FLC日記 2017年7月20日(木) くもりのち晴れ
熊本の旬の食材を販売する、ネットショップ「FLCパートナーズストア」では、今年(平成29年度)も匠の農家さん「小春農園」さんの『デコポン(肥後ポン)』をネット独占いたします。


本日は、昨日に続き熊本県山鹿市鹿北町にある、「小春農園」さんの『デコポン(肥後ポン)』の現在の成長の様子と、匠の摘果作業についてご紹介いたします。
デコポンの果実たちは、現在ピンポン玉よりも大きなほどにまで成長していました。

「笠さんは毎年見てるのでご存じだと思いますが、デコポンは着果すると、果実につながる枝に、シマシマのラインが入ってくるんです。それが確実に着果した証拠ですね!」
そう話してくれたのは、「小春農園」専務の小原将輝さんです。

これは、別のハウスの写真です。
お解りですか?
果実のすぐ上の枝が、縦にシマシマになってますよね。
ちょうど、ひもの先のところ、その枝の先の部分は、緑色のままなので、その違いがよくわかると思います。

「FLCパートナーズストア」を運営する株式会社旬援隊の代表取締役の私(笠泰紀)は、弊社で販売するすべての作物の、その栽培の様子農家さんの惜しまぬ手間ひまや匠の技を、年間を通して現地取材しこのブログで紹介しています。

もちろん「小春農園」さんのデコポンの栽培の様子も、もう何年も年間を通して現地取材してきました。
一昨日取材に伺うと、将輝さんが草刈りの手を休め、取材に応じてくれました。
「将輝さん!そこだとちょうどコードがあって、顔が隠れるので・・・」と言うと、

「これで良いですか!(笑)」
さわやかな笑顔でおどけていますが、将輝さんは大学で果樹栽培を学んだ、言わば果樹栽培のスペシャリストです。
特に『デコポン』に関しては、熊本限定栽培品種の『ひのゆたか』を開発した先生から直接指導を受けた愛弟子です。

一般的に、『デコポン』とは『不知火』と言う品種のことを称します。
『不知火』は収穫後、酸が糖に変わるための一定期間の追熟が必要です。
かわいらしい形状のデコポンは、熊本県が栽培発祥の地で、もはや全国区の熊本を代表する果実となっています。
その熊本県で、追熟を必要としない、樹上で完熟し、糖と酸味のベストバランスになるデコポンが開発されました。

それが、熊本限定栽培品種のデコポン『ひのゆたか』です。
「小春農園」さんでは、『不知火』と『ひのゆたか』の2種類のデコポンを栽培しています。
流通果実としての「デコポン」は熊本県果実農業協同組合連合会が所有する登録商標です。
※「デコポン」は熊本果実連の商標登録のため「FLCパートナーズストア」では、『肥後ポン』での販売となります。

さて、摘果作業に話を戻しましょう!
「まずは、その枝の全体を把握することが大事です。その枝に着果しているデコポンを確認して、基本的には内側になっているものは摘果して落としていきます。」
将輝さんはそう話しながら、その果樹の1本の枝をじっくりと見ていました。
美味しいデコポンを作るには、枝の先端に実っているものを育てます。

「これがそうですね。この枝の先端ではなく、途中から伸びた結果枝に実っているので落としますね。全体のバランスを見ながら、1本の果樹に実らせるデコポンの数は毎年ほぼ同じくらいなんです。あとは、キズや変形があるものは落としていきます。」と将輝さん。

「キズや変形がどんなのかみたいです!」と言うと、
「ハハハッ!笠さんもほんと研究熱心ですね。ただ、うちにはあんまりないんですよね・・・。ちょっと探してみましょうか!おっ!やっとありましたね。」

将輝さんはそう言いながら、1個のデコポンを示しました。「これはおそらく、着果の時に花びらと果実の間に水分がたまっていて、そこで少しだけキズになったものです。でもこれも落としますけどね。花びらが反り返った元気な花が咲くと、このようなことはあまりないんです。」

こちらがその花の様子です。
デコポンは4月下旬から5月上旬にかけて、柑橘系ならではの白くてとてもかわいらしい花を咲かせます。
「小春農園」さんのデコポンの花は、毎年見てきましたが「ここまで反りかえる?(笑)」ってほどに花びらが反り返った、本当に元気で良い花です。

「変形しているのは、ちょっと見当たらないので、摘果作業とひも吊り作業が終わった『不知火』のハウスに行きましょう!そこにはあえて摘果せずに残した変形の果実があるので!」
そう言われ、2人で棟続きの隣のハウスに移動しました。
「確かこの辺りに・・・。ありましたよ!!」と将輝さん。

「本来、丸くなっていなければならない果実のお尻のところがへこんでますよね!これが変形ですね。」
「でも、実らせるようにひも吊りも行われていますが、どうして摘果しなかったのですか?」と尋ねると、

「果実を実らせた枝は、その果実に栄養をどんどん送ろうと、枝に勢いがつくんです。それを活かして来年や再来年のことをふまえて摘果や栽培をしているんです。先ほどの変形したのを残したのは、あの枝に勢いをつけたかったからなんです。」と将輝さん。
かなり興味深い話ですが、この続きはまた後日このブログで紹介することとしましょう!

「それにしても、よくさっきの変形の果実を1発で探しましたね!さすが匠です!!」と言うと、
「まぁ、ここの果樹たちのことは、1本1本の特性もだいたい把握してるし、あえて残したものだから覚えていただけですよ。」将輝さんは少し照れながらちょっと謙遜して照れながらそう話しました。

これから、夏の時期にじっくりと成長したデコポンの果実たちは、12月下旬には鮮やかに色づき、収穫を迎えます。
まずは、熊本限定栽培品種の、樹上完熟デコポン『ひのゆたか』、続いて、3月下旬からは蔵出し完熟デコポン『不知火』と切れることなく12月下旬から6月中旬までの販売です。

「FLCパートナーズストア」では、今年も「小春農園」さんの“柑橘王”ことデコポン(肥後ポン)をネット独占販売いたします。
弊社の数ある商品の中で、リピート率がナンバー1なのが、「小春農園」さんのデコポン(肥後ポン)です。
これからも、その成長の様子、惜しまぬ手間ひま、匠の技などを取材しご紹介していきます。
お楽しみに!!
FLCパートナーズストア 笠 泰紀
ホームページはこちら

『FLC日記』は「にほんブログ村」のランキングサイトに参加してます。
下のバナーをクリックして、ランキングアップにぜひご協力下さい。
よろしくお願いします。
スーパー・青果店情報をチェック!
