FLC日記 2022年8月6日(土) 雨のち晴れ
熊本県合志市(こうしし)にある「大島農園」さんの熊本セロリ『清正人参』の苗床に、一昨日、現地取材に行ってきました。
熊本の旬の食材を販売する、ネットショップ「FLCパートナーズストア」では、今年度もセロリの匠「大島農園」さんの、熊本セロリ『清正人参』をネット独占販売いたします。
こちらは2回目の仮植作業を待つ苗たちです。
収穫を迎えたころには、あんなにも大きく成長する、熊本セロリ『清正人参』ですが、現在はまだ、全くセロリとは思えないような小ささですね。
現在、苗床では200穴のポット苗箱から、50穴のポット苗箱への仮植作業が行われています。
その仮植を終えると、栽培地への定植まで苗床で集中管理して育てるのです。
こちらは以前取材した、種まき後、発芽したセロリの苗の、1回目の仮植をした7月上旬の様子です。
この苗だけを見て、セロリだとはわかりませんよね!
実は、それが、『清正人参』の名前の由来にもなっているんですよ!
現在は、セロリと称されていますが、近年までセロリは『清正人参』と呼ばれていました。
セロリは、戦国武将の加藤清正公が日本に持ち込み、熊本で最初に栽培された野菜です。
豊臣秀吉の時代に熊本統治を命じられ、あの名城「熊本城」を築き、肥後54万石を治めた大々名です。
その清正公が、朝鮮出兵の際にその種子を「ニンジンの種だ!」と騙されて持ち帰ったとも言われています。
当時、清正公は肥後藩(現在の熊本県)を統治していましたので、熊本が、日本におけるセロリ発祥の地となっているのです。
これは昨年11月下旬の栽培ハウスの様子です。
種を撒いてみたは良いものの、育つにつれ、誰しもが「これは本当にニンジンなの?」と思ったことでしょう!
ニンジンとセロリは同じセリ科の植物ですが、明らかに違いますよね。
この初めて見る植物を、同じセリ科のニンジンに例えて、清正公が持ってきたニンジン、つまり『清正人参』と言われるようになったようです。
しかし、ニンジンとは異なり、セロリの根っこはこんなひげ状で、食べるところはありません。
ちなみに、「根セロリ」と言って、根っこを食べるセロリも、ヨーロッパを中心にはあるようですよ。
さて、『清正人参』の名前のお話はこれくらいにして、こちらは現在の栽培地の様子です。
ここは、熊本県合志市(こうしし)にある、「大島農園」さんの熊本セロリ『清正人参』の苗床です。
この日は「大島農園」の大島徹也さんのお母様が、仮植作業をしていました。
播種後、1回目の仮植を終えた苗たちです。
熊本でのセロリ栽培は、毎年6月下旬の種まきからスタートします。
加藤清正公の誕生日で命日でもある6月24日あたりに播種が行われるのも、なんだか因縁めいたものを感じますね。
「大島農園」さんでは、セロリの匠、大島忠さんと奥様、そして、その匠の技を受け継ぎつつ、研究心と分析による徹底管理で、さらに高みを目指す息子さんの大島徹也さんと奥様で、惜しまぬ手間ひまと匠の技で、日本一のセロリ作りを目指しています。
とても丁寧にしかも手際よく、仮植作業は行われていました。
「FLCパートナーズストア」を運営する株式会社旬援隊の代表取締役の私(笠泰紀)は、弊社で販売するすべての作物の、その栽培の様子農家さんの惜しまぬ手間ひまや匠の技を、年間を通して現地取材しこのブログで紹介しています。
「大島農園」さんの熊本セロリ『清正人参』の栽培の様子も、こうしてもう何年も現地取材を続けています。
「笠さんほら見て!まだこんなに小さいでしょ?発芽して、最初の仮植をするでしょ。今日は、2回目の仮植ね!そして育った苗を、栽培地に定植するのよ。」
お母さんがそう説明してくれました。
こちらは、昨年8月中旬の2回目の仮植を終えた苗床の様子です。
「大島農園」さんでは、収穫時期をずらすため、3回に分けセロリの種を撒き、3段階の成長の異なる苗を育て栽培します。
「今日は、徹也さんは何をされているんですか?」と尋ねると、
「すぐそこのハウスで定植に向けて片づけをしてるよ!」と、教えてくれました。
さっそくそこに行ってみると、徹也さんの姿がありました。
この栽培ハウスでは、先日までスイカを育てていました。
「こんにちは!今、苗床を取材させていただきました。」と言うと、
「そうですか!どうぞどうぞ!それにしても本当に笠さんはマメに取材に来られますよね!」と徹也さん。
「今年は特に苗が良いんじゃないですか?やっぱり苗のポットと地面に隙間を開けたらですかね?」と尋ねると、
「いやぁ~、よく見てますねぇ~。苗を育てるこの時期、暑さが厳しいので、昨年の途中からそうするようにしたんですよ!」と徹也さん。
「苗は順調だし、しっかりと土つくりをしなきゃですね!」と言うと、
「えぇ!同時進行で頑張ります。」と答えてくれました。
こちらは、以前取材した9月中旬の栽培ハウスに堆肥(有機肥料)を散布する徹也さんです。
「大島農園」さんでは、栽培時期に合わせ、単棟のハウスから、広い広い連棟建てのハウスを使い分け、熊本セロリ『清正人参』を栽培しています。
セロリの栽培には、たくさんの肥料が必要です。
有機肥料をふんだんに与えた元気な土でなければ、美味しいセロリは育ちません。
さらに、土壌分析を行い、不足している養分をさらに散布して熊本セロリ『清正人参』を育てます。
さて、土つくりや、その後の定植作業はまだまだこれからのこととして、「今年もあの最高の『清正人参』を期待して良いですか?」と尋ねると、
「もちろん!これからが本当に手をかけないといけないので、しっかり育て上げますよ!」と自信の笑顔で答えてくれました。
熊本セロリ『清正人参』は、「大島農園」さんの親子の匠の惜しまぬ手間ひま、匠の技によって育てられます。
私は、こうして苗床から収穫まで、その全てを現地取材しているからこそ、毎年自信をもってお勧めして、「FLCパートナーズストア」でネット独占販売しているんです。
今年も、12月上旬からの出荷予定です。
これからも、「大島農園」さんの熊本セロリ『清正人参』の成長の様子や、惜しまぬ手間ひま、匠の技などは、きちんと現地取材をしてご紹介していきます。
お楽しみに!!
FLCパートナーズストア 笠 泰紀
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