FLC日記 2019年6月29日(土) 雨(一時豪雨)
『れんげ米』とは、れんげを有機肥料として鋤き込んだ田んぼで育てられるお米のことです。
熊本の旬の食材を販売する、ネットショップ「FLCパートナーズストア」では、今年(令和元年)も熊本県菊池市七城町砂田地区で、土にこだわる匠の野中兄弟が、“れんげ”と稲刈り時の“稲ワラ”の有機肥料で作り上げた元気な土で、無農薬栽培をする『砂田のこだわりれんげ米』をネット独占販売いたします。


こちらは、4月下旬の野中さんの田んぼの様子です。
この一面に咲き誇るれんげは、花が咲き終わる5月上旬ごろに、その花も葉も茎も根も全て田んぼに鋤き込み、緑肥(有機肥料)とするために育てられたものです。

生産農家の野中逸雄さんです。
昨年の10月上旬、稲刈りの取材時に撮影しました。
野中さんは、基本的に自分や家族、親せきや知人のためだけにお米を作っています。
ですから、安全で美味しいお米にこだわるのです。

こちらは昨年6月22日の田植えの様子です。
野中逸雄さんが田植えを行っています。
「FLCパートナーズストア」を運営する株式会社旬援隊の代表取締役の私(笠泰紀)は、弊社で販売するすべての作物の、その栽培の様子、農家さんの惜しまぬ手間ひまや匠の技を、年間を通して現地取材し、このブログで紹介しています。
もちろん、野中さんの米作りの様子も、もう何年も年間を通して現地取材していきました。

こちらは今年の田植えの様子です。
野中さんの息子さん(長男)の、野中賢吾さんが田植え機に乗り田植えを行っています。
今年の田植えに野中逸雄さんの姿はありません。

昨年の田植えは次男の野中剛さんがサポートし、田植えを行いました。
野中さんは、昨年7月に病で倒れ、闘病生活を送っていましたが、今年1月30日に永遠の眠りについたのです。
享年72歳でした。

野中さんの米作りは、2人の息子さんたちに継承されました。
野中さんの米作りを、一番そばで見て、共に『砂田のこだわりれんげ米』を育ててきたお2人(右:兄の野中賢吾さん、左:弟の野中剛さん)が、そのこだわりの土つくり、こだわりの無農薬栽培をそのままで、今年も米作りをしています。

さて、今年の田植えの様子を紹介しましょう!
今年は、6月28日よりスタートしました。
昨年より、5日ほど遅いわけは、九州地方の梅雨入りが遅く、水を田んぼに入れる時期が遅れたためで、ほぼ例年通りと言って良いでしょう!

「田植えを始めます!」と事前に連絡をいただいていたので、取材に伺うと、すでに賢吾さんが田植え機で田植えを始めていました。
自分らだけで行う田植えは今年が初めてです。

ん?
さすがに、長年田植えをしてきた野中逸雄さんに比べると、少し曲がっているようですね!(笑)
でも、きちんと欠株もなく、順調に植えているようです。

「頑張ってますね!」と声をかけると、
「やはり見るとするとじゃ違いますね!どうですか私の田植えは?」と健吾さん。
「途中が欠株してますよ!田植え機に苗が引っかかってるんじゃないですか?」と言うと、

「ありゃ!ほんとですね!ちょっとバックで戻って植えなおしてきます。」
賢吾さんはそう言うと、上着を脱ぎ捨て補植のために田植え機をバックさせました。

今度は慎重に、苗がきちんと植えられていることを確認しながら、その2列だけを植えています。
こういうトラブルはたまに起こることで、長年野中さんの田植えを見てきた賢吾さんも、きちんと対応ができているようです。

「後ろを気にし過ぎたので、ちょっと曲がっちゃいましたね!」と健吾さん。
「まだ欠株してるとこはどうします?」と尋ねると、
「補植用の苗を用意したので、その近くで降りてその列を補植します。」とのこと。

賢吾さんは田植え機を途中で止め、田んぼに下り、補植作業を行いました。
それを終えると、また田植え機に乗り込み田植えを続けました。

田植えは、1年に1回の作業です。
田植え機の操作の勘も随分と戻ってきて、最初の1列に比べると、随分と曲がりが少なくなってきたようです。

「この4列分はまぁまぁいいんじゃないですか!」と言うと、
賢吾さんは振り向き、「まだまだですが、確かに赤点ではないですね!(笑)」と笑顔で話しました。

「では、一応合格点と言うことで、ピースサインいただいときましょうか!」と私が行って、いわば強引に笑顔のピースサインの写真をいただきました。
「今日は弟の剛は所用があっていませんが、父がずっとこだわりぬいて育ててきた田んぼですから、私も剛も思い入れも強いし、父の遺志を引き継いでしっかり育てていきます。」

「稲刈り時の稲ワラとれんげを鋤き込むそれらの有機肥料だけを使って、農薬を使用することなく今年も育てます。秋には父に「今年も良い米ができたよ!」って胸張って報告したいですね!」
取材の最後に、賢吾さんはそう力強く話してくれました。

本日、田植えを終えた田んぼを取材してきました。
ところどころに賢吾さんの悪戦苦闘ぶりが見うけられましたが、立派に田植えを終えていました。

野中逸雄さんがこだわりぬいて作り上げてきた土を、2人の息子さんたちがそのままの方法で継承し、その元気な土に今年も稲の苗たちが植えられています。
もちろん、私は今年もその成長の様子や稲刈り、冬の土つくりなどきちんと現地取材して紹介いたします。
お楽しみに!
そして、令和元年の『砂田のこだわりれんげ米』に大いにご期待下さい!!
FLCパートナーズストア 笠 泰紀
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