FLC日記 2023年3月12日(日) くもりのち雨
「このこまか(細い)枝は剪定で落とすたいね。あとは残しとくなら『太秋柿』のなる(みのる)ばってん、不要な枝もあるとたい。『太秋柿』の実るとと、良か『太秋柿』を実らせ育て上げるとは別ものたい。数じゃなかとたい。実っても良いかとのでけんならこの選定作業でその枝は落としとくとその分残した枝に栄養のしっかり行くごつせにゃんとたい。」
「もう一つ大事なことは結果枝の太くて丸か芽ば伸ばしたか方向の分で残して先は詰める(切り落とす)のも大事たいね!」
その様子がこちらの写真です。
本当に丸々とした良い芽がそれぞれの枝に残してありました。
匠の農家さん「古川果樹園」の古川孝人さんがそう言いながら、『太秋柿』の剪定作業を行っています。
それにしてもその判断の早いこと早いこと!
それもそのはず「古川果樹園」さんは『太秋柿』を作り続けて25年以上のまさに匠の農家さんです。
ここは、熊本県山鹿市鹿北町岩野の柏ノ木にある「古川果樹園」さんの『太秋柿』の柿園の1つです。
本日のブログでは昨日に続き、「古川果樹園」さんの『太秋柿』の柿園の冬の様子とこの時期に行う選定作業について紹介いたします。
熊本の旬の食材を販売する、「FLCパートナーズストア」では、今年(令和5年年度)も「古川果樹園」さんの『太秋柿プレミアム』をネット独占販売いたします。
今年も10月10日前後からの出荷予定です!
『太秋柿』は、梨のようなサクサクっとした食感!ぶどうのような糖度18度をも超える甘さ!で、秋のフルーツの王様と呼ばれています。
その中でも、「古川果樹園」さんの『太秋柿プレミアム』は、甘さがずば抜けています。
毎年、決まって完売する、「FLCパートナーズストア」の大人気商品です。
「古川果樹園」さんの柿園は、いつ伺っても、とてもきれいに整備されています。
きちんと手をかけて育てているのが、一目でわかるきれいな柿園です。
10月上旬の様子です。
柿園全体をネットで覆ってあります。
ここは、自然豊かな里山で、野生の動物や野鳥がたくさん生息しています。
それらは、「古川果樹園」さんの『太秋柿』の美味さを知っていて、まだ青いうちから放っておかないのです。
また、このネットは台風などの強風対策としても効果的です。
写真は今回取材したのとは別の柿園ですが、お気づきですか?
落葉樹の柿なのに、園内に葉っぱが1枚もありません。
冬の剪定作業を始める前の1月上旬に、こうしてすべての落ち葉を集め処分しているのです。
「FLCパートナーズストア」を運営する株式会社旬援隊の代表取締役の私(笠泰紀)は、弊社で販売するすべての作物の、その栽培の様子農家さんの惜しまぬ手間ひまや匠の技を、年間を通して現地取材しこのブログで紹介しています。
もちろん「古川果樹園」さんの『太秋柿プレミアム』の栽培の様子も、もう何年も年間を通して現地取材してきました。
「落ち葉や枯れ枝のあると、病気になる恐れのあるとたい。良か作物ば育てようと思ったら、やっぱり手間ひまば惜しんだらいかんとたい。」
古川さんがそう話されたことを思い出しました。
さて、今回取材した冬の剪定の様子に話を戻しましょう!
古川孝人さんが脚立に上り匠の判断で選定作業を施しています。
また、奥様の古川アツ子さんは剪定した枝を集めています。
子の仲良しご夫婦の二人三脚であの“本物”と呼べる『太秋柿』を育て上げています。
「今日は脚立に上って作業しよるけん、何ばしよるかよか写真の撮れんとじゃなか?」
古川さんが取材に来ている私に気を使って、そう言ってくれました。
「大丈夫です。さんざん取材してきたので、以前に詳しく説明いただいたのをもとにブログにします。」と言うと、
「なら良かった。こっちはこっちで作業ば進めるばい。」
古川さんはそう言うと、心地よい“パチン”と言った剪定鋏の音を響かせていました。
ここからは以前取材した様子です。
「向こうに新芽ば伸ばしたけん、向こうに出とる良か芽ば残して先は摘んでおくとたい。そぎゃんしとくと、そこから新芽が芽吹いて花が咲いて『太秋柿』のできるとたい。」
古川さんの作業はすぐに次の枝に移り、パチン、パチン、パチンと3本の枝にそれぞれハサミを入れました。
「芽の向きはわかりますが、“良か芽”とはどういうものですか?」と尋ねると、
「丸くて太なからんといかんとたい。枝の下の方は芽の小さかでしょ?そぎゃんとば残したところで、良か芽は出らんとたい。」
これは私の手で、芽を傷つけないようにそうっと触れながら写真を撮りましたが、確かに丸くて太い芽がありました。
「こっちゃん来て残した芽ば見てみなっせ!」と古川さん。
匠の判断で残した芽は、今にも芽吹きそうな元気な芽でした。
「先ほど、3回ハサミを入れてましたが、枝自体の要不要の判断、残す芽の向き、そして良い芽かどうかを瞬時に判断していたということですか?」と尋ねると、
「あらためて言われると、なんか変な感じばってん、そういうことになるかねぇ~。25年こうして『太秋柿』の剪定ばしてきて、やっと判断を誤ることなく良か剪定のできるごつなったと思うばい。」
匠は、少し照れながらそう話してくれました。
こちらは今回の取材の様子。
アツ子さんが選定した枝を集めては持ち出しやすいように切りそろえてまとめる作業をしています。
「これも落ち葉と一緒たいね。残しとくと病気や害虫が出る恐れがあるけん、全部持ち出して処分するとよ。」アツ子さんがそう話しました。
10月下旬の収穫の際に撮影したツーショットです。
笑顔の絶えない仲良しご夫婦の二人三脚で、毎年最高級の『太秋柿』を育てています。
それは、お2人による徹底管理と惜しまぬ手間ひま、匠の技によるものなんです。
「FLCパートナーズストア」では、今年も「古川果樹園」さんの『太秋柿』を、ネット独占販売いたします。
今年もすでにたくさんのご予約を頂戴している大人気商品です。
収穫した中から、匠の目で選び抜いた『太秋柿プレミアム』です。
今年も『太秋柿プレミアム』、『太秋柿プレミアム“極”』、『太秋柿プレミアム化粧箱入り』(写真)の3商品の販売予定です。
今年の『太秋柿』はまだ新芽も芽吹いていませんが、これから先も「古川果樹園」さんは惜しまぬ手間ひまと匠の技で育てていきます。
それらの様子は今年もまた現地取材して紹介していきますので楽しみにしていてください。
FLCパートナーズストア 笠 泰紀
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