FLC日記 2016年10月26日(水) 雨時々くもり
熊本の旬の食材を販売する、ネットショップ「FLCパートナーズストア」では、平成28年度も「小春農園」さんの『原木しいたけ』をネット独占販売いたします。
今年も、11月上旬からの出荷予定です。

本日は、昨日に続き、収穫直前の『原木しいたけ』の栽培地の様子と、これまでの約2年間の栽培期間の惜しまぬ手間ひまについてご紹介いたします。

『原木しいたけ』とは、主にクヌギやナラの木を原木とし、そこにしいたけの菌(コマ)を打ち込み栽培する方法、つまり、最も自然に近い形で育てられた、しいたけのことです。
11月中旬の原木の“伐採作業”から始まり、乾燥させる“葉枯らし”を経て、同じ長さに切りそろえる“玉切り”、“コマ打ち”、“仮伏せ”、“本伏せ”、そして伐採から約2年後の“ボタ起こし”で栽培地へ移動させしいたけが育ち収穫を迎えます。

『原木しいたけ』を収穫するまでには、原木の伐採から、約2年もの長きにわたる歳月を要し、多くの労力、手間ひま、経験、技術が必要です。
生産農家さんも年々少なくなり、日本のしいたけ流通量のわずか2割にまで『原木しいたけ』は減少しています。
さらに、『原木“生”しいたけ』となると、店頭に並ぶものはほんの1割程度しかありません。

おそらく、みなさんがスーパーなどで目にする生しいたけは、ほとんどが「菌床しいたけ」と表記してあると思います。
「菌床しいたけ」は、おがくず等と肥料を使い“菌床”として栽培する方法です。
ハウスや建物の中で栽培され、温度や湿度管理をすることで、1年を通して収穫が可能です。
もちろん、「菌床しいたけ」を否定する気は全くありませんが、「FLCパートナーズストア」では、最も自然に近い栽培方法で、2年もの長い歳月と惜しまぬ手間ひまをかけた、こだわりの『原木しいたけ』を販売しています。
↓ 詳細を知りたい方はコチラ! ↓
「FLCパートナーズストア」
清流の里の『原木しいたけ』

この秋に収穫を迎える『原木しいたけ』は、2年前の11月上旬に伐採したものから育ちます。
これは、伐採後、“葉枯らし”と言って、乾燥させている様子です。

秋から、冬が過ぎ、春先の3月中旬、次の作業の“玉切り”を行います。
玉切りとは、原木を一定の長さに切りそろえる作業のことです。
こちらは、「小春農園」専務の小原将輝さんと、おじいちゃんの小原正法さんのチームです。
正法さんが、切りそろえる長さを測りながら印をつけ、将輝さんがそこをチェーンソウで切っているようです。

こちらでは、「小春農園」代表の小原正宏さんと奥様の美子さんのコンビで玉切り作業を行っています。
「小春農園」さんでは、原木を105cmに切りそろえます。
また、太い幹も、ある程度までなら細い枝も使用します。

“玉切り”を終えると、できるだけ早くに次の工程“コマ打ち”を行います。
この様に、よく晴れた好天の日が望ましいです。
この日は、小原さんの次男さんご夫婦もお手伝いをしていました。

近くまで下りていき、「おはようございます!」と声をかけると、
「笠さんは、ホント毎年こうしてマメに取材にくるねぇ~!」と小原さんが笑顔で迎えてくれました。

熊本の“旬”を販売するネットショップ「FLCパートナーズストア」を運営する株式会社旬援隊の代表取締役の私(笠泰紀)は、弊社で販売するすべての作物の、その栽培の様子農家さんの惜しまぬ手間ひまや匠の技を、年間を通して現地取材しこのブログで紹介しています。
「小春農園」さんの『原木しいたけ』の栽培の様子も、こうしてもう何年も年間を通して取材してきました。
“コマ打ち”は、まず、原木にドリルで穴を変えることからスタートです。

