FLC日記 2017年5月6日(土) 雨のちくもり時々晴れ
「今年も、摘果作業のスタートばい。この時期はずっと両手をあげてる状態での作業たいね。でも、この地道な手作業が美味しい梨を育てるとたい!」
「本藤果樹園」の本藤猪一郎さんが、そう言いながら手際よく1次摘果作業を行っていました。

熊本県菊池市戸豊水(とりうず)にある『樹上完熟の熊本梨』生産農家の「本藤果樹園」さんの梨園の1つに伺いました。

新緑のこの季節、梨の果樹たちは花を咲き終え、果実が着果しています。
今年新しく芽生えた新芽が元気な葉っぱを茂らせ始めていました。
梨の果樹は落葉樹です。
毎年冬に落葉し、春に新しい葉が芽吹きます。

こちらは冬の剪定と誘引作業の様子です。
猪一郎さんのお父さんの本藤賢一さんが匠の技で作業を行っています。
「本藤果樹園」さんでは、本藤賢一さんと奥様、息子さんで園主の本藤猪一郎さんの、親子2代、3人の匠によって、こだわりの『樹上完熟の熊本梨』を生産しています。

剪定と誘引作業を終えた梨園は、どの枝も重ならないように見事に誘引されていました。
「FLCパートナーズストア」を運営する株式会社旬援隊の代表取締役の私(笠泰紀)は、弊社で販売するすべての作物の、その栽培の様子農家さんの惜しまぬ手間ひまや匠の技を、年間を通して現地取材しこのブログで紹介しています。

もちろん「本藤果樹園」さんの『樹上完熟梨』の栽培の様子も、収穫はもとより、その後のお礼肥え、剪定と誘引、花咲く様子、摘果作業などなど、その全てをもう何年も年間を通して現地取材してきました。

そして「本藤果樹園」さんが育て上げる、こだわりの『樹上完熟梨』の美味さに惚れ込み、弊社でネット独占販売しています。
青もぎすることなく、樹上で完熟した梨本来の美味しさを、即日発送で全国のお客様にお届けしています。

さて、本日は摘果作業の取材の様子を紹介します。
「賢一さん!今年もサングラス姿がきまってますよ!」を言うと、
「またそぎゃんこつば言うて!ゴミの入らんごつかけとるだけたい。そぎゃん冷やかすな!(笑)」と賢一さん。
私は「本藤果樹園」さんの皆さんと、長年の取材を通しすっかり仲良くなっています。

「私がずっと取材してきて、自分なりに理解している摘果作業のやり方を話すので、間違っていたら指摘していただいていいですか?」と言うと、
「おぉ!ならいっちょ聞いてみようかね!」と賢一さん。

「梨は1ヶ所から10個くらい花が咲き、6~7個着果します。その中で3番花~5番花の着果した果実を1つだけ残します。その際に、キズがあったり変形しているものは落とすし、有てい果も落とすんですよね!」

「枝から果実が真上に向いているものは、その成長の過程で折れる可能性があるので落とすし、また葉っぱを伴わない枝の果実は大きくならず味も乗らないから落とします。いかがですか?」と言うと、
「さすがに毎年見て聞いてしとるけん、だいたい合ってるばい。ただ、有てい果を全部落とすわけじゃなかとたい。現に、この有てい果は残すけんね!」

「これが有てい果たいね。花びらのついとった“がく”の部分が残った果実の言葉言うとたい。品種によっては全部有てい果になるともあるとたい。例えば『秋月』なんかはそうたいね。他の品種もたとえ有てい果でも、成長と同時になくなることがほとんどだけん、そこに有てい果しか無ければ残すこともあるとたい。」と賢一さん。

「くぅ~そうだったんですね!やっぱり今年もこうして取材に来ると新しい情報も知ることができたし良かったです。」と言うと、
「まぁ、そしこわかっとるなら十分ばい。これからも何でも聞きなっせ!なんでも答えるけん。」賢一さんはそう言いながら、また摘果作業を始めました。

そんなやり取りをしていると、息子さんの猪一郎さんがこう話し始めました。「そう言えば、こないだ『秋麗』の取材に来た時、先端の枝は、その枝のポンプの役目だけん、梨を実らせんようにする。そのために無駄なエネルギーを使わせに様に、花も咲かせないように摘蕾する!って紹介しとったろ?『秋麗』の場合はそれは間違いなかことばってん、それも、実は品種によってちがうとたいね。だけん、どの品種の梨もそうするわけじゃないとたい。」とのこと。

こちらは、先端のポンプ役の枝に花も咲かせずに、どんどんと新芽を芽吹かせている様子です。この先端の枝が元気なことで、幹からしっかりと栄養や水分を引き上げることができるのです。

「そこに先端にも実らせよるとがあるたい!それは『幸水』たいね。『幸水』は、先端の枝にもしっかりと良か果実ができるし、それば残しても他の果実に影響のなかけん、先端にも実らせるとばい!」と猪一郎さん。

「そうなんですね!いやはやまだまだ私も勉強不足ですね!」と言うと、
「そこまで厳密に紹介することはないとじゃ?」と猪一郎さん。
「確かにそうなんですが、間違った情報は載せたくないからですね!それに、「本藤果樹園」さんの『樹上完熟梨』を楽しみにしていて、先日『幸水』『豊水』『秋麗』『ジャンボ梨新高』の全種類を初回発送分で送ってください!ってすでに予約いただいたんですよ」と言うと、

「うわぁ!それは嬉しかね!なんかがぜんやる気の出てきたばい!今年も、しっかり手ばかけて育て上げて美味しか梨ば届けますって伝えといてね!」と、思わずこぼれる笑顔で話してくれました。
「本藤果樹園」さんの『樹上完熟梨』は、弊社の大人気商品です。


「FLCパートナーズストア」では、今年も「本藤果樹園」さんの『樹上完熟の熊本梨』をネット販売いたします。
7月下旬より、毎年最初に出荷する『幸水』からのスタートし、休むことなく『豊水』『秋麗』『ジャンボ梨新高』と続きます。
これからも梨たちの成長の姿や、惜しまぬ手間ひまや匠の技を、現地取材にてご紹介します。
お楽しみに!!
FLCパートナーズストア 笠 泰紀
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