FLC日記 2022年5月26日(木) くもりのち雨
「このハウスでは摘粒作業をしてますが、トンネル式のハウスは今がジベレリン処理をしています。同時に、枝の芯を止める作業もしてますよ。最も成長の早いハウス、この摘粒作業の2番目のハウス、そして最後に収穫を迎えるハウスと、あっちこっち行ってみると、様々な作業が見れると思いますよ。」
ぶどうの匠「社方園」の社方武路園主が、そう言いながら手際よく摘粒作業をしています。
こちらは社方さんの匠の技で、摘粒作業を施されたぶどうです。
「なんだかスカスカじゃん!」なんて感じる方もあるかと思いますが、これで良いんです!
収穫前にはこれらが大粒のぶどうがはちきれんばかりになるんです!
その様子がこちら!
昨年6月下旬に撮影した収穫前の『シャインマスカット』です。
収穫前の最後の作業の洗浄と袋(笠)をかける直前の様子です。
1粒1粒が充実し、ぎっしりと詰まった良い房に仕上げてあります。
熊本の旬の食材を販売する、ネットショップ「FLCパートナーズストア」では、令和4年度もぶどうの匠「社方園」さんの熊本産高級種なしぶどう『山鹿のぶどう』をネット独占販売いたします。
「社方園」さんの『山鹿のぶどう』の代名詞ともいえる、黒ぶどうの『ピオーネ』、大人気の白ぶどう『シャインマスカット』、そして、甘さ際立つ赤ぶどう『クイーンニーナ』(写真)など、3色のぶどうを販売いたします。
今年も「社方園」さんの初出荷日に合わせて弊社でも出荷をスタートします。
それは、まだ夏が始まったばかりの7月7日です。
しかも、黒、白、赤と3色のぶどうをそろえての出荷です。
全国にたくさんのぶどう生産農家さんがあると思いますが、7月7日に3色のぶどうをそろえて出荷できる農家さんは数少ないと思われます。
弊社にとっても7月7日は“約束の日”で、6月中旬より先行予約の受付をスタート予定です。
さて、今回取材した様子に話を戻しましょう!
ここは、熊本県山鹿市にある、熊本産高級種なしぶどう『山鹿のぶどう』生産農家の、「社方園」さんの栽培ハウスの1つで、こちらは、最後に収穫を迎えるハウスです。
「社方園」さんでは、ボイラーを焚くハウス、加温しないハウス、そして屋根のためのハウスなどで、収穫時期をずらしながら、熊本産高級種なしぶどう『山鹿のぶどう』を栽培しています。
ここは加温しない、トンネル式のハウスで、現在、ジベレリン処理が行われています。
ちょうど花の咲く前後のころで、それぞれの成長の様子をきちんと見極めて、ベストなタイミングでジベレリン処理を行っています。
この時期に行うジベレリン処理は、種なしぶどうにするためのものです。
「社方園」さんのぶどうは全て種なしぶどうです。
的確な時期に的確な処理をして、きちんと種ば抜くようにしているのです。
作業を行っているのは社方武路さんのお母さんです。
以前の取材で、「社方園」初代園主で、社方武路さんのお父さんの社方義武さんにその効能や安全性をうかがっていますのでその時の取材をもとに紹介いたします。
ぶどうの花が咲き終わる頃、ぶどうの房ごと、ジベレリンを溶かした液体につける作業を“ジベレリン処理”と言います。
ジベレリンとは、植物に内生する“植物ホルモン”の1種です。
社方さんが素手でその作業をしていることでもわかるように、安全なものです。
その処理を施すと「社方園」さんでは、目印としてその房の枝にクリップをつけます。
着果して間もないこの時期に、ジベレリン処理をすると、ぶどうの果実に種ができません。
ジベレリンは、その他に、植物の成長促進作用のほか、種子や芽の休眠打破、熟期促進などの作用があります。
現在までに、人体への危険性は確認されていません。
多くの農作物栽培にも利用されていて、実用面では、本日ご紹介した種なしブドウの生産、トマトの果実肥大・熟成促進、野菜・花弁の発芽・開花・成育促進などに広く使用されています。
この時の取材では、最初に収穫を迎えるハウスに親子でジベレリン処理を行っていましたが、現在は、3パターンのハウスで、摘房作業、摘粒作業、ジベレリン処理や枝の芯を止める作業など、分業して作業を行っていました。
こちらは再び現在の様子で、最後に収穫を迎えるトンネル式のハウスです。
「社方園」のスタッフの横田龍弥さんが芯を止める作業を行っています。
「脇芽や結果枝の芯を止める(切る)作業をしてます。その芽が成長することにエネルギーを使うことなく、その結果枝のたった1房実らせるぶどうに栄養を費やすようになるためにしています。あっ!これ義武さんの受け売りですけどね(笑)。」と横田さん。
こちらでは、お母さんがジベレリン処理を施しながら、葉っぱを摘み取ろうとしていました。
「そんなに立派な葉っぱを取っちゃうんですか?」と尋ねると、
「ほら!ちょうどブドウの房に葉っぱがかかってたでしょ?そのままだとぶどうの果実に傷がつくのよね!だからそんな葉っぱは取るのよ!」と教えてくれました。
1房のぶどうを育て上げるには、本当にたくさんの惜しまぬ手間ひまが必要なんです。
再び摘粒作業を行っているハウスに戻りました。
ネットショップ「FLCパートナーズストア」を運営する株式会社旬援隊の代表取締役の私(笠泰紀)は、「社方園」さんの熊本産高級種なしぶどう『山鹿のぶどう』の栽培の様子を、もう何年も年間を通して現地取材してきました。
「最初に収穫するハウスも見てきましたか?」と社方さん。
「えぇ!すごく順調ですよね!」と言うと、
「そうですね!ピシャッと仕上げるんで、笠さん今年も自信をもって販売してもらって良いですよ!」と、社方さんは自信の笑顔で話してくれました。
今回の取材でも感じましたが、「社方園」の皆さんは、的確な時期に的確な方法で、一切妥協することなくそれぞれが惜しまぬ手間ひまと匠の技で『山鹿のぶどう』を作り上げています。
そうして育て上げられた「社方園」さんの熊本産高級種なしぶどう『山鹿のぶどう』は、まさに“本物”と呼べる逸品です。
実に美しいぶどうでしょ?
まるで宝石箱のようですよね!!
口に入れると芳醇な香りと共に、甘くて濃い味の果汁の波が押し寄せてくる!そんな最高級のぶどうです。
「FLCパートナーズストア」では、「社方園」さんの熊本産高級種なしぶどう『山鹿のぶどう』を、今年もネット独占販売いたします。
これからも、成長の様子や惜しまぬ手間ひま、匠の技など、現地取材にてご紹介していきます。
今年の『山鹿のぶどう』にも、ぜひご期待ください!!
FLCパートナーズストア 笠 泰紀
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