FLC日記 2017年2月12日(日) 雪のちくもり時々晴れ
「剪定した枝の切り口から、水が出てきよるでしょ?これがぶどうの果樹が冬眠から目覚め始めたっていうことたいね。このサラサラした水がもうすぐ粘り気のある水になって、いよいよ新芽が芽吹いてくるとたい。これから忙しくなるばってん、今年も良か~ぶどうば作るばい!」
ぶどうの匠「社方園」の初代園主の社方義武さんが、目覚め始めたぶどうの果樹を見つめながら、そう嬉しそうに話しました。


熊本の旬の食材を販売する、ネットショップ「FLCパートナーズストア」では、平成29年度もぶどうの匠「社方園」さんの熊本産高級種なしぶどう『山鹿のぶどう』をネット独占販売いたします。

「社方園」さんでは、毎年7月7日にその年のぶどうを販売開始します。
夏が始まったばかりの、7月7日ですよ!
しかも、黒ぶどう、赤ぶどう、白ブドウの3色のぶどうをそろえての販売です。
まるで宝石をちりばめたかのような美しさと、何よりその美味しさで、弊社の大人気の看板商品です。

そんな“本物”と呼べる至高のぶどうを育てるには、徹底した管理と匠の技術が必要です。
こちらは、先日まで行われていた冬の剪定作業の様子です。
「FLCパートナーズストア」を運営する株式会社旬援隊の代表取締役の私(笠泰紀)は、その栽培の様子をもう何年も年間を通して取材してきました。

剪定を終えたばかりのぶどうの枝は、まだ水が出てきていません。
しかし、2月10日の取材の際は本日のブログの最初の写真のように、冬眠から目覚め動き始めていました。
この時期に行う作業が、ハウスの内張り作業です。

ここは、熊本県山鹿市の「社方園」さんの、熊本産高級種なしぶどう『山鹿のぶどう』の栽培ハウス(ブドウ畑)です。
おはようございます!と、入っていくと、義武さんの奥様の輝美さんの明るい声が!
「あらぁ!笠さん、おはよう!今年も研修生くんたちが来てるよ!」とのこと。

「もう今年もそんな時期ですよね!早いですねぇ~。」と言いながらハウスを進むと、2人の青年がいました。
熊本農業高校から農業実習に来ている、右が濱田想(はまだこころ)くん、左が松本虎太朗(まつもとこたろう)くんです。
カメラをもって近づいてくる私に、二人は少し戸惑っている様子です。

「驚かしてごめんね!俺は社方さんのぶどうをネットで販売していて、こうして年間を通して取材しよるとたい。君たちの先輩方も同じように取材したけど、二人も良い?」と尋ねると、
「わかりました。よろしくお願いします。」と明るい声で答えてくれました。

さらにハウスを進むと、「社方園」初代園主の社方義武さんと、息子さんで現園主の社方武路さんが、剪定を終えたぶどうの果樹の誘引作業をしていました。
「まだ仮の誘引ですけど、だいたいの形を決めてるんです。」と社方武路さん。

「社方園」さんでは、“H型整枝法”と言う栽培方法で、ぶどうを育てています。
1本のぶどうの果樹の幹を両サイドに1本ずつの2本に分け、それを、それぞれまた2本に分ける方法です。

こちらは、6月中旬のぶどうの収穫前最後の作業の袋かけ直前の様子です。
まるで1本の果樹からたくさんのぶどうが実っているかのように、きれいに並んでいますよね。

「社方園」さんの熊本産高級種なしぶどう『山鹿のぶどう』は、すでに今年の初回発送分で多数の予約を頂戴しているほどの大変人気の高いぶどうです。
しかし、その美味しさを作り上げるためには、多くの手間ひまと、徹底した管理、そして匠の技が必要です。

この時期は、まだまだ寒さ厳しいため、ハウスのビニールを2重にします。
毎年、熊本農業高校の実習生たちは、そのハウスの内張り作業のお手伝いをしています。
「端っこば止めるけん2人手伝って!」と義武さん。

内張のビニールをハウス内に張り巡らせ、端のところを固定しているようです。
2人も積極的にお手伝いをしていました。
「社方園」さんでは、ボイラーを焚くハウス、加温しないハウス、そして屋根のためのハウスなどで、収穫時期をずらしながらぶどうを栽培しています。

「最後の仕上げは俺がするけん、見よきなっせ」と義武さんが言いながら作業をしています。
2人は、その様子を真剣に見つめていました。

「ちょっとちょっと!なんだかすっかり戦力になってない?」と言う私に、
「いえ、まだわからないことだらけですが、内張作業はここで4ヵ所目なんで随分慣れました。」
一仕事終えた濱田想くんと松本虎太朗くんにやっと笑みがこぼれました。

「よし!これでここはOK!移動しようか!」との声に2人は「はい!」と返事をして、すぐに脚立を運ぶ準備を始めました。
先を読んで動くことができる、しっかり屋の働き者のようです。

次のハウスへ移動している間に、私は社方武路さんに取材をしました。
「このあたりのぶどうは、品種は何ですか?」
「各ハウスに、黒、赤、白のぶどうを植えてますが、ここはちょうど笠さんが大好きな『シャインマスカット』ですよ。」とのこと。

『シャインマスカット』とは、皮ごと食べられる夢のような白ブドウです。
『シャインマスカット』は、数ある果物をおさえて、なんと今年も売れ筋ランキングで1位(5年連続)となった、大人気フルーツなんです!!
(日本農業新聞トレンド調査より)

こちらは、昨年6月上旬の袋かけ前の様子です。
「社方園」さんでは、現在の大人気になるずいぶん前から、その栽培に取り組んできて、さらに苗を植えたり、こうして接木で増やしたりして、栽培数を増やしてきました。
その人気はさらに急上昇中で、今年もすでにたくさんのご予約を頂戴しています。

次の作業を行うハウスへと、「社方園」の皆さんと、実習生の2人とともに移動しました。
2人の奮闘ぶりや、現在のぶどうの果樹の様子など、話したいことはまだまだありますが、本日は、少々長くなりましたので、この続きは明日のブログで紹介したいと思います。
お楽しみに!!
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FLC日記 2017年2月13日(月)
熊本ぶどう 社方園 ハウスの内張りと熊本農業高校からの農業実習(2017)後編FLCパートナーズストア 笠 泰紀
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