FLC日記 2018年1月24日(水) 雪のちくもり時々雪
熊本県山鹿市にある「社方園」さんのブドウ畑に、剪定作業の様子を昨日、現地取材に伺いました。
「社方園」さんは、熊本産高級種なしぶどう『山鹿のぶどう』を作る、匠の農家さんです!


こちらは、剪定作業をする前のぶどうの果樹たちです。
昨年、たくさんのぶどうの果実を実らせた結果枝を切り落とす作業が冬の剪定作業です。

こちらは昨年6月下旬の「社方園」さんの袋今朝行目の『山鹿のぶどう』(ピオーネ)の様子です。
「社方園」さんでは、こうしてしっかりと色づいたのを確認して収穫前の最後の作業(袋かけ作業)を行います。

こちらは赤ぶどうの『クイーンニーナ』です。
1本の結果枝に1房を実らせるかどうかなので、先ほどの「たくさんのぶどうの果実」と言うのは正しくありませんね!

正確には「昨年、1本の結果枝に1房実らせたかどうかの、役目を終えた結果枝を切り落とす」が正しい表現のようです。
ネットショップ「FLCパートナーズストア」を運営する株式会社旬援隊の代表取締役の私(笠泰紀)は、弊社で販売するすべての作物の、その栽培の様子農家さんの惜しまぬ手間ひまや匠の技を、年間を通して現地取材しこのブログで紹介しています。

もちろん、「社方園」さんの『山鹿のぶどう』の栽培の様子も、もう何年も収穫時期のみならず、年間を通して現地取材してきました。
こちらは、前回の「社方園」さんを紹介したブログのハウスを建てる作業の様子です。
収穫後のお礼肥えやハウスを建てる様子、今回の剪定作業、新芽の芽吹きや成長、そして蕾、花、果実の成長の過程で行う様々な惜しまぬ手間ひまや匠の技など、それらの全てを現地で見て、このブログで紹介しています。

さて、冬の剪定作業の様子に話を戻しましょう。
「社方園」さんでは、この様な連棟建てのボイラーを焚き加温するハウス、加温しないハウス、トンネル状のハウスと言った3パターンの栽培ハウスで『山鹿のぶどう』を育てています。

度のハウスも本当に広く、剪定作業をしている音は聞こえますが、その場所にたどり着くまで一苦労です(笑)。
「社方園」園主の社方武路さんが剪定作業を行っています。

「おはようございます。今年も良い音で剪定をしていますね!」と言うと、
「ハハハッ!さすがに笠さんは毎年見に来てるから、音のこともよくわかりますね!」と社方さん。

社方さんが、ハサミを入れるたびに、“パチン”ととても良い音が響いています。
今年もきちんと樹勢が保たれている証です。
この切り落としている枝は、枯れているのではありません。
眠っているだけなんです。

社方さんに説明頂きました。
「これらは昨年役目を終えた枝なんです。主枝から結果枝を毎年芽吹かせて、そこにぶどうを実らせるんです。役目を終えた枝の剪定を終え、これから芽吹く新しい枝に花を咲かせぶどうを作り上げるんですよ。」

「剪定した枝の切り口は青々としてるでしょ?ちょっとわかりづらいかもしれませんが指さしている先の突起物のようなとこから新芽が芽吹き成長して結果枝になるんです。」と、社方さん。

ちなみにこちらは、3月上旬の芽吹いたばかりの新芽の様子です。
的確な時期に、的確な方法で剪定をすると、毎年同じとこにまた芽吹いてくるのです。

「結果枝は全てを剪定して今うわけではないんですよね!」と言うと、
「そうです。昨年、話したこともちゃんと覚えてるんですね!」と社方さん。

「確かこのあたりに・・・。ありましたよ!主幹でまれに芽が飛ぶことがあるので、その際は前年の結果枝を使って補うんです。」
芽が飛ぶとは、本来芽吹くはずの場所から新芽が芽吹かないことです。

「これですね!太い幹(主幹)から芽吹かない場所があったので、その前の年の結果枝を誘引して、主幹と同じように仕立て、誘引した枝から結果枝を芽吹かせたんです。」

「こんなケースもありますよ!主幹の先端の結果枝を残して、次の果樹の主幹につながるよう仕立てる場合もあります。今切っている結果枝は、仕立て方では結果枝を生み出す主幹にもなりえるんです。」
と社方さんがわかりやすく説明してくれました。

「そうそう!今年は、さっき笠さんも話された、剪定する時のパチンと言う音以外にも、樹勢の良さの手ごたえを感じてるんですよ!」と社方さん。
「おぉ!今年も最高のぶどうができる条件として、それはかなり良いことですね!ぜひそれも聞きたいです。」と言うと、

「それではまず、そこの切り落とした枝の写真を1枚撮っておいてください。」と社方さんが意味深なことを良い始めました。
その手ごたえについては、もちろんきちんと紹介したいのですが、本日は少々長くなりましたので、この続きは明日のブログで紹介したします。

「FLCパートナーズストア」では、「社方園」さんの高級種なしぶどう『山鹿のぶどう』を、今年(平成30年)も、ネット独占販売いたします。
これからも、「社方園」さんの匠の技、惜しまぬ手間ひま、果樹の変化や成長の様子など、“本物”と呼べる『山鹿のぶどう』ができるまでを、現地取材しご紹介いたします。
明日は、今回の取材の様子の続きを紹介予定です!
お楽しみに!!
FLCパートナーズストア 笠 泰紀
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