将輝さんもドリルで穴をあける作業をしています。
「穴をあける作業と同時に、こうして不要な枝を落とすことを忘れないようにしないといけません。枯れ枝を残すと、どうしてもそこから原木が腐敗していくんです。それと、こんな細い枝は早くにしいたけが立つので、太い幹も細い枝もバリエーション豊富にしておくことも需要ですね。」と将輝さん。

原木に開ける穴は、5、4、5、4、と千鳥に開けています。
一定間隔で、5ヵ所の穴を開けたら、その次はその真ん中位に4ヵ所の穴をあけ、穴が交互(千鳥)になるようにしています。
また、しいたけの菌は、原木の繊維に沿って伸びていくので、縦の間隔は広くても構わないのですが、横は狭くせねばなりません。

わかりますか?
縦方向の、こちらは広くても構いません。

一方、こちらの横の間隔は、このように狭くしなければいけないのです。

この日は、「形成菌」のコマを使用していました。
この小さな1つ1つの容器の中に、おがくずなどで形作ったものにしいたけの菌を培養してあるものです。
こちらを使う場合は、金づちは使わずドリルの穴に押し込むという作業になります。

一方こちらは、別の日に撮影した棒のコマのコマ打ちの様子です。
木のコマに、ついている白いのがしいたけの菌です。
こちらは、コマ打ちの名の通り、コマを差し込み金づちを使って原木に打ち込みます。

コマ打ちを終えた原木は、こうしてできるだけ水平に、積み重ねた高さもそろえて並べていきます。
こうして並べた原木に、直射日光を避けるためのシバと呼ばれる木の枝を乗せ、しばらく置いておきます。
これを“仮伏せ”と言います。

6月中旬になると、仮伏せしていた原木を、“本伏せ”を言って、これから約1年半ほど置いておく状態に整えます。
小原さんがシバをはいでいる下のものが、仮伏せした原木です。

「笠さん!見てみなっせ!しいたけの菌がしっかり伸びとるとの分かるね?原木の伐採、玉切り、コマ打ち、仮伏せとベストなタイミングで、しっかり手をかけてしてきたけん、これは良かしいたけのたつばい!」
小原さんがそう話しました。

“本伏せ”は、こうして原木を組む作業から始めます。
仮伏せでは、平積みで重ねていますが、本伏せはこうして風が通りやすいようにボタ木を組み上げていきます。
この状態で、次の年の秋まで置いておかねばなりません。
しっかりと風が通るように真ん中を開けておくのです。

最初に組んだ原木を起点として、こうして伸ばしていき、その上に直射日光に弱いしいたけ菌のために、シバを重ねていきます。
この状態で、約1年半をかけしいたけ菌は、原木の中にさらに伸びていきます。

そして、伐採から約2年後の秋、原木は“ボタ起こし”と言う作業で、『原木しいたけ』を栽培する場所に運ばれ、こうしてきれいに並べられていきます。
ここで、しいたけが芽吹き、成長し、収穫を迎えるのです。

“ボタ起こし”については、また後日、『原木しいたけ』の予約受付スタートの際にでも、詳しく紹介いたします。
また、本日、足早に紹介した内容は、全て取材後このブログで、1つ1つ詳しく紹介していますので、興味のある方は、このブログの一番下の「シイタケ」のタグをクリックして、のぞいてみてください。

「小春農園」さんの親子の匠が中心となり、2年もの長い歳月の中、惜しまぬ手間ひまと匠の技で、育ててきた『原木しいたけ』は、無農薬・無化学肥料栽培の安全性と、何よりその美味しさでたくさんの方が今年も待っている大人気商品です。

森の旨みを、ギューッと閉じ込めた、「小春農園」さんの清流の里の『原木しいたけ』は、「FLCパートナーズストア」のネット独占販売商品です。
平成28年度も、11月上旬からの出荷予定で、まもなく先行予約の受付をスタートします。
今年の「小春農園」さんの清流の里の『原木しいたけ』にもご期待ください!
FLCパートナーズストア 笠 泰紀
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