FLC日記 2016年12月31日(土) くもり
株式会社旬援隊が運営する、ネットショップ「FLCパートナーズストア」では、今年も匠の農家さんたちが育てた“熊本の旬の食材”をご提供してまいりました。
早いもので、今年(2016年)も、残すところ数時間となりました。
本日は、この一年の出来事を振り返り紹介したいと思います。
2016年はとても寒い朝で迎えました。
確か-6℃だったと記憶してます。
ここは熊本県菊池市、菊池水源の山奥にある株式会社旬援隊の本社所在地です。
朝起きるとあたり一面、真っ白く霜が降りていました。
敷地と道路の間の、お茶の垣根も、お茶の葉っぱが、なんとも美しく霜で覆われています。
ここは、九州の熊本と言えども、ここは山奥の高冷地で、私が経験した最低気温は、-16℃。
積雪が最も多かったのは、積雪量が45cmにもなったことがあるほど寒い山奥です。
これは、1月24日の写真です。
こうして度々積雪もあり、ここへ登ってくる唯一の舗装道路も、こうなるとチェーンなしでは登れません。
ちなみに、この寄り山奥には誰も住んでいませんので、ここより先には電線が通ってなく、敷地内の電柱はいわば「電柱の果て」です!(笑)
そんな山奥でも、もちろん春はやってきます。
こちらは2月中旬の写真です。
雪の中から「ふきのとう」が芽生えていました。
ここには、自生している大きなふきのとうがあり、弊社の人気商品として出荷しています。
冬の間は、主に果樹の剪定作業が仕事です。
ここでは、15種類ほどの果樹を育てています。
敷地は、1500坪で、近隣に畑を借りたりもしていますので、管理している敷地は3000坪ほどです。
この地で私は、自然と共に生き、自ら畑を耕し、さまざまな果樹や原木しいたけを育て、烏骨鶏たちを飼育しながら、自給自足の生活を目指しています。
また、自らが育てたものに加え、匠の農家さんたちが育てた“本物”と呼べる作物を販売しています。
こちらは、現在大好評販売中の『熊本産朝採りイチゴ』です。
詳細は、ホームページをご覧ください。
桃の花が咲き誇る4月中旬、熊本を未曽有の地震が襲いました。
4月14日の前震、そして4月16日の本震と言う、「熊本地震」です。
幸い、家屋の倒壊はありませんでしたが、ご覧のようにいたるところで道路が寸断されました。
菊池方面から、菊池渓谷、阿蘇方面へ抜ける県道45号線も大きな被害にあい、その日以降ずっと通行止めでした。
おかげさまで、復旧工事が進み、12月28日より、昼間だけの片側交互通行が可能になりました。
熊本地震にあっても、自らの農業や烏骨鶏たちの世話は休むわけにはいきません。
これは、5月上旬に咲く「キウイ」の花です。
花が終わると、摘果作業です。
農業はその時その時の作業があり、全て待ったなしです。
今年からは、昨年より栽培を始めた「黒エゴマ」に加え、「白エゴマ」も栽培しました。
6月中旬にはこうして芽吹き、その後、栽培地の畑に定植します。
NPO法人「きらり水源村」の“エゴマ部会”の皆さんとともに栽培しています。
これは、収穫後、エゴマを乾燥させている様子です。
しっかり乾燥させた後に、脱穀して、唐箕にかけ、洗浄して、また乾燥させ、選別作業を経て出荷します。
台風にはかなり被害を受けましたが、今年は全体的な収量も増えましたし、良いエゴマがたくさんとれました。
現在、黒エゴマは搾油作業に出していて、まもなく無農薬・無化学肥料で育てた『菊池水源産エゴマ油』として販売します。
現在は、『焙煎えごま粒(白)』を販売中で、『えごま油』同様、『焙煎えごま粒(黒)』は、まもなく販売をスタートできそうです。
すでにたくさんのご予約を頂戴している人気商品です。
風邪さえもひくことなく、元気に頑張っていた私ですが、11月7日に転倒し、ひざを強打し骨折してしまいました。
実はまだ治療中です。
本来ならギブスをして、松葉づえが必要でしたが、そうするとこの山奥では生きていけず、包帯とサポーターで固定して治療しています。
その分、治りはかなり遅いようです。
先ほども話したように、農作業は待ったなしです。
痛い足を引き釣りながら、原木しいたけ用のクヌギの伐採もしました。
もちろん、各農家さんたちのもとへ現地取材も繰り返しました。
こちらは、先日取材した、柑橘王こと『デコポン』の熊本限定栽培品種の『ひのゆたか』の今季初収穫の様子です。
「小春農園」さんの『デコポン(肥後ポン)』は、弊社のリピート率ナンバーワンの大人気商品です。
「FLCパートナーズストア」では、現在26件の農家さんと販売契約を結び、熊本の美味しいお米、新鮮野菜、そして旬のフルーツを販売しています。
そのいずれもが、ここでしか買うことのできないものばかりです。
「熊本地震」直後も、ご注文いただいた商品をきちんと出荷することができました。
それは、「こんな時だからこそ、本当に良か商品ば届けよう!」と農家さんたちが必死になってくれたからです。
いまだに、避難所や仮住居から田んぼや畑に仕事に行かれる農家さんもありますが、みなさん、「熊本地震」からの復興に向け、日々頑張ています。
熊本地震と言う大きな災害も経験し、様々なことが起きた2016年でした。
こちらは菊池市の市民広場で行われた「ほの宵祭り」の際の、「復光 がまだせ くまもと」の灯り文字です。
復興をあえて“復光”とし、明るい未来を照らし出そうと願いを込めました。
熊本地震後たくさんのメールやお電話で励ましや心配のご連絡をいただきました。
この場を借りて、あらためてお礼を申し上げさせていただきます。
本当に励みになりました。ありがとうございました。
来年は、みなさんにとっても本当に良い年になるようお祈り申し上げ、今年のブログを締めくくらせていただきます。
そして、良いお年をお迎えください!!
FLCパートナーズストア 笠 泰紀
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