FLC日記 2024年6月1日(土) くもり時々晴れ
「枝ぶり、粒の数、他にもいろいろあるんですが、それらを考慮して、どれくらいのぶどうに仕上げるか決めながら敵粒作業をしています。私の場合は収穫までもう摘粒作業をしなくていいように、この時点で仕立て上げるんです。」
ぶどうの匠「社方園」の社方武路園主が、そう言いながら手際よく摘粒作業をしています。
敵粒作業を施されたブドウの房は、紺所時点ではこんなにもスカスカ状態です。でもこれが、社方さんの匠の技で、収穫前にはこれらが大粒のぶどうがはちきれんばかりになるんです!
その様子がこちら!
6月下旬に撮影した収穫前の『シャインマスカット』です。
収穫前の最後の作業の洗浄と袋(笠)をかける直前の様子です。
1粒1粒が充実し、ぎっしりと詰まった良い房に仕上げてあります。
熊本の旬の食材を販売する、ネットショップ「FLCパートナーズストア」では、令和6年度もぶどうの匠「社方園」さんの熊本産高級種なしぶどう『山鹿のぶどう』をネット独占販売いたします。
「社方園」さんの『山鹿のぶどう』の代名詞ともいえる、黒ぶどうの『ピオーネ』、大人気の白ぶどう『シャインマスカット』、そして、甘さ際立つ赤ぶどう『クイーンニーナ』(写真)など、3色のぶどうを販売いたします。
今年も「社方園」さんの初出荷日に合わせて弊社でも出荷をスタートします。
それは、まだ夏が始まったばかりの7月7日です。
しかも、黒、白、赤と3色のぶどうをそろえての出荷です。
全国にたくさんのぶどう生産農家さんがあると思いますが、7月7日に3色のぶどうをそろえて出荷できる農家さんは数少ないと思われます。
弊社にとっても7月7日は“約束の日”で、6月中旬より先行予約の受付をスタート予定です。
ここからは少し、以前の取材の様子をもとに、ジベレリン処理について紹介します。
熊本県山鹿市にある、熊本産高級種なしぶどう『山鹿のぶどう』生産農家の、「社方園」さんの栽培ハウスの1つで、こちらは、最後に収穫を迎えるハウスです。
「社方園」さんでは、ボイラーを焚くハウス、加温しないハウス、そして屋根のためのハウスなどで、収穫時期をずらしながら、熊本産高級種なしぶどう『山鹿のぶどう』を栽培しています。
ここは加温しない、トンネル式のハウスで、現在、ジベレリン処理が行われています。
ちょうど花の咲く前後のころで、それぞれの成長の様子をきちんと見極めて、ベストなタイミングでジベレリン処理を行っています。
この時期に行うジベレリン処理は、種なしぶどうにするためのものです。
「社方園」さんのぶどうは全て種なしぶどうです。
的確な時期に的確な処理をして、きちんと種ば抜くようにしているのです。
作業を行っているのは社方武路さんのお母さんです。
以前の取材で、「社方園」初代園主で、社方武路さんのお父さんの社方義武さんにその効能や安全性をうかがっていますのでその時の取材をもとに紹介いたします。
ぶどうの花が咲き終わる頃、ぶどうの房ごと、ジベレリンを溶かした液体につける作業を“ジベレリン処理”と言います。
ジベレリンとは、植物に内生する“植物ホルモン”の1種です。
社方さんが素手でその作業をしていることでもわかるように、安全なものです。
その処理を施すと「社方園」さんでは、目印としてその房の枝にクリップをつけます。
着果して間もないこの時期に、ジベレリン処理をすると、ぶどうの果実に種ができません。
ジベレリンは、その他に、植物の成長促進作用のほか、種子や芽の休眠打破、熟期促進などの作用があります。
現在までに、人体への危険性は確認されていません。
多くの農作物栽培にも利用されていて、実用面では、本日ご紹介した種なしブドウの生産、トマトの果実肥大・熟成促進、野菜・花弁の発芽・開花・成育促進などに広く使用されています。
この時の取材では、最初に収穫を迎えるハウスに親子でジベレリン処理を行っていましたが、現在は、3パターンのハウスで、摘房作業、摘粒作業、ジベレリン処理や枝の芯を止める作業など、分業して作業を行っていました。
今回取材した摘粒作業を行っているハウスでの取材の様子を紹介します。
ネットショップ「FLCパートナーズストア」を運営する株式会社旬援隊の代表取締役の私(笠泰紀)は、「社方園」さんの熊本産高級種なしぶどう『山鹿のぶどう』の栽培の様子を、もう何年も年間を通して現地取材してきました。
「最初に収穫するハウスも見てきましたか?」と社方さん。
「えぇ!すごく順調ですよね!」と言うと、
「そうですね!ピシャッと仕上げるんで、笠さん今年も自信をもって販売してもらって良いですよ!」と、社方さんが話しました。
こちらが最初に収穫を迎えるハウスのぶどうです。
早いものはこうして色づき始めていました。
そこを取材し気になったことがあったので、さっそく社方さんに尋ねました。
「色づき始めていたのは黒ぶどうの『ピオーネ』ですよね?ホント良い感じでした。ただ白ぶどうの『シャインマスカット』は、もちろん色が来ることはないですが、まだ粒も小さくて遅れているように見えましたがいかがでしょう?」そう尋ねると、
「ハハハっ!さすが笠さん!よく見てますね。ただ、安心してください。」
「『シャインマスカット』は、ぶどうの肥大が遅くまで続くんです。だから収穫前にはばっちろそろいますよ。ちなみに、赤ぶどうの『クイーンニーナ』は色づきが遅いのですが、もちろんそれらも7月7日にはきちんと色付き極甘に仕上げますよ。」とのこと。
写真は昨年6月下旬の『クイーンニーナ』です。
「さっき息子さんの社方一路(かずみち)さんに会いましたよ。『小さいですが全て私が育てるハウスをまかされたので頑張ってます。』と話してました。」と言うと、
「今年から本格的にここで働いているので、すべての流れをきちんと把握できるように1ハウス任せたんです。その方がやる気も出るでしょ?」と社方さん。
経営者としても父としても見事な手腕です。
今回の取材でも感じましたが、「社方園」の皆さんは、的確な時期に的確な方法で、一切妥協することなくそれぞれが惜しまぬ手間ひまと匠の技で『山鹿のぶどう』を作り上げています。
そうして育て上げられた「社方園」さんの熊本産高級種なしぶどう『山鹿のぶどう』は、まさに“本物”と呼べる逸品です。
実に美しいぶどうでしょ?
まるで宝石箱のようですよね!!
口に入れると芳醇な香りと共に、甘くて濃い味の果汁の波が押し寄せてくる!そんな最高級のぶどうです。
今回の取材では、作業中でずっとサングラス姿でしたので社方さんのお顔をきちんと紹介しましょう。
毎年こうして集材していますが、今年も自信あふれる笑顔で繻子核の時を迎えることだと確信しています。
熊本の旬の食材を販売する、ネットショップ「FLCパートナーズストア」では、「社方園」さんの熊本産高級種なしぶどう『山鹿のぶどう』を、今年もネット独占販売いたします。
これからも、成長の様子や惜しまぬ手間ひま、匠の技など、現地取材にてご紹介していきます。
今年の『山鹿のぶどう』にも、ぜひご期待ください!!
FLCパートナーズストア 笠 泰紀
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