FLC日記 2017年2月18日(土) くもり時々晴れ
熊本の旬の食材を販売する、ネットショップ「FLCパートナーズストア」では、平成29年度も、スイカの匠「大山ファーム」さんが育てる、3月下旬(予定)からの小玉スイカ『ひとりじめHM』、4月中旬(予定)からの大玉スイカ『春のだんらん』をネット独占販売いたします。


本日は、昨日に続き、匠の農家さん「大山ファーム」さんの、一昨日現地取材した様子をご紹介いたします。
現在、スイカたちは順調に成長し、いよいよ“交配作業”が始まりました。

ここは、熊本県合志市(こうしし)の、「大山ファーム」さんのスイカの栽培ハウスです。
「大山ファーム」さんでは、収穫時期をずらすため、数ヵ所の連棟や単棟の栽培ハウスで、小玉スイカ『ひとりじめHM』、大玉スイカ『春のだんらん』を育てています。

ハウスは現在ビニールを4重にはって、徹底した温度管理が行われています。
ハウスの開閉で、スイカたちに最も適した温度を保っていくのです。
「大山ファーム」さんは、徹底管理と惜しまぬ手間ひまで“本物”と呼べるスイカを育てる匠の農家さんです。

スイカは、糖度が11度を超えると美味しいスイカ!12度を超えるととても美味しいスイカ!!と言われています。
「大山ファーム」さんの大玉スイカ『春のだんらん』は、スイカ本来の、あのシャリシャリッとした食感で、糖度13度前後とバツグンの甘さです!

さらに、昨年の小玉スイカ『ひとりじめHM』は、糖度がなんと14.5度もありました。
スイカとしては驚異的です!
その美味しさは、有名フルーツショップ「千疋屋」さんで最高級スイカとして販売された実績を持つことでも証明されています。

スイカは、雄花と雌花が別々に咲く雄雌異花の植物です。
この黄色い花がスイカの花で、こちらは雌花です。
花の下に小さなスイカがあるのが分かりますか?

これが雄花です。
自然界では、昆虫たちが雄花と雌花の間を飛び回り受粉が行われますが、ハウスの中ではそうもいかず、手作業で交配(受粉)を行います。
雄花を摘み取り雌花にその花粉をつけていくのです。

「大山ファーム」代表の大山陽一さんです。
「うちでは、小玉スイカなら、18節目の雌花に、大玉スイカならば20節目の雌花に交配ばするとたいね。」
「それは、根元から数えて行うんですか?」と尋ねると、

「さっき、うちのおふくろがつる引き作業ばしよるとば見てきたろ?そうすることで、潅水チューブの先に、その花が来るように仕立てるとたいね。だけん、潅水チューブよりも先に咲いた花に交配すると、ぴしゃりその節の花になるとたい。」

潅水チューブとはスイカの苗に水を与えるために用意している設備です。
この写真の左手前の、ビニールの下の黒い帯のようなものがそれです。
スイカの苗は、一度中央の通路側につるを引き戻し、両サイドに向けて育ててあります。
つる引き作業の様子は、昨日のブルグで詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください!
FLC日記 2017年2月17日(金)
夢スイカ 温度管理、つる引き、交配!今年もとことん手をかけ“本物”と呼べるスイカを育てます!前編

交配作業の前に、大山さんが摘んできた雄花をパートスタッフのひとみさんに渡しています。
また、本日の色の赤入りの毛糸を受け取っています。
この毛糸は、交配を終えた目印として使用します。

準備を終えると、さっそく交配作業のスタートです。
「一番花の元気の良か、午前中の時間帯にするとたいね。まぁ、だいたい10時~11時の間たいね。」
大山さんはそう言いながら、潅水チューブの先に咲いた雌花に丁寧に交配を行っていました。

交配は、雄花の花びらを反り返して握り、その花粉を雌花につける作業です。
これを、1つ1つ手作業で行ていくのです。
交配作業を終えると、そのしるしに毛糸のひも置いていきます。

毛糸のひもの色は、2日ごとに変えています。
交配をした日をめどに出荷しますが、3日もそれが違えば出荷の時期や果実の味が大きく異なるからです。

こちらは、収穫前の様子です。
スイカの果実がきちんと着果し成長し始めたことを確認すると、交配作業の時の毛糸と同じ色の棒をたて、目印にします。
それが着果棒です。
「大山ファーム」さんでは、2日ごとに色を変えるので、毛糸も着果棒も10色以上ありました。

とても手際よく、とても丁寧に、交配作業は進められていきました。
熊本の“旬”を販売するネットショップ「FLCパートナーズストア」を運営する株式会社旬援隊の代表取締役の私(笠泰紀)は、弊社で販売するすべての作物の、その栽培の様子農家さんの惜しまぬ手間ひまや匠の技を、年間を通して現地取材しこのブログで紹介しています。

もちろん、「大山ファーム」さんの『夢スイカ』の栽培の様子も、もう何年も年間を通して取材してきました。
こちらは、収穫を終えた後のハウスの様子です。
「収穫を終えたって、そこにスイカがあるじゃない?」とお思いになったことでしょう!
本来、スイカのすぐ横にさしてある着果棒がありません。
このスイカは、大山さんが納得いかないので、出荷しないスイカなのです。

大山さんは、スイカに頑固なまでのこだわりを持った“匠”です。
自分が納得したスイカでなければ、絶対に出しません。
ですから、収穫を終えても、先ほどの写真のような、見た目は見事なスイカがゴロゴロとしています。

大山さんは、普段はとっても気さくで楽しい方ですが、ことスイカに関しては、頑固なまでのこだわりを持っています。
だからこそ、私は100%の信頼で、大山さんが育て、選び抜いたスイカを「FLCパートナーズストア」で販売しているのです。

「FLCパートナーズストア」では、今年も「大山ファーム」さんの「夢スイカ」、小玉スイカ『ひとりじめHM』と、大玉スイカ『春のだんらん』をネット独占販売いたします。

スイカの匠、大山陽一さんが、今年もとことん手間ひまをかけて育て上げます。
現在は、毎日の交配作業が行われていますが、これからも、成長の様子や惜しまぬ手間ひま、そして匠の技を現地取材にてご紹介していきます。
平成29年度も『夢スイカ』にご期待ください!!
FLCパートナーズストア 笠 泰紀
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