FLC日記 2020年6月25日(木) 雨のちくもり
「1本の苗から、1玉だけのマスクメロンを収穫するとたい。だけん、この苗が全力でその1玉に力を注げるように育てるのが俺たちの仕事たいね。」
「きもと農園」の木本洋利さんがそう言いながら、マスク(ネット)が入り始めたメロンを手に取り優しく見つめていました。
熊本の旬の食材を販売する、ネットショップ「FLCパートナーズストア」では、匠の農家さん「きもと農園」さんの熊本産高級マスクメロン『アールスメロン』の販売に向けて全力準備中です!
こちらは現在の栽培ハウスの様子です。しっかりとマスク(ネット)が入ってきていますが、メロンの果実自体はこれからまだ肥大していきます。
収穫を迎えるのは、7月下旬の予定となっています。
ここは熊本県山鹿市鹿央町にある「きもと農園」さんの熊本産高級マスクメロン『アールスメロン』の栽培ハウスです。
本日のブログでは、昨日に続き「きもと農園」さんの『アールスメロン』の現在の栽培の様子や以前取材した様子を紹介いたします。
「それにしても本当に美しい栽培ハウスですよね!」と言うと、
「そうね!俺はただ当たり前のことを当たり前にしよるだけばってんね!」と木本さん。
私が言うきれいなハウスと言うのは、その整理された環境はもとより、こうして育つ苗たちが一様にそろっている様を指しています。
「ほら!前回“芽カギ”作業をしているとこを取材に来たたい。こうして、不要な脇芽やつるを全部取ってしまって、それぞれの苗が1玉のメロンの果実に全力を注げる環境を作ってあげるとたいね。」と木本さん。
こちらが6月上旬、芽カギ作業を現地取材に伺った際の写真です。
このハウスの右側の半分はすでに、マスクメロンの苗を上に伸ばすよう仕立ててあります。
木本さんが1本1本の苗たちをしっかりと見極めながら、丁寧に芽カギ作業を行っています。
「FLCパートナーズストア」を運営する株式会社旬援隊の代表取締役の私(笠泰紀)は、弊社で販売するすべての作物の、その栽培の様子、農家さんの惜しまぬ手間ひまや匠の技を、年間を通して現地取材しこのブログで紹介しています。
もちろん、これから販売予定の「きもと農園」さんの高級マスクメロン『アールスメロン』の栽培の様子も、もう何年も前から現地取材を重ねてきました。
写真は木本さんの奥様です。
写真を撮ろうとすると「恥ずかしいから私は良いわ!」と言って、なかなかマスクを取ってくれませんが、いつかあの素敵な笑顔をこのブログで紹介したいと思っています。
「この時期はまだ、苗を先に先に成長させにゃん時期たいね。メロンはツルば伸ばすばってん、うちではちゃんと誘引して育てるけん、そのツルや脇芽、花も摘んでしまうとたい。」
「メロンは、雄花と雌花が別々に咲く雄雌異花の植物たいね。この苗ならちょうどこの先端あたりになるかなぁ~。下から数えて、10節目の雌花に着果させてメロンを実らせるとたい。そして上にも10節伸ばしたら芯(成長点)を止めるとたいね。」
木本さんがそう説明してくれました。
「芽カギを終えて、上に誘引してあるマスクメロンたちも見せて頂いて良いですか?」と言うと、
「なら、一緒に行こうか!」と言って、定植が早い苗たちの状況を説明してくれました。
木本さんの説明を元にお話しすると、ハウスの中には等間隔で支柱が立ててあります。
そこにまずは横にひもを引っ張りメロンの苗を誘引します。
その様子がこちらです。
1本1本の苗を、こうしてひもに巻き付けながら、上に伸びるように誘引しているのです。
「この花やツルはどうするんですか?」と尋ねると、
「芽カギはこうして誘引してからもせにゃんけんね!この花も脇芽もツルもちゃんとかいであげて、着果させる花にこの苗が集中できるようにしてあげるとたい。」
「今日は天気の良かけん芽カギばしよったけど、雨の日にはしたくないとたい。というより絶対にせんとたいね。雨だと芽や花、ツルのかいだ部分が乾燥しずらいたいね。そうなると病気が入る可能性があるけん、ちょうど芽カギは梅雨時と重なるけど、晴れたらどんなに暑かろうが昼間も作業ばするとたい。」
さすがに匠はその言葉に基づく作業と管理を徹底しています。
写真は、ハウス内に立てた支柱を使って張ったワイヤーから垂らしたひもに、マスクメロンの苗を巻き付けながら誘引している写真です。
最初は横に張ったひもを使って、それ以降は下に垂らしたひもに巻き付けながら、マスクメロンの苗を上に伸ばしていくのです。
「これくらいまで伸びたら芯を止めるかな。ちょうどそのころが、実らせるメロンに対して、下にも10節、上にも10節になるけんね!その上下の数も大事とたい。大きさと甘さのバランスになるけんね!」
「え?なんですかそれ!教えてください!」と言うと、
「ハハハッ!それはまた今度にしようよ!」木本さんはそう言って笑っていました。
さて、こちらは現在のマスクメロンの様子です。
今年も元気に成長しています。
メロンの果実の大きさと甘さの話、そして大切な葉っぱの話など、先日の取材でうかがいましたが、その様子はまた後日このブログで紹介いたします。
「きもと農園」の木本洋利さんです。
とてもさわやかな笑顔の木本さんですが、ことメロンやスイカの栽培となると、一切の妥協を許さぬ徹底管理と惜しまぬ手間ひまで、至高のメロンやスイカを育て上げるまさに匠の農家さんです。
私は育てる環境の美しさ、そして育て上げたマスクメロンの美味しさに惚れ込み、約2年の歳月をかけなんとか口説き落とし、弊社での販売にいたりました。
待望の初出荷は7月下旬の予定です。
現在、ホームページも全力で製作中です。
過去の取材やこれからの取材内容は、また後日このブログで紹介いたします。
お楽しみに!
FLCパートナーズストア 笠 泰紀
ホームページはこちら
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