FLC日記 2024年1月13日(土) 晴れ
「梨の品種によって剪定の仕方はちょっと違うとたいね。今日は“荒剪定”ばしよるとたい。その作業はどれも一緒で、果樹全体のバランスを見ながら基本的には古い枝を落としていくわけよ。その後に誘引作業を伴う本格的な剪定をせにゃんたいね。」
匠の農家さん「本藤果樹園」園主の本藤猪一郎さんがそう言いながら作業を行っています。

こちらは昨年11月下旬の様子です。
昨年はたくさんの果実を実らせる結果枝を生み出した主枝ですが、お役御免となり切り落としています。

熊本県菊池市戸豊水(とりうず)にある、こだわりの『樹上完熟梨』を生産する「本藤果樹園」さんの梨園の1つに冬の剪定作業の様子を現地取材に伺いました。

荒剪定と同時に不要な結果枝を切り落としていました。
ここでは主にジャンボ梨の『新高』を栽培しています。
「本藤果樹園」さんは、広大な梨園で、6品種の梨を栽培しています。

熊本の旬の食材を販売するネットショップ「FLCパートナーズストア」では、その中で4種類の梨を販売しています。
いずれも“朝採り”の“樹上完熟”にこだわった美味しさで大人気商品です。

とりわけ、写真の『秋麗』は、酸味のない濃厚な甘さと、芳醇な香り、さらにはサクッとした触感で、すでに来年のご予約を多数頂戴しているほど大人気です。

『秋麗』は、2003年に、品種登録された梨で、熊本のブランド梨として、県をあげて推し進めている梨です。
『秋麗』は、果皮の見た目は、けっしてきれいだとは言えません。
“青梨”と言う部類に入る品種で、弊社で販売する、他の“赤梨”に比べても、なんだか熟していないような見栄えなんです。

しかし、ひとたび口にすれば、誰もが一瞬で好きになるような美味しさです。
梨の中でも、しっかりと芳醇な香りがします。
さらには、サクッとした食感も良く、酸味のない甘さがとても程よく上品で、今期もすでにたくさんのリピート購入のご予約をいただいていて、毎年決まって完売する人気ぶりです。

さて、話を剪定作業に戻しましょう!
梨園の入り口付近には、すでに選定作業で切り落とされたたくさんの枝がりました。
「本藤果樹園」さんでは、猪一郎さんのご両親の本藤賢一さん、本藤郁代さんご夫妻が長年培ってきた栽培技術を息子の猪一郎さんが伝承しながら、さらに新しい技術を導入し発展させ“本物”と呼べる梨たちを育てています。

「今年もしっかりと樹勢は保たれてるけん、たくさんの枝が芽吹いとるたいね。真上に伸びてる枝のほとんどがそれになるたいね。それから結果枝を作るとばってん、そこまで全部はいらんとたい。必要な枝を残しながら不要な枝は切り落とす。その作業まで終えて本格的な剪定作業に入るとたい。」と本藤さんが話してくれました。

それから約1ヶ月後の12月下旬、再び「本藤果樹園」さんの梨園に伺いました。
ここでは主に熊本限定栽培品種の『秋麗(しゅうれい)』を栽培しています。

「誘引作業をしているってことは、荒剪定を終えて本格的な冬の剪定を行っているんですね?」と言うと、
「そうそう!全部の果樹園の荒剪定は終えたけん、こうして選定と誘引作業ばしよるよ。」と本藤さん。

「もうずいぶん作業は進んでるんですね!」と言うと、
「ここの果樹たちは本幹から主枝を両サイドに分けてそこから結果枝を伸ばしとるけん作業はしやすかけんね!」とのこと。

剪定と誘引を終えた枝は、こうしてそれぞれの枝にまんべんなく日が当たるようにほぼ平行に並んでいました。
「ここではあの匠の技術の誘引作業はないんでしょ?」と尋ねると、
「あぁ~、太めの枝を曲げるやつ?うん、ここではないかな!前取材したとば引用するたい!」とのこと。

以前取材した様子でその様子を紹介いたします。
「ここまで太い枝だと、ちょっと技術がいるとたいね。」
猪一郎さんはそう言うと、枝に剪定ばさみで縦に切り込みを入れ、ねじるようにして誘引を始めました。

「パン!」と言ったような乾いた音がしました。
「今の音を聞いた?あんな感じの音がした時は上手くできたって言うことたいね!一部枝は折れながらも上手く誘引することができたばい。」と猪一郎さん。

誘引した枝は、果樹園内に張り巡らされているワイヤーに、麻のひもを使って固定します。
そうすることで、結果枝に満遍なく日をあてながら、収穫するための果実の管理も行っていくのです。

ワイヤーにしっかりと固定することで、台風などの強風でも枝が揺れずに果実の落果を防ぐことにもなります。
誘引した枝には、丸々とした新芽のつぼみがありました。
誘引すると匠の判断で、不要な新芽を切り落とします。

その判断の速さと手際の良さには、毎年見てきた私も感嘆の声をあげずにはいられません。
「この芽は小さいでしょ?おまけに下向きだけん切るとたいね。逆に真上に伸びるのも果実が実っても成長の過程で落ちるけん切るとたい。」

「不要と判断したら早めに摘んであげると、そこに行くはずだった養分を育てる果実に使うことができるし、後で摘果作業で落とす必要もないたい。数ではなく、より良いものを育てにゃんけんね!」と猪一郎さん。
いかがですか?
匠の技術がお分かり痛手ましたか?

摘果作業を行っている5月上旬ころの梨園の様子です。
「FLCパートナーズストア」を運営する株式会社旬援隊の代表取締役の私(笠泰紀)は、弊社で販売するすべての作物の、その栽培の様子農家さんの惜しまぬ手間ひまや匠の技を、年間を通して現地取材しこのブログで紹介しています。

もちろん「本藤果樹園」さんの梨栽培の様子も、もう何年も年間を通して現地取材してきました。
冬の剪定と誘引作業で結果枝はこのように満遍なく日が当たるよう平行に並んでいます。

今年もそうですが、冬の剪定作業の取材の際は、毎年タオルで顔を覆っている写真ばかりです。これからも令和6年の収穫へ向け、たくさんの惜しまぬ手間ひまと匠の技、徹底管理の様子を取材しますので、その際にまた猪一郎さんのお顔も含めあらためて紹介いたします。

「FLCパートナーズストア」では、令和6年度も「本藤果樹園」さんの『樹上完熟の熊本梨』をネット販売いたします。
こだわりの樹上完熟の梨はみずみずしさが違いますよ!!
来年も7月下旬の『幸水』からスタートし、『豊水』、『秋麗』、ジャンボ梨『新高』と続きます。
令和6年度の「本藤果樹園」さんの『樹上完熟の熊本梨』にも、大いにご期待下さい!
FLCパートナーズストア 笠 泰紀
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