FLC日記 2024年9月5日(木) 晴れ
熊本の旬の食材を販売するネットショップ「FLCパートナーズストア」では、令和6年度も熊本県菊池市で農薬や化学肥料を一切使用せずに、岩崎寛二郎さんが育てたお米『にこまる』をネット独占販売いたします。
現在の田んぼの様子です。
この2枚の棚田で完全無農薬栽培のお米『にこまる』を育てています。
田んぼに与える肥料は自ら作る有機肥料です。
田植え後、順調に成長した稲たちは出穂を迎えました。
出穂とは、お米の苗が成長し、穂をつけ、花が咲く様子のことです。
白い糸くずのようなものがお米の花です。
正確に言えば、“花”とは言えないかもしれません。
今見えてる白い糸くずのようなものは、お米の花の雄しべです。
私が現地取材に伺ったのはお昼過ぎのことで、花は、午前中に咲いてその時間はもう籾が閉じています。
ほんの少し開いて、そこに雄しべの花粉が落ちて受粉するので、籾が閉じた後は雄しべだけが残るというわけなんです。
こちらの写真は先ほど出穂を紹介した同じ田んぼの4月下旬の様子です。
これがなんだかわかりますか?
これは田植えまで苗を育てる苗床です。
苗箱と呼ばれる容器に土を入れお米の種(籾)をまき、上土をかけて苗床に並べ育てます。
並べた直後は保温のために不織布をかけていますが、こちらの写真の5月中旬ともなるとその不織布を押し上げて成長するので不織布は外して育てます。
自ら大事に育てた苗を田んぼに植えます。
今年は6月11日に田植えをしました。
熊本の旬の食材を販売するネットショップ「FLCパートナーズストア」を運営する株式会社旬援隊の代表取締役の私(笠泰紀)は、弊社で販売するすべての作物の、その栽培の様子農家さんの惜しまぬ手間ひまや匠の技を、年間を通して現地取材しこのブログで紹介しています。
もちろん、岩崎寛二郎さんが栽培するお米『にこまる』もこうして現地取材をずっと行ってきました。
こちらは8月上旬の成長の様子を岩崎寛二郎さんと共に現地取材した際の写真です。
「笠はさぁ、いろんな農家さんのあちこちの田んぼを見てるやろ?何か違うとこないか?」と岩崎さん。
「ちょっと待ってくださいよ。よ~く見てみますから!」と言って、その指さされた稲の根本を見ました。
「同じ時期にしてはまず茎が太いですよね!それに、なんだか1株1株が扇型に広がっているような気がします。」というと、
「そうなんよ。茎はホント太いよな。それにいいとこに気が付いたな。こうして扇型に広がって視聴すると、茎の下の方まで光が差し込み丈夫になるんよ!」と
「まぁ、手前味噌だけど今年もかなりいい感じに育ってると思うよ。もちろん昔から「青田は褒めるな!」って言ってあるから、きちんと稲刈りまで終わらんと今年の出来の評価はしたらいかんけどな!」と岩崎さん。
岩崎さんが育てるこの2枚の田んぼは、曲がりくねった棚田です。
そして畔を形成しているところも高土手になっています。
棚田での米作りは、一般的な四角い田んぼに比べ、5倍とも10倍とも手がかかると言われています。
その一つが畔(あぜ)の草刈りです。
ご覧の通り、田んぼと田んぼを仕切る畔は土手になっていて、草刈りはかなりの重労働です。
「こうして農薬や化学肥料を使わずに、自分で作った有機肥料を与えて、「若木水源」の清らかで新鮮な水で田んぼを作ってるやろ?だから、いろんな生き物がこの田んぼに住み着いてくれとるんよ。」
岩崎さんはそう言いながら稲を指さしました。
そこにはトンボの幼虫の“ヤゴ”が脱皮し浮かした抜け殻がありました。
この田んぼの土はもとより、畔(土手)も含め除草剤も一切使用しません。
ですから草刈りは本当に大変なんです。
ではなぜそんなに手のかかるこの地の棚田でお米作りをしているのか?
その理由の1つが、先ほどのお話にもあったように、ここには清らかで豊富な水があるからなんです。
「若木水源」は、阿蘇外輪山の伏流水が湧き出る泉です。
1年中枯れることなく、こんこんと湧き出るまさに水源なのです。
「若木水源」は、くまもと名水100選にも選ばれています。
岩崎さんの田んぼはこの「若木水源」よりほんの数百メートルほどのところにあります。
「これが水門な。うちの田んぼに水が必要な時は開けるし、使わないときは閉めとくんよ。」と岩崎さん。
この用水路を流れた湧水が、直接岩崎さんの田んぼのお米を育てる水として使われているのです。
「若木水源」の湧水が直接流れ込むため、一般的な田んぼの用水路と違い、その間にいろんなものがその水には含まれようなことはありません。
ですから、岩崎さんが農薬や化学肥料を使わない限り、この田んぼでは完全無農薬栽培と言えるのです。
さらに念のためお話しておきますと、この田んぼのすぐ周りには、岩崎さんの田んぼ以外に田んぼはありません。
ですから周りの田んぼで散布される農薬や消毒の影響も一切ないのです。
昨年の稲刈りの取材の際に撮影した、岩崎寛二郎さんと奥様の岩崎由美子さんです。
笑顔の絶えない仲良し夫婦の二人三脚で、様々な農作物を無農薬で育てる匠の農家さんです。
お二人がこだわりぬき育てるお米は、今年もこうして元気に出穂を迎えています。
出穂の様子やこだわりの自ら作る有機肥料のお話を紹介したいところですが、本日のブログは少々長くなりましたので、この続きは明日のブログで際しく紹介したいと思っています。
もちろん、これから穂が膨らみ頭を垂れ、黄金色に輝く様子、そして稲刈りも含め現地取材しこのブログで紹介します。
お楽しみに!
FLCパートナーズストア 笠 泰紀
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