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熊本梨 岩永農園 匠の摘果作業と匠の判断の追肥の話

FLC日記 2017年5月21日(日) 晴れ
熊本の旬の食材を販売する、ネットショップ「FLCパートナーズストア」では、今年も匠の農家さん「岩永農園」さんが育てるこだわりの無袋栽培の梨の中で、『幸水』(写真)、『豊水』、『秋月』、ジャンボ梨『新高』の4種類の熊本産『樹上完熟梨』をネット独占販売いたします。
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今年も、美味しい梨を育てるには、大事な大事な作業の1つ、“摘果作業”を現地取材してきました。
ここは、熊本県菊池市市野瀬の匠の農家さん「岩永農園」さんの梨園の1ヵ所です。

熊本梨 岩永農園 匠の摘果作業と匠の判断の追肥の話_a0254656_17351315.jpg「一次摘果作業もいよいよ終わりばい。笠くんの取材の間に合わんとじゃなかろうかて心配しよったばい!(笑)」
そう話しながら「岩永農園」の岩永敏行さんは、手際よく摘果作業を行っていました。

熊本梨 岩永農園 匠の摘果作業と匠の判断の追肥の話_a0254656_17490168.jpgこちらは、4月上旬から中旬にかけて咲く、梨の花の様子です。
熊本の“旬”を販売するネットショップ「FLCパートナーズストア」を運営する株式会社旬援隊の代表取締役の私(笠泰紀)は、弊社で販売するすべての作物の、その栽培の様子農家さんの惜しまぬ手間ひまや匠の技を、年間を通して現地取材しこのブログで紹介しています。

熊本梨 岩永農園 匠の摘果作業と匠の判断の追肥の話_a0254656_17505985.jpgもちろん「岩永農園」さんの『樹上完熟梨』の栽培の様子も、もう何年も年間を通して現地取材してきました。
梨は1つの花芽から、だいたい10輪くらいの花が咲いて、5~8個位が止まります(着果します)。
今回取材してきたのは“1次摘果”と言って、その5~8個を1個にする作業です。

熊本梨 岩永農園 匠の摘果作業と匠の判断の追肥の話_a0254656_18012798.jpg私が朝早く伺った時にはすでに、摘果作業は始まっていました。
「岩永農園」の岩永敏行さんと奥様の哲代さんです。
するとその奥に、もう1人作業をしている人がいました。
お話をうかがうと、岩永さんのいとこさんとのことでした。

熊本梨 岩永農園 匠の摘果作業と匠の判断の追肥の話_a0254656_18050151.jpg「敏行が手伝ってほしい!なんていうことはめったになかことだけん、今日はかせしに(手伝いに)来とるとたい。」
とお話しいただきました。
まもなく終わる1次摘果作業ですが、例年より少し遅れていました。
でも、その訳は、5月上旬にありました。

熊本梨 岩永農園 匠の摘果作業と匠の判断の追肥の話_a0254656_18124400.jpgこちらは、5月5日に1次摘果作業の取材に伺った際の写真です。
何年もこうして現地取材していますが、岩永さんがこの時期に肥料散布をしているのを見るのは初めてでした。

熊本梨 岩永農園 匠の摘果作業と匠の判断の追肥の話_a0254656_18145759.jpg「この時期に肥料散布をしているのは初めてですね!」と言う私に、
「摘果ばしよったとばってん、どうも草の色がおかしかけん、急きょ追肥することにしたとたい。」
「草の色がおかしい?」と首をかしげる私に、

熊本梨 岩永農園 匠の摘果作業と匠の判断の追肥の話_a0254656_18165492.jpg「下草がいつもの年より青々としとらんとたいね。なんだか少し黄色みがかってるていうか・・・。冬の間にいつものごつ有機肥料も与えとるとばってん、春の長雨で流れたとかもしれんとたい。だけん、今日は摘果ばやめて肥料ばまきよるとたいね。」
私には毎年の景色に見えるこの果樹園の風景も、匠の岩永さんには違って見えたのです。

熊本梨 岩永農園 匠の摘果作業と匠の判断の追肥の話_a0254656_18224920.jpg急きょ決断した追肥にも、与えるタイミングがあり、本来ならこの時期、雨の日も風の日も休むことなく行う1次摘果作業をいったん止めて、この日は肥料散布を行っていたというわけなのです。
数ヵ所の果樹園に全て肥料を与え、摘果作業を休んだため、いとこさんに応援に来ていただき作業をしていたのです。

熊本梨 岩永農園 匠の摘果作業と匠の判断の追肥の話_a0254656_18284840.jpgさて、摘果作業に話を戻しましょう!
「笠くんは毎年見よるけん今年がなんか違うって思わんね?」と岩永さん。
「え?何が違うんですか?」と尋ねると、

熊本梨 岩永農園 匠の摘果作業と匠の判断の追肥の話_a0254656_18330291.jpg「うちの近所梨農家のもんも心配して聞きに来たばってん、今年はなんさま“有てい果”の多かとたい。有てい果は絶対いかんわけじゃなかとばってん、本来なら落とすとば、こぎゃんして残しとるとたい。」と岩永さん。

熊本梨 岩永農園 匠の摘果作業と匠の判断の追肥の話_a0254656_18363745.jpg“有てい果”とは、本来、受粉後、成長の過程で花びらの付いている「がく」の部分が普通は自然に落ちるのですが、これが落ちずに残ってしまい、ヘタのようなものが残ってしまった果実のことです。

熊本梨 岩永農園 匠の摘果作業と匠の判断の追肥の話_a0254656_18383310.jpg有てい果は、見た目が悪い果実になりがちなので、本来ならこのようにきれいな梨を残します。
もちろん、品種により異なり『秋月』は全て有てい果なので、全てダメだというわけではありません。
1次摘果で落とす梨の話は、以前のブログで詳しく紹介していますので、ぜひそちらをご覧ください!


熊本梨 岩永農園 匠の摘果作業と匠の判断の追肥の話_a0254656_18492373.jpg1次摘果作業はまもなく終了します。
しかしこれから、2次摘果、3次摘果を施しながら8月上旬の『幸水』の収穫を迎えます。
「こないだの追肥や今日の有てい果のことで、笠くんは今年は大丈夫かな?って思いよるかもしれんばってん、なんも心配せんでよかばい!これからピシャッと手ばかけて、良か梨ば作り上げるけん待っときなっせ!」
岩永さんが取材の最後にそう力強く話してくれました。

熊本梨 岩永農園 匠の摘果作業と匠の判断の追肥の話_a0254656_18513908.jpg「FLCパートナーズストア」では、「岩永農園」さんのこだわりの樹上完熟の最高級梨を、今年もネット独占販売いたします。今年も、8月上旬の『幸水(こうすい)』に続き、『豊水(ほうすい)』、『秋月(あきづき)』、そしてジャンボ梨『新高(にいたか)』(写真)の4種類を販売予定です。いずれも大人気商品で、昨年ご購入いただいたお客様からは、「今年も、全種類の梨を、初回発送日に送ってください!」と、ご予約頂いているほどです。これからも現地取材を続けこのブログでご紹介していきます!お楽しみに!!
FLCパートナーズストア 笠 泰紀

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by flcps | 2017-05-21 18:54 | 熊本 梨 | Trackback | Comments(0)
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