FLC日記 2017年9月15日(金) 雨時々くもり
「熊本限定栽培品種のイチゴ『熊紅(ゆうべに)』の苗たちが元気に育っていますよ!これから、栽培ハウスに畝をたてて、今年も9月23日をめどに定植予定です。ただ、台風18号の影響がどうなるかがわからないので、作業のスケジュールは台風待ちってとこですね!」
イチゴの匠「杉本農園」の杉本一博さんが、そう話してくれました。
熊本県山鹿市にある、「杉本農園」さんのイチゴの苗床に伺いました。
「杉本農園」さんでは、今期(平成29年度)より、熊本限定栽培品種のイチゴ『熊紅』に特化して、栽培をスタートします。
こちらは、今年1月中旬の「杉本農園」さんのイチゴの栽培ハウスの様子です。
ハウス全体は、とても1枚の写真に収めることはできません。
この広い広い連棟建ての栽培ハウスで、12月~5月までの期間イチゴを収穫し出荷しています。
「杉本農園」さんは、イチゴ一筋、今年で18年目を迎える、まさに匠と呼べる農家さんです。
昨年までは、『さがほのか』と言うイチゴを栽培していました。
熊本の旬の食材を販売する、ネットショップ「FLCパートナーズストア」では、イチゴの匠「杉本農園」さんの、熊本産高級イチゴをネット独占販売しています!
『さがほのか』は、とても香りが高く、その甘い香りが最大の特徴です。
さらに、鮮紅色のあざやかな色合いと、美しい円錐形の形状で、最も“苺らしいいちご”とも呼ばれています。
弊社の数ある商品の中でも、とてもリピート率の高い、大変人気の商品でした。
しかし、昨年、試験的に栽培した、熊本限定栽培品種の高級イチゴ『熊紅(ゆうべに)』の栽培1本にするという決断をしました。
『熊紅』は、熊本限定栽培品種のイチゴです。
熊本県農業研究センターが、熊本県内でのいちご栽培面積の6割を占める 「さがほのか」に代わる品種として、2005年(平成17年)から約9年間にわたり開発に取り組んできた品種で、2015年にデビューしたばかりの新しい品種です。
初夏からこの秋口にかけ、「杉本農園」さんでは、次年度に定植するためのイチゴの苗を育ててきました。
こちらがそのころの様子です。
イチゴは、多年生植物で、親株からランナーで新しい株を増やし、それをハウスに定植し育てるのです。
「杉本農園」の杉本一博さんです。
「いよいよイチゴの苗たちの定植です。親株から切り離した苗たちを、1株1株ポットで大事に育ててきました。自分で言うのも変ですが、良い苗ができたと思いますよ。」と一博さん。
「苗づくりにおいて、昨年までの『さがほのか』や、その前に栽培していた『紅ほっぺ』との違いはありますか?」と尋ねると、
「『さがほのか』とは明らかに違いましたね。ランナーがかなり長く、親株からこのあたりまで伸びたのをポットで育てたんですよ。」とのこと。
こちらがそのころの様子です。
確かに、とても長いランナーに新しい株が育ち、そこからさらに長いランナーを伸ばしてさらに新しい株ができていました。
熊本の“旬”を販売するネットショップ「FLCパートナーズストア」を運営する株式会社旬援隊の代表取締役の私(笠泰紀)は、弊社で販売するすべての作物の、その栽培の様子農家さんの惜しまぬ手間ひまや匠の技を、年間を通して現地取材しこのブログで紹介しています。
もちろん、「杉本農園」さんのイチゴ栽培の様子も、もう何年も年間を通して現地取材してきました。
こちらがランナーの先にできかけている新しい株を、しっかり固定して定着させようとしている様子です。
「そうそう!今年から育てる『熊紅』は、11月には収穫ができると思いますよ!」と杉本さん。「え?定植の時期は一緒でも、そんなに早くできるのですか?」と言うと、
「そうなんですよ!ここにある『熊紅』の約4割ほどはすでに、花芽分化が始まってるんです。ですから、今までの『さがほのか』の12月の収穫スタートより、だいぶ早くなりそうですね!」と一博さん。
「ここに来る前にちょっと寄らせていただいたのですが、今年も栽培ハウスは良い土ができてましたね。畝立ても急がないといけないんじゃないですか?」と言うと、
「そうなんですよ!そこが問題で・・・」とのこと。
「この週末に畝立てを初めて、来週末には定植をする予定なんですが、台風18号が上陸しそうでしょ?だから困ってるんです。今、父と母が栽培ハウスのビニールをはぐ準備をしてるんですが、雨に打たれると畝立てができないので、できればはぎたくないんですよね。」
「台風の強風をビニールをかけたままもろに受けたら、おそらくハウスの支柱がダメになるので、そうなると取り返し付かないことにもなりえるし、かといって、雨に濡れれば作業は遅れるし、自然相手だとはわかってますが、ホントこのタイミングは困り果ててます。」と一博さん。
「台風次第でしょうが、畝たてや定植の日程が決まればまたごラ連絡ください。取材に伺います。」と言う私に、
「了解しました!」と一博さんが言って、その場を後にしました。
その帰りに再度栽培ハウスに伺うと、一博さんのお父さんの杉本憲治さんと奥様の洋子さんの姿がありました。
「杉本農園」さんは、杉本憲治さんと洋子さんが、長年培ってきた経験と技術を、息子の一博さんがさらに進化させ、最高級のイチゴを育てる、まさに“匠”の農家さんです。
「最終決定は明日にしようと思うけど、台風対策でビニールをはぐ準備をしよるとたい。笠さんはホントマメに取材に来るばってん、この様子まで写真撮らんでも良かとじゃなか?(笑)」と憲治さん。
「ハハハッ!確かにそうかもしれませんが、この普段では見ることのできない苦労や手間ひまがあって、あの美味しいイチゴができるんだと、今日のブログで書かせていただきます。」と言うと、
「なるほど!よろしくね!」と笑っていました。
「FLCパートナーズストア」では、今年も「杉本農園」さんの熊本産高級イチゴをネット独占販売いたします。
平成29年度からは、熊本限定栽培品種の『熊紅(ゆうべに)』の販売です。
現在はまだ、定植前のポットで育つ『熊紅』の苗たちです。昨年までとは、畝の立て方や水や温度管理も異なるとのこと!
それらの様子は、また現地取材にて紹介していきます。
お楽しみに!!
FLCパートナーズストア 笠 泰紀
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