FLC日記 2017年4月15日(土) 晴れ
「今年も最後に出荷するジャンボ梨の『新高(にいたか)』から、梨の花が咲き始めたばい。ばってん、今年は桜(ソメイヨシノ)の開花が、随分遅れたように、例年に比べ梨の開花も遅かったねぇ~。これから、次々に咲き始めるけん、良か天気が続いて、虫たちが頑張ってくれんといかんばい!」
梨の匠「本藤果樹園」の本藤猪一郎さんがそう話してくれました。
今年も梨の花が、元気に咲き始めました!
これが梨の花ですよ!!

ここは、熊本県菊池市戸豊水(とりうず)で、こだわりの『樹上完熟梨』を生産する匠の農家さん「本藤果樹園」さんの梨園です。

毎年、桜の花と同時期の3月下旬から4月上旬にかけて、梨の花は開花します。
昨年は3月28日だったと記憶していますので、熊本の桜同様、梨の開花も10日ほど遅かったようです。

「FLCパートナーズストア」では、「本藤果樹園」さんのこだわりの『樹上完熟梨』をネット販売しています。
まずは、7月下旬の「幸水」から収穫および出荷です。

しかし、現在咲いている、最初に開花を迎えるのは、実は最後に出荷するジャンボ梨『新高』の花です。梨は、開花と収穫の順番が逆なんです。
収穫は、幸水、豊水、秋麗、秋月、新高、新興の順ですが、花はその逆の順番で咲きます。

きれいに咲いているこの梨の花、なんだか桜の花にも似ていますよね!
それもそのはず!
梨も桜も同じバラ科の植物で、花の形はホントによく似ています。

梨の匠「本藤果樹園」の本藤猪一郎さんです。
「本藤果樹園」さんでは、数ヵ所の梨園で、こだわりの『樹上完熟梨』を栽培しています。
ここは、主に熊本限定栽培品種の『秋麗』の栽培場です。

「おはようございます!今日はどんな作業をしてるのですか?」私が声をかけると、
「秋麗の摘蕾作業ばしよったとたい。」とのこと!
熊本の旬を販売している「FLCパートナーズストア」を運営する、株式会社旬援隊の代表取締役の私(笠泰紀)は、弊社で販売するすべての作物の、その栽培の様子農家さんの惜しまぬ手間ひまや匠の技を、年間を通して現地取材しこのブログで紹介しています。

もちろん「本藤果樹園」さんの『樹上完熟梨』の栽培の様子も、もう何年もこうして現地取材してきました。
「秋麗の花が咲く前に、枝の先端の蕾を落としよったとたい。」と本藤さん。

こちらがその様子です。
着果枝の先端は、その枝に水分や養分を引き上げるいわば「ポンプ」の役目をする部分で、そこには梨の果実を実らせません。
そこで、開花し着果するなどの不要なエネルギーを果樹に使わせないように、こうして蕾を落としていくのです。

作業を終えたその先端部分がこちらです。
冬の剪定と誘引作業で、梨園全体に張り巡らされているワイヤーに、きちんと誘引してあります。
これは、果実が実った際に、強風などで揺れて、キズがついたり落果したりしないようにするためのものです。

ここの梨園では主に『秋麗』を栽培しています。
2003年に、品種登録された梨で、熊本のブランド梨として、県をあげて推し進めている梨です。
『秋麗』は、青梨と呼ばれる品種で、決して見た目は美しくありません。

しかし、食べれば誰もが一瞬にして大好きになる美味さです。
とにかく、酸味のない濃厚な甘さと、芳醇な香りとサクッとした食感が人気です。
香り、味わい、甘さのいずれをとっても、他の梨とは一線を画すなしだと言えると思います。
その中に、すでに開花しているものがありました。

「秋麗も咲き始めたのですか?」と尋ねると、
「いやいや、それは受粉樹の「秋月」たい。梨は同一品種だけだと受粉しにくいけん、ところどころこうしてほかの梨も植え党とたい。」

「でも、秋麗の蕾も随分膨らんだけん、まもなく咲くとじゃないかな!」と本藤さん。
「今年もたくさんとれると良いですね!昨年は、もう完売だって言っているのに、もうないですか?1箱くらいはどうにかなりませんか?って、たくさんのお客様からお電話いただきましたもんね!」と言うと、

「ハハハッ!ホントそうだったねぇ~。ありがたいかぎりたい。今年も、しっかり手ばかけて、昨年以上のものば作るばい。」
作業中の本藤さんも思わず笑みがこぼれました。

「ここは、秋麗が主でまだつぼみばかりだけど、下の梨園はちょうど新高が満開だけん、そっちの写真も撮っときなっせ!」
本藤さんにそう言っていただき、別の梨園に車で移動しました。

こちらがその梨園です。
若い果樹の秋麗と異なり、こちらは20年以上になる立派な梨の果樹たちばかりです。
樹形の仕立て方が秋麗と異なりますが、同じようにワイヤーに誘引してあります。

その梨園全体を、高台から撮影しました。
きちんと、同じ品種の果樹を並べて栽培してあるので、今花が咲いているのが新高で、まだ咲き誇っていないところが最初に出荷する幸水や豊水の果樹たちです。

枝が重ならないように、できるだけ等間隔に、できるだけ平行に見事に枝が誘引されています。
先端部分には、花が咲かせてありませんね!
これも匠の惜しまぬ手間ひまなんです。
こうして、匠は梨が育つ最高の環境「木漏れ日のステージ」を作り上げ、毎年“本物”と呼べる梨を育てています。

例年より、少し開花の時期は遅れましたが、今年も元気な花が咲いています。
これから、虫たちによる交配(受粉)を終えると、収穫まではノンストップ!
1日たりとも休まず、様々な作業が続きます。

もちろん、その様子もこうして現地取材して、このブログで紹介していきます。
「本藤果樹園」さんの出荷する梨は、こだわりの『樹上完熟梨』です。
梨を知り尽くした匠が、最もおいしい時期に収穫し出荷します。
7月下旬より、毎年最初に出荷する『幸水』からの販売スタートです。
これからも梨たちの成長の姿や、惜しまぬ手間ひまや匠の技を、現地取材にてご紹介します。
お楽しみに!!
FLCパートナーズストア 笠 泰紀
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