熊本梨 本藤果樹園 令和4年度の本格的な栽培スタート！まずは落葉した果樹に荒剪定を行います。

ＦＬＣ日記　2021年12月8日(水)　晴れ
「落葉する前にお礼肥えをしたとたい。言うなればそれが令和4年に実る梨たちへの最初の作業ばってん、この荒剪定を始めるといよいよ本格的なスタートって感じかな！」
梨の匠「本藤果樹園」園主の本藤猪一郎さんが、そう話しながら荒剪定作業を行っていました。

荒剪定作業を始めた連絡をいただき、さっそく現地取材に行ってきました。

ここは熊本県菊池市戸豊水（とりうず）にある、こだわりの『樹上完熟梨』を生産する、「本藤果樹園」さんの梨園です。
こちらは、数ヵ所ある梨園の中の、ほんの一部です。

今年の7月下旬の写真で熊本限定栽培品種の『秋麗(しゅうれい)』の収穫前の様子です。
「本藤果樹園」さんは、数ヵ所の広大な梨園で、6品種の梨を栽培しています。
今回取材した場所は主に、『秋麗』の栽培場です。

『秋麗』は、2003年に、品種登録された梨で、熊本のブランド梨として、県をあげて推し進めている梨です。
『秋麗』は、果皮の見た目は、けっしてきれいだとは言えません。
“青梨”と言う部類に入る品種で、弊社で販売する、他の“赤梨”に比べても、なんだか熟していないような見栄えなんです。

しかし、ひとたび口にすれば、誰もが一瞬で好きになるような美味しさです。
梨の中でも、しっかりと芳醇な香りがします。
さらには、サクッとした食感も良く、酸味のない甘さがとても程よく上品で、今期もすでにたくさんのリピート購入をいただいている大人気商品です！

さて、再び本日取材した様子に戻ります。
「本藤果樹園」園主の本藤猪一郎さんです。
令和4年度の梨の収穫に向け、荒剪定作業を行っています。
「そんなに太い結果枝も切るんですか？」と尋ねると

「そうね！ここに良か結果枝がなかったけん昨年も実らせたばってん、基本的には１年目もしくは２年目の結果枝に実らせるとたい。横から良か枝の出とるけん、これを切って活性化させるとたいね。」と本藤さん。

今度は結果枝から伸びた徒長枝を切り始めました。
本藤さんはこの作業には電動の剪定ハサミを活用しています。
数年前の取材の際にこう話してくれたことを思い出しました。

「手動でも良かとばってん、これば使って効率ば上げて、他にもいろいろ手をかけようと思って今年から導入したばい！」とのこと。
毎年、想像を絶する数の枝を剪定するのですから、もちろんこの導入は大正解だと思います。

そして今年からは運搬機も導入しました。
なにせ、毎年繰り返される剪定作業では、とんでもない数の枝を剪定します。

まだ荒剪定を始めたばかりだと言うのに、もうこんなにも切り落とした枝が山積みになっていました。
とりあえずここに集積して、剪定作業が全て終わると処分するのだそうです。

こちらは以前取材した4月上旬の花咲く様子です。
熊本の“旬”を販売するネットショップ「ＦＬＣパートナーズストア」を運営する株式会社旬援隊の代表取締役の私(笠泰紀)は、弊社で販売するすべての作物の、その栽培の様子農家さんの惜しまぬ手間ひまや匠の技を、年間を通して現地取材しこのブログで紹介しています。
もちろん「本藤果樹園」さんの梨栽培の様子も、もう何年も年間を通して現地取材してきました。

こちらは5月中旬の摘果作業の頃の様子です。
荒剪定を終えると、本格的な剪定と誘引を行います。
荒剪定後に行う剪定と誘引作業では、果実を実らせる枝を選び抜き不要な枝を落とし、梨園内に張り巡らせてあるワイヤーに結び付け、この様に満遍なく日が当たるように誘引し配置します。

「枝ば片付けよる様子は撮らんでも良かろ？(笑)」と本藤さん。
「いえいえ、このような地道な作業があってあの美味しい梨ができるのですから！」と言うと、

「さっき『そんな太い結果枝も切るんですか？』って聞いたたい。上の段が順調に成長して、収量が見込めるようになったとたいね。だけん、下も含め全体的に枝ば抜いて1つ１つの果実を充実させようと思いよるとたい。」とのこと。

今の話を補足します。
こちらは3年前の今話にあった上の段の秋麗の果樹たちの様子です。
この頃はまだ隣同士の果樹たちの主枝が届くところまで伸びていません。

こちらは今年の写真です。
アングルが逆でちょっとわかりづらいかもしれませんが、主枝がもう隣同士ぶつかるところまで伸びています。
この上の段でも、それだけ果樹も成長し収量も見込めるようになったと本藤さんは話したのです。

取材の最後に「上の段も充実して、下の段では枝を抜いて果実を充実させるとなると、来年の秋麗もますます楽しみですね！」と言うと、
「きちんとコンスタントに良いものを作り上げれるよう、しっかりと手をかけて育てるよ！」本藤さんは自信の笑顔でそう話しました。

「ＦＬＣパートナーズストア」では、令和4年度も「本藤果樹園」さんの『樹上完熟の熊本梨』をネット販売いたします。
こだわりの樹上完熟の梨はみずみずしさが違いますよ!!
今年も7月下旬の『幸水』からスタートし、『豊水』、『秋麗』、ジャンボ梨『新高』と続きます。
令和4年度の「本藤果樹園」さんの『樹上完熟の熊本梨』にも、大いにご期待下さい！

ＦＬＣパートナーズストア　笠　泰紀

ホームページはこちら

『ＦＬＣ日記』は「にほんブログ村」の
ランキングサイトに参加してます。
下のバナーをクリックして、
ランキングアップにぜひご協力下さい。
よろしくお願いします。

スーパー・青果店情報をチェック！

にほんブログ村