FLC日記 2021年7月19日(月) 晴れのちくもり一時雨
「果実を枝の先端に実るよう摘果作業をします。大事なのは、その枝ぶりや枝の角度等を踏まえて残す数を決めて、この時点でより形の良いものを残すことです。」
匠の農家さん「小春農園」専務の小原将輝さんがそう話しながら、手際よく作業をしています。
ここは熊本県山鹿市鹿北町にある、「小春農園」さんの究極の柑橘『せとか』の栽培ハウスです。
この時期、匠の判断で“摘果作業”摘果作業が行われています。
熊本の旬の食材を販売する、ネットショップ「FLCパートナーズストア」では、令和3年度も匠の農家さん「小春農園」さんの、究極の柑橘『せとか』をネット独占販売いたします。
収穫及び出荷は、来年(令和4年)の2月上旬です。
「小春農園」さんでは、究極の柑橘『せとか』をハウスで栽培しています。
ただし、ハウスと言えども、ボイラーを焚き、加温をして育てるのではありません。
ハウスはあくまで雨風や病気、害虫から大切な果樹や果実を守るためのものです。
より自然に近い形で、『せとか』を育てています。
4月下旬の花咲く様子です。
熊本の“旬”を販売するネットショップ「FLCパートナーズストア」を運営する株式会社旬援隊の代表取締役の私(笠泰紀)は、弊社で販売するすべての作物の、その栽培の様子農家さんの惜しまぬ手間ひまや匠の技を、年間を通して現地取材しこのブログで紹介しています。
「小春農園」さんの究極の柑橘『せとか』の栽培の様子ももう何年も年間を通して取材を重ねてきました。
写真は5月下旬の着果の頃の様子です。
そして今回は摘果作業の様子を現地取材してきました。
「1本の枝から2本に分かれて、ここには約10玉ほど着果しています。もちろんそれらは全て『せとか』におは育つのですが、美味しくて甘くて大きなせとかを育て上げるために摘果を施すんです。」と将輝さん。
摘果作業の手順をお話しします。
果樹の手前(内側)に実っているものはまず落とします。
基本的には枝の先端に実らせるのです。
そこで、果樹の勢い着果の数のバランスを見て残す数を決めます。
「この2本の枝には内側に実っていたのを摘果しても、7玉実ってますね!残すのはせいぜいそれぞれの枝に2玉ってとこですね!」と将輝さん。
「え?そんなにしたら収穫するせとかがなくなるん地ないですか?」と言うと、
「ハハハッ!大丈夫です。ほら!この枝葉下の方で弱いので、それに見合った数にしてあげることで、残した果実がしっかりと充実するんです。」
「ただ、残すのはしっかりと見極めた1玉ですね!いろんな角度から見て、キズがなく形の良いものを残します。」
「おぉ!その判断は匠の技ですね!」と言うと、
「一度落としたら絶対に元には戻らないので、慎重に判断します。」と将輝さん。
将輝さんが選び抜き、残した『せとか』の果実がこちらです。
「上の方に実っているものは、先ほどみたいに1つにしてしまうと、果皮がゴツゴツした果実になっちゃいます。だからその枝の場所、枝ぶりなどなどを考慮して判断するんです。」
そう言いながら将輝さんはまた、匠の技の究極の選択を匠の技を行っていました。
「そうやって、どの場所にもある程度大きさの揃った、果皮も美しい、甘くて大きなせとかを育て上げるんですね!」と言うと、
「そうですね!笠さんの言葉を借りるとこれこそ“匠の技”ってとこですかね!」
将輝さんは少し照れながらそう話しました。
匠の技に加え、“惜しまぬ手間ひま”を紹介します。
将輝さんは残した果実の枝にあるトゲを1本1本切り落としていました。
『せとか』にはたくさんのトゲがあり、そのままだと果実を傷つける恐れがあるからです。
「小春農園」専務の小原将輝さんは、大学で果樹栽培(特に柑橘類)を学んだ言わばスペシャリストの“匠の農家さん”です。
「小春農園」さんでは、親子の匠によって、様々な“本物”と呼べる農作物を育てています。
写真は隣のハウスで栽培する柑橘王こと『デコポン』の現在の様子です。
「小春農園」さんは、代表の小原正宏さんの長年の経験による卓越した技術と豊富な知識に加え、奥様の美子さんの惜しまぬ手間ひま、さらに大学で柑橘類を専門に学んだ、息子の将輝さんの専門的な知識と管理能力を持つ親子の匠で、まさに“本物”と呼べる様々な農作物を育てる匠の農家さんです。
少しこれからの話をしておきます。
「小春農園」さんでは、摘果作業を終えると、残した果実の1玉1玉すべてを、こうしてひもで吊り下げながら育てていきます。
ひも吊り作業は、7月下旬から8月上旬の最も暑い時期に行われる、とてもハードな手作業です。
何度も何度も脚立を上り下りしながら、実らせるせとかを全てひもで吊るしていくのです。
1玉が300gほどにもならる『せとか』が、成長の過程で枝が折れる恐れがあることと、風で揺れ果実が枝や葉、果実同士でぶつかってキズ着かないように1玉1玉を全てひもで吊るし惜しまぬ手間ひまをかけ、見た目にも美しい『せとか』を育てるのです。
その様子はまた後日現地取材して紹介いたします。
今回の摘果作業の取材の最後に将輝さんに尋ねました。
「今年もあの美味しさの『せとか』を期待して良いですか?」
「えぇ!お任せください。大いに期待して良いですよ!」将輝さんは自信の笑顔でそうこたえました。
「FLCパートナーズストア」では、今年度も「小春農園」さんの究極の柑橘『せとか』をネット独占販売いたします。
収穫及び出荷は、来年2月上旬からです。
あの美味さを知っている私は、収穫が待ち遠しくてなりませんが、それまでの成長の様子などなどは、また現地取材にてご紹介していきます。
お楽しみに!!
FLCパートナーズストア 笠 泰紀
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