FLC日記 2018年3月1日(木) くもり
本日、熊本県菊池市に、春の訪れを告げる、「きくち初市」に行ってきました。
「きくち初市」は、毎年3月1日~3月2日に行われる、恒例の植木&陶器市です。
菊池の方は、親しみを込め“初市さん”と呼んでいます。
菊池神社の参道と、道路を挟んだ「御所通り」にて開催されます。きくち初市の開催期間中、御所通りは歩行者天国になり飲食の出店(屋台)も立ち並びます。
私が小学生くらいの頃は、それはそれは楽しみな大イベントで、来場者も多かったのですが、現在はなんだか寂しいかぎりなんです。
それどころか、実は、今年から菊池神社の参道だけでの開催に縮小しようとの話も出ていたほどなんです。
しかし、様々な企業や団体の協力のもと、今年も例年通りの開催を迎えました。
御所通りには熊本県立菊池高等学校があり、3月1日は卒業式です。
正門の横に、菊池高校のテントが張られていました。
今前でのきくち初市ではなかったことなので、話を聞いてみることにしました。
すると、そこにいたのは、私の30年来の友人でした。
菊池高校の商業科で教鞭をとっている吉田真一先生です。
共通の友人を介し知り合った、学校こそ違えど同級生です。
「高校生たちもいるみたいだけど、何が行われよると?」と尋ねると、
「きくち初市の縮小の話になった時、この御所通り商店街の方々や、JA菊池さん、NPO法人の千年の風さんなんかが頑張ってくれて、卒業生に炊き出しやらお土産を用意してくれて、イベントも開催することになったとたい。」
「卒業生がチケットを持ってくると、この焼きそばや饅頭、菊池の銘菓の飴をふるまってくれたとたいね。だご汁も用意してあるとたい。「菊池松囃子能場」を使って、イベントもすることになったけん、きくち初市が例年通りの開催できる運びになったとたい。」とのこと。
御松囃子御能は、菊池武光公が、南北朝時代に征夷将軍の懐良(かねなが)親王を菊池市の中心地の隈府(わいふ)に迎え、年頭の祝儀として菊池本城で開催したものが始まりで、六百数十年も継承されている神事能です。
平成10年には国重要無形民俗文化財の指定も受けています。
「菊池松囃子能場」の舞台を使って、NPO法人の「菊池まちづくり千年の風」さんと菊池高校生とでイベントを行うようです。
「毎年、卒業生が学生生活の最後に正門を出ると、きくち初市がありよったわけたい。それが今年から縮小となると寂しいたい。だけん、多くの方々の協力のもと、今年の卒業生たちも同じようにこの日を迎えられたけん、ほんと良かったと思ってね!」
吉田先生は、嬉しそうにそう話しました。
また、菊池高校の正門の斜め前では、バザーも出展されていました。
「菊池ロータリークラブ」の皆さんによる、『ポリオ撲滅』のチャリティーバザーのようです。
ポリオ(急性灰白髄炎)は、ポリオウイルスによる感染症です。
感染すると、約5%に発熱、頭痛、咽頭痛、悪心・おう吐、倦怠感、頚部硬直、下肢痛などの症状が見られ、神経のまひや死に至ることもあります。
「子供たちが感染するケースが多く、ワクチンを打つことで体のまひやましてや死に至ることなく、世界中の子供たちが笑顔で暮らせる未来を作りたいです。」
ブログで紹介する旨を伝えると、集合写真に応じながら、笑顔で力強くそう話してくれました。
そうこうしていると、菊池高校の卒業式も終わったようです。
ちょうどお昼時にもなり、高校生や一般の方々でずいぶんと賑やかになってきました。
こちらは、菊池高校正門横にある、「将軍木」と呼ばれる椋の巨木で、樹齢はおよそ600年言われています。
「将軍木」がずっとここにあるように、「きくち初市」がこれからも続いていくことを願いながら、会場を後にしました。
今年の「きくち初市」の様子は、少し異なるスタンスで紹介しましたが、昨年の「きくち初市」のブログでは、御所通りの歴史探索や菊池市の観光名所も紹介しています。
ぜひそちらのブログものぞいてみてください。
FLCパートナーズストア 笠 泰紀
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