FLC日記 2024年2月15日(木) くもり一時雨
熊本の旬の食材を販売する、ネットショップ「FLCパートナーズストア」では、令和2年度も匠農家さん「岩永農園」さんの『樹上完熟梨』をネット独占販売いたします。
今年も、「幸水(こうすい)」(上記写真)の8月上旬からの発送スタートで、次いで「豊水(ほうすい)」、「秋月(あきつき)」(写真)、そして、ジャンボ梨「新高(にいたか)」と続きます。
「岩永農園」さんの『樹上完熟梨』は、甘さにこだわる“無袋栽培”で、旬の美味しさにこだわる“樹上完熟”朝採り発送でお届けするため、「すべての品種を毎年贈ってください!」と言う注文を多数いただくほどの大人気商品です。
※写真はジャンボ梨『新高』です。
熊本県菊池市野瀬にある「岩永農園」さんの梨園に、冬の剪定及び誘引作業の様子を、先日、現地取材に伺いました。
昨日に続き、その様子をご紹介いたします。
この時期は、1日も休むことなく、選定と誘引作業の真っ最中です。
必要な枝、不要な枝、待たせる枝を判断し剪定と誘引を行うのです。
待たせる枝とは何ぞや?とお思いの方もあることでしょう!
これが剪定よ誘引作業を終えた待たせる枝、通称“待ち枝”です。
以前の取材で、それらのことを詳しく紹介していますので、今日のブログはそれを引用し紹介します。
ここからは以前のブログの引用です!
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
「強すぎる枝には、梨は実らんとたいね。でも、弱すぎると、今度は良か梨のでけんとたい。それらを見極めて、残す枝、切る枝を選択せにゃんたいね。最低でも、3年先まで見据えて剪定していかんと、毎年コンスタントに良か梨を作ることはできんたいね。」
梨の匠「岩永農園」の岩永敏行さんがそう話しました。
続けて作業をしながら、
「基本的には1年目の枝にしか梨を実らせんとたい。同じ枝に2年、3年と実らせると、良か梨はできんとたい。毎年毎年しっかりと剪定して若返らせることで、毎年高品質の梨になるし、樹勢も保てるとたいね。」
「これは“待ち枝”にしようかね!このあたりは防風林があってちょっと日当たりの悪かけん、来年、いや再来年結果枝になるかな~。」と岩永さん。
「あの、45度に誘引する枝ですか?」と尋ねると、
「そうそう!さっきのはあまりに弱かけんそのまま伸ばすばってん、ある程度強かとは以前も見せた45度くらいに誘引して少し弱らせて結果枝に育てるとたい。」と岩永さん。
その様子がこちらの写真です。
「梨は割と強かけん、皮1枚残っとけばつながるとたいね。ばってん、あまり強引に誘引して折ってしまうと、やっぱりよか梨は作れんけん、太か枝ば誘引する時はまず縦に切り込みば入れるとたい。」
「そして少しねじるようにして倒していくとうまく誘引できるたいね。聞きよきなっせ!もうすぐ良か音のするばい。」
岩永さんがそう言った瞬間に「パン!」と言う乾いた音がしました。
「鈍い音のした時は、もう完全に折れとるとたい。今のごたる乾いた音の時は上手く倒せた証拠たいね。」
岩永さんはそうして倒した結果枝を、梨園内に張り巡らせているワイヤーに、2ヶ所誘引して固定しました。
「剪定と誘引して枝ば配置していくのには3つの目的があるたいね。」
「1つ目は万遍なく陽の光を当てるように配置すること。2つ目は、ワイヤーにしっかり固定して、枝がゆれて実った梨をキズ着けさせないようにすること。そして3つ目は、この枝を弱らせて、しっかりと果実が実る枝にすることの3つたいね。」
「この枝もしっかりと結果枝になるごつ、誘引するとばってん花咲く頃、葉が茂るころ、果実が実るころば頭に描いて作り上げよるとたい。」と岩永さんは話しました。
こちらは今年の剪定作業の様子です。
今年も縦に切り込みを入れる匠の技で、自らが思い描く方向に枝を倒し誘引していました。
誘引後にはさらにもうひと手間をかけていました。
「この新芽は花芽が3つも出よるたい。そぎゃんないらんとたいね。おそらくこの芽から実らせる梨の果実は1つあるかないかたいね。だけん、こぎゃん時には一番太か芽ば残して、残りは敵蕾(てきらい)するとたい。」
そう言うと岩永さんは、小さな芽を2つ、とてもやさしい手つきで摘み落としました。
「笠くんは毎年取材に来よるけん、良く知っとるだろうけど、3つ共に花ば咲かせて着果してもそのほとんどは摘果せにゃんたい。」
「だけん、一番太か芽ば傷つけんようにしながら、もうこの時点でそれ以外は落としとくとたいね。」とのこと。
「私もやってみていいですか?」と言うと、
「ちょうどその目の前にあるけん、してみなっせ!」
そう言っていただき、3つある新芽の小さな2つを摘み落としました。
それから、しばらくは2つの新芽や3つの新芽を見つけては敵蕾作業をお手伝いしました。
これで、岩永さんの摘果作業における手間ひまが、ほんのちょっとだけ軽減されたと思います。
熊本の“旬”を販売するネットショップ「FLCパートナーズストア」を運営する株式会社旬援隊の代表取締役の私(笠泰紀)は、弊社で販売するすべての作物の、その栽培の様子農家さんの惜しまぬ手間ひまや匠の技を、年間を通して現地取材しこのブログで紹介しています。
「岩永農園」さんの『樹上完熟梨』の栽培の様子も、もう何年も年間を通して現地取材してきました。
写真は先ほどの話にも出てきた、以前取材した5月上旬の摘果作業の様子です。
この時期、丸くて太い元気な花芽が順調に芽吹いてきていました。
3月下旬から4月上旬にかけて、梨の花は咲き誇ります。
もちろん、その様子も今年もきちんと現地取材して、このブログで紹介いたします。
「FLCパートナーズストア」では、今年も「岩永農園」さんの『樹上完熟梨』を、ネット独占販売いたします。
7月下旬の『幸水』からスタートし、8月中旬からの『豊水』(写真)、そして、『秋月(あきづき)』、さらに、9月中旬からは、いよいよジャンボ梨『新高』と続きます。
昨年は、樹上完熟の数量限定での販売のため、2週間以上もお待ちいただき出荷したほどの大人気商品です!!
令和6年の「岩永農園」さんのこだわりの『樹上完熟梨』にも大いにご期待下さい!
FLCパートナーズストア 笠 泰紀
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