がお求めになる大人気のみかんになるのです。
「その辺りはまだ摘果しとらんけん見てごらん。たくさん着果しとるでしょ?ばってんね、極早生は良かとばってん、特に晩生は全国的にもいかんごたるばい。うちもかなり着果数が少ないけん、そうしようかと思いよるとたい。」と小原さん。
「どうしようか?と言いますと?」と私が訪ねると、「笠さんとこのお客さんは特に、毎年購入いただく方も多いので、あの味ばもお求めになると思うとたいね。もし、それができんと判断したら、晩生は笠さんとこには出しまいかと思ってね・・・。」
「その判断は、まだ先のことだけん、今日はこの時期の極早生の味ば知っとくために、食べてみなっせ。もう色づいて甘みも出てきたばい。」
小原さんが摘果したみかんを切って渡してくれました。
さっそくいただきました。
香りは十分に良い感じです。
色付きも良く、食してみると、酸味の中にほのかに甘みがあります。
「どうね?」と小原さん。
「私は酸味があるのも好きなので、美味しいのですが、まだ私が知っている、毎年食べる「小春農園」さんの極早生みかんの味ではないです。」と言うと、
「ハハハッ!正直でよろしい!これからその味に仕上げていくけん、まかせときなっせ!」小原さんがそう言って笑っています。
こちらは、以前取材した写真で、小原さんの息子さんの「小春農園」専務の小原将輝さんの摘果作業の様子です。
今年の摘果作業のめどがついたということで、この日は摘果作業をせず、草刈り作業をしてい津とのことでした。
「小春農園」さんでは、代表の小原正宏さんの豊富な経験と卓越した栽培技術、奥様の美子さんの惜しまぬ手間ひま、さらには、大学で果樹栽培を専門に学んだ、将輝さんの新たな知識が重なり、3人の“匠”を中心として、様々な“本物”と呼べる作物を育てています。
本日ご紹介している、『ザ・みかん』の他には、柑橘王こと『デコポン(肥後ポン)』、究極の柑橘『せとか』、『原木しいたけ』、幻の白い『長生たけのこ』、『山あいの南高梅(青梅・完熟梅)』、などなどすべて超一級品!
ネット独占販売する「FLCパートナーズストア」の大人気商品です。
そして現在は、『山あいの甘熟イチジク』が大好評発売中です。
いちじくは樹上で完熟させないと本当の美味しさになりません。
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「FLCパートナーズストア」では、今年も「小春農園」さんの匠が育てた『ザ・みかん』をネット独占販売いたします。
10月初旬より出荷する「極早生みかん」の『日南』、続けて「中世みかん」の『ひのみらい』、最後に「晩生(おくて)みかん」の『青島』、『金峯』と続けて販売する予定です。
これからの成長の様子や、匠の技など、現地取材しご紹介していきます。
お楽しみに!
FLCパートナーズストア 笠 泰紀
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