FLC日記 2021年11月29日(月) 晴れ
「今年もかなり順調にできよるばい。ただ、せとかの収穫は毎年2月に入ってから始めるけん、その前に極端に冷え込むときもあるでしょ?今まではストーブを炊いて温度管理しよったとばってん、今年からはボイラーを設置して管理しようと思いよるとたいね。今日はその試運転ばするばい。」
「小春農園」代表の小原正宏さんがそう話しました。
先日現地取材に伺うと、小原さんが忙しそうにその準備をしていました。
こちらが、現在の究極の柑橘『せとか』の栽培ハウスの様子です!
熊本の旬の食材を販売する、ネットショップ「FLCパートナーズストア」では、今期(令和3年度)も、匠の農家さん「小春農園」さんの、究極の柑橘『せとか』をネット独占販売いたします。
毎年、収穫及び出荷は、2月上旬からです。
「FLCパートナーズストア」で販売するのは、匠の農家さん「小春農園」さんが、大切に大切に育て上げた『せとか』から、選び抜かれた“極選”の『せとか』で、『プリンセスせとか』と命名し販売しています。
「小春農園」さんの、究極の柑橘『プリンセスせとか』は、もう何年も出荷予定数は、毎年完売している「FLCパートナーズストア」の大人気商品です。
ここは、熊本県山鹿市鹿北町にある、「小春農園」さんの究極の柑橘『せとか』の栽培ハウスです。
自然豊かなこの地の、陽の当たる山の斜面を利用したハウスにて、究極の柑橘『せとか』は育てられています。
ハウスと言えども、ボイラーを焚き加温して育てているのではありません。
ビニールの開閉で温度調節を行っています。
ハウスはあくまで雨風や害虫、病気から大切な『せとか』を守るためのものです。
ただし、本日のブログの冒頭で小原さんが話したように、極端に冷え込む際(‐5℃以下)には、昨年まではこうしてハウス内にストーブを炊きせとかの果実が“寒”で傷まないように対策をしていました。
しかし、この広い広い栽培ハウスにいくつものストーブを設置し、その都度、灯油を補てんする作業はかなりの重労働でした。
そこで、極端な日尾込の際にだけ使用するためにボイラーを設置したのです。
「それは何をしてるんですか?」と尋ねると、
「果樹がないところのダクトに穴をあけて、直接温風が果樹たちにあたらんとこから吹き出すよう穴ば開けよるとたい。」とのこと。
「なら、試運転ば始めるばい。」
小原さんがそう言いながら、ボイラーのスイッチを入れると、ダクトには勢いよく風が送り込まれてきました。
ボイラーの反対側からも風が送り込まれています。
「今までのやり方でも問題はなかとばってん、作業効率を上げてより良いものを作ろうと思ってね!」と小原さん。
「小春農園」さんは、惜しまぬ手間ひまをかけ、一切の妥協を許さず、“本物”と呼べる農作物を育てるまさに匠の農家さんです。
以前取材した、これから行う、惜しまぬ手間ひまを紹介します。
小原さんの息子さんで、「小春農園」専務の小原将輝さんです。
せとかは柑橘類特有の鋭いトゲを待つ植物です。
本来、外敵からせとかの果実を守る役目のトゲですが、果実を傷つける恐れがあります。
またこの時期ハウス内の内張りのビニールも破る恐れがあります。
そこで来年、必要な花芽となる枝はしっかりと残しながら、どうしても切らないとビニールに穴が開くようなものだけを切っています。
将輝さんは脚立に上り作業を行っていました。
こちらはその年に伸びた夏芽です。
それにしてもすごいトゲですよね!
このトゲがビニールにあたると、間違いなく破れちゃいますね!
