FLC日記 2024年9月16日(月) 晴れのちくもり一時雨
熊本の旬の食材を販売する、ネットショップ「FLCパートナーズストア」では、今期(令和6年度)も、匠の農家さん「鬼塚農園」さんの、『香り高き柚子(ゆず)』をネット独占販売いたします。
商品は大きく分けると、9月中旬より出荷する写真の『青柚子』と、11月上旬より出荷する色づいた『香り高き柚子』です。
色づいた柚子はさらに商品を分けていて、選びに選び抜いたキズがほとんどない『あっぱれ』と一般的な柚子の『キズあり柚子』とに分けられます。
写真は『あっぱれ』の大玉です。
収量のわずか1割にも満たない傷がほとんどないゆずです。
一般的な柚子は弊社ではあえて『キズあり柚子』と命名しています。
こちらがその『キズあり柚子』(写真は5kg入り)です。
キズやへこみがほとんどない“奇跡の柚子”とも言える『あっぱれ』と明確に差別化するためにあえて一般的な柚子を『キズあり柚子』と称しています。
「柚子はキズがあって当たり前!」と言われる柑橘類です。
そのキズの大きな要因が、この鋭いトゲです。
成長の過程で、このトゲはもちろん、果実同士でぶつかったり、葉っぱや枝にあたっても、果皮にキズが付くんです。
さらには、毎年、冬至に間に合うよう発送する『冬至用柚子』の販売も数量限定で行っていて『キズあり柚子』と同じ商品をお送りしています。
いずれも毎年完売する弊社の大人気商品です。
本来なら毎年この9月中旬より『青柚子』の出荷を行ていました。
しかし、今年は『青柚子』と『あっぱれ』の販売を中止することとなりました。
今年は4月に咲く柚子の花が極端に少なく、収量が今までに経験がないほど少ないことが予想されるからです。
熊本県山鹿市鹿北町多久にある、柚子の匠「鬼塚農園」さんの広い広い柚子畑のほんの一部です。
先日『青柚子』の出荷をするかどうかを決めるために現地取材に行ってきました。
中央を走るこの道路沿いに両サイドに広がる柚子畑は、むしろ柚子山という表現の方が正しいと思います。
この一帯で、約7反(2100坪)の柚子が栽培されています。
この時期の柚子たちとしては例年と変わらないように見えるのですが、ずっと現地取材をしてきた私にはその違いが明らかです。
まだ果実は青いのでわかりずらいかと思いますが、柚子の果実が本当に無いんです。
こちらは例年の同時期の様子です。
柚子の果実は枝の先端あたりに実ることが多く、こうして青柚子と言えどもはっきりと見て取れることができるんです。
しかし、1本の果樹にところどころあるだけで、この時期のこんな光景を私は見たことがありません。
こちらは例年の花咲く頃(4月下旬から5月中旬)の様子です。熊本の“旬”を販売するネットショップ「FLCパートナーズストア」を運営する株式会社旬援隊の代表取締役の私(笠泰紀)は、弊社で販売するすべての作物の、その栽培の様子農家さんの惜しまぬ手間ひまや匠の技を、年間を通して現地取材しこのブログで紹介しています。
もちろん「鬼塚農園」さんの柚子栽培の様子もこうしてもう何年も年間を通して現地取材してきました。
本来なら花の時期には、デコポンやみかん、せとかやかぼすと同じ柚子はこのような白い花をたくさん咲かせます。
こちらは今年の同時期の写真ですが、花がないんです。
果樹園内を歩いて探し回らないといけないほど、花の数が少なかったです。
「鬼塚農園」さんによると、昨年の花芽を形成する時期の極端な雨不足がその要因ではなかろうかとのことでした。
そうなると、着果数も減少します。
こちらは7月上旬の着果後の様子です。
花が少ないことで、着果して成長しているゆずの果実も極端に少なかったんです。
実は2年前にも同じく花が少なく収量が落ち込むといったことが全国的に起きて、柚子不足となりました。
しかし、今年は2年前をさらに大きく更新する柚子不足が予想されます。
生産者の「鬼塚農園」代表の鬼塚敬冶さんです。
「笠くんはずっと取材してきたけんわかるどばってん、本当に今年はなっとらんばい。俺たちはもう30年近く柚子ば栽培してきて、こぎゃんこつは初めてばい。」
取材の際にそう話されました。
奥様の鬼塚紀美代さんです。
「今年はどうなるか全く予想がつかんとよ。ここまでなっとらんとは初めてだもん。お父さんとも話したんだけど『青柚子』と『あっぱれ』は今年は販売を中止させてもらおうと思って!」とのことでした。
上記は取材の際のお二人の言葉をそのまま記しましたが、その後いろんな話をしたことを要約しますと、ここまで極端に果実ができていない今年の『青柚子』が、本来のこの時期の香り等の『青柚子』としての品質が保てているかがわからないので販売はできない。
また『あっぱれ』に関しては、収穫した中からキズやへこみがないものを選びに選び抜く必要があるので、収量が極端に落ち込むことが予想される今年はそれができないので販売は中止したい。とのことでした。
ただ、今年も収量は極端に少なることが予想されますが色づいた柚子の出荷は数量限定で行う予定です。毎年『青柚子』で「柚子こしょう」を作るお客様も多いと思いますが、色づいた柚子でも「柚子こしょう」は作れます。
「こちらは、「鬼塚農園」代表の鬼塚敬治さんの奥さま、紀美代さんが手作りした「柚子こしょう」です。
『香り高きゆず』で作った「柚子こしょう」は、1度使うともう他のものは使えないほどの絶品なんです!!
でも、実はこの「柚子こしょう」は、黄色く色づいた柚子の皮を使って作られてものなんです。
青唐辛子(冷凍しておいたもの)と塩、そして『香り高きゆず』の皮があれば、絶品「柚子こしょう」はできるんです。
柚子の匠の「柚子こしょう」のレシピは、以前のブログで紹介していますので、興味のある方はご覧ください!
「柚子こしょう」のレシピをのせたブログ
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FLC日記
香り高き柚子(ゆず)
柚子の匠!生産農家さんが作る手作り
「柚子こしょう」のレシピ!!
今年は全国的に柚子の収量が減少し、柚子不足が懸念されます。
これからも、現地取材を重ねながら、今期の出荷数予定数は「鬼塚農園」さんと話を詰めていきます。
本日のブログは、令和6年度の『香り高き柚子』の『青柚子』と『あっぱれ』の販売中止の件をお断りとお詫びを兼ねて紹介させていただきました。
FLCパートナーズストア 笠 泰紀
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