FLC日記 2021年6月23日(水) 晴れ
熊本の旬の食材を販売する、ネットショップ「FLCパートナーズストア」では、水にこだわる匠が、手のかかる棚田で、惜しまぬ手間ひまと愛情たっぷりに育てられた『菊池水源棚田米』をネット独占販売しています。


今年も大好評頂き、令和2年度の『菊池水源棚田米』は、定期購入のお客様分を除くと白米、玄米とも完売いたしました。
本日は、今年の秋に収穫する、令和3年度の田植え前の様子とこだわりの水についてを紹介いたします。

後藤さんの棚田(田んぼ)があるここ熊本県菊池市原(はる)にある菊池水源地域は、文字通り水の源(みなもと)に位置する地区です。
近くには名水100選にも選ばれた、「菊池渓谷」があります。

後藤さんの棚田(田んぼ)には、通称「原井出(はるいで)」を通る、新鮮で清らかな水が流れ込んでいます。
こちらがその「原井出」です。
「井出」とは、水田(田んぼ)に水を引き入れる用水路のことで、「原井出」は、総延長は11kmにも及びます。

今でこそ、コンクリートで整備されていますが、もともとは江戸時代(元禄)に作られたものです。
農機具などを洗うための洗い場もスロープを作り立派に整備されています。

「原井出」を作ったのは、河原手永惣庄屋、河原杢左衛門(かわはらもくざえもん)と言う方で、菊池川上流から水を引く井出の計画を立て、4年余りの歳月を経て、元禄14年(1701年)に総延長11kmにおよび、長短の総延長500mを超えるトンネルを掘り進め完成しました。
その功績をたたえ、このような立派な石碑も建てられてました。

2016年4月16日に熊本県を襲った、“熊本地震”で倒壊しましたが、現在は、こうしてできる限り元の形を残しながら、建て替えられました。
記念碑が倒壊するほどの自信でしたが、本体の「原井出」は、その大きな地震にも耐え、今年もしっかりとその役目を果たしています。

原井出が流れている高台から棚田一帯を撮影しました(6月22日撮影)。
写真中央にある建物(たい肥センター)の左隣、この高台から見た最も南にある5枚の棚田(田んぼ)が、後藤さんの田んぼです。
原井出を通って来た水は、棚田をぬける中央の曲がりくねった道路に沿って、さらに用水路が伸び、各田んぼへと水を送り込んでいます。

用水路の様子です。
この写真で言うと、ここから右に向かう水が、後藤さんの田んぼに流れ込みます。
水の源から最初に届く、新鮮で清らかな水です。

こちらは6月8日に撮影した後藤さんの棚田です。
もともと19枚あった小さな三日月形の田んぼ(棚田)を区画整理で5枚にしました。
それでも、どれも曲がりくねった田んぼです。

6月8日の取材をもとに、田植えの前の準備についてお話しします。
こちらは苗床です。
田植えまで集中管理で苗を育てる場所で、もうすっかり田植えができるほどに今年も見事に育ててありました。

一番上の苗床をしている棚田を通り抜け、2番目の棚田に行きました。
ここはすでに代かきが終わっていました。
代かきとは田植えをする前に田んぼに水をはりきれいにならす作業です。
ならすことで田植えがしやすく、その後の水管理もきちんとできます。

次の棚田までは代かきを終えていて、4番目の棚田に向かうと、トラクターに乗った後藤さんの姿がありました。
私はすぐに駆け寄りました。
実は、後藤さんは半年ほど前に、しいたけ用の原木の伐採中に骨折をしてしばらく入院していました。

「ちょっと後藤さん!そんなことしてて大丈夫なんですか?」と尋ねると、
「足だろ?心配せんでも良か!トラクターば動かすと位はもうなんじゃなかばい!」と後藤さん。

後藤さんはそう言うと、棚田の中をトラクターで耕運することなく走り出しました。
タイヤの轍(わだち)をつけ、水を広げるためです。

この日は代かきのために、田んぼに水を入れていました。
こちらは水口付近で、轍をつけ水がそこを通ることで水を広げやすくしているのです。
なにせここは曲がりくねった棚田です。

ご覧の通り、この田んぼの一番奥まではずいぶんと長い距離があります。
そうしながら、田んぼに水を満遍なく行きわたらせ、代かきを行うのです。

先ほど轍をつけていた棚田は、下から2番目です。
一言で田植えと言っても、そのための準備には苗づくりから始まり、田んぼの準備など、様々な手間ひまを要するのです。

では2021年の田植えの様子を紹介といきたいところですが、本日のブログは少々長くなりましたので、この続きは明日のブログで紹介することにします。

「FLCパートナーズストア」では、後藤さんの『菊池水源棚田米』を、令和3年度もネット独占販売いたします。
手のかかる棚田で、たっぷりの愛情と惜しまぬ手間ひまで育てた、安全・安心な美味しいお米で、一般流通のないここでしか買えない貴重なお米です。
令和2年度の『菊池水源棚田米』は定期購入のお客様分を確保すると、白米も玄米も完売となっています。
また令和3年度の『菊池水源棚田米』の新米は現在、お電話でのみご予約を承っています。
よろしくお願いします。
FLCパートナーズストア 笠 泰紀
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