そのすぐ横では、美子さんが作業をしています。
「笠さん!トゲ見た?あんなのが刺さったら、果実に傷がつくでしょ?だから、実っている近くのトゲだけでも切ってあげようとしてたのよ!」と美子さん。
この惜しまぬ手間ひまが、その美味さもさることながら、美しい果実の究極の柑橘『せとか』を育て上げるのです。
『せとか』は、全ての柑橘類の良いとこどりをしたようなまさに究極の柑橘です。
果実がこのように大きいにもかかわらず、皮が薄いため簡単に手で剥け、種はなく、内皮(じょうのう膜)がとても薄くそのまま食べられます。
しかも、果肉のつぶつぶがとても柔らかいので、とろける食感がたまりません。
しかし、“究極”とまで呼ばれるがゆえに、『せとか』の栽培には、専門知識と高度な技術、惜しまぬ手間ひまが必要不可欠です。
この様に果皮も美しい『せとか』が実っているのは、樹勢に見合った数に摘果してきたからです。
こちらは、7月中旬に行われた“摘果作業”の様子です。
熊本の“旬”を販売するネットショップ「FLCパートナーズストア」を運営する株式会社旬援隊の代表取締役の私(笠泰紀)は、弊社で販売するすべての作物の、その栽培の様子農家さんの惜しまぬ手間ひまや匠の技を、年間を通して現地取材しこのブログで紹介しています。
ちなみにこちらは、あまりにも立ちすぎている枝に実っているので、摘果で落としています。
たちすぎている枝では、樹勢が強すぎて、皮がゴツゴツとした『せとか』の果実になるからです。
摘果作業を終えると、次に残した『せとか』の果実を、1玉1玉全てひもで吊り下げる作業が行われました。
1玉が300gにもなる『せとか』の果実が、成長の過程で枝が折れたり、風で揺れて果実に傷がつかないように、1玉1玉ひもで吊るして育てるのです。
ひも吊り作業と同時に、果実のお尻に残った柱頭をハサミで切り落とします。
この写真の左側にある果実の上に見えるのがその柱頭です。
さらにもうひと手間かけ、果実の近くのトゲを全て切り落としていきます。
風で揺れて、そのトゲで傷つくのを防ぐためです。
ご覧ください!
『せとか』には、このようなかなり鋭いトゲがあるんです。
もちろん、果樹自らを守るためのトゲですが、栽培をするにあたっては、かなり厄介なものなのです。
匠の判断で摘果され、惜しまぬ手間ひまで柱頭を落とし、周りのトゲを切って1玉1玉をひもで吊るし育てられた、「小春農園」さんの『せとか』たちは、今年も美しく順調に成長していました。
「よし!これで、試運転はOK!極端な寒さにならんかぎり使わんとばってん、今まで灯油を入れる作業に使いよった時間は、他の作物にもしっかり手をかける時間にできるけん、もっともっと良か作物ば作るばい!」
小原さんは今回の取材の最後に、そう力強く話しました。
こちらは以前取材した2月上旬の『せとか』の初収穫の際に撮影した親子の匠の3ショットです。
「小春農園」さんでは、長年の経験と豊富な知識、卓越した技術を持つ小原さんと、惜しまぬ手間ひまをかける奥様の美子さん、そして、大学で柑橘類を専門に学んだ技術を持つ将輝さんの3人の匠が中心となり、本日、紹介している究極の柑橘『せとか』をはじめ、まさに“本物”と呼べる様々な作物を育てています。
「FLCパートナーズストア」では、今年も「小春農園」さんの究極の柑橘『せとか』を、ネット独占販売いたします。
収穫した中からさらに選び抜いた“極選”の『せとか』を『プリンセスせとか』としての販売です。
惜しまぬ手間ひまと匠の技で、今年もしっかりと仕上げてくれると思います。
「小春農園」さんの究極の柑橘『プリンセスせとか』は、2月上旬より出荷予定です。
大変ありがたいことに、すでにたくさんのご予約を頂戴しています。
ご予約はお電話でのみ承っております。
ホームページでは、1月下旬より先行予約の受付をスタート予定です。
これからも、このブログ、そして「FLCパートナーズストア」のホームページを要チェックです!
FLCパートナーズストア 笠 泰紀
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