FLC日記 2016年8月20日(土) 晴れ
「私たちは、『せとか』を美味しさはもちろん、きれいに育てたいのよね!だからそのために、こうして1玉1玉ひもで吊って育てるの。その時に、果実に残る“柱頭”と切り落とすことと、果実に傷がつかないように周りの“トゲ”を切ることも忘れてはだめよね!」

匠の農家さん「小春農園」さんの小原美子さんが、そう言いながら手際よく作業を進めています。
開花からだと10か月、この時期からだと約半年をかけ、『せとか』は育てられていくのです。

熊本の旬の食材を販売する、ネットショップ「FLCパートナーズストア」では、今期(平成28年度)も、匠の農家さん「小春農園」さんの、究極の柑橘『せとか』をネット独占販売いたします。

『せとか』は、全ての柑橘類の良いとこどりをしたような柑橘で、非の打ち所がないと言われ“究極の柑橘”と称されます。
最大の特徴は、やわらかいトロットロの果肉の食感です。
果肉は1粒1粒がトロトロで甘く、爽やかな酸味もあり、種はなく、簡単に手で皮がむけるので、まさに“究極の柑橘”なのです。

ここは、熊本県山鹿市鹿北町にある、「小春農園」さんの究極の柑橘『せとか』の栽培ハウスです。
左が『せとか』の栽培ハウスで、右は柑橘王こと『デコポン(肥後ポン)』の栽培ハウスです。

雄大な大自然の中、陽の当たる山の斜面を利用したハウスで、『せとか』も『デコポン(肥後ポン)』も栽培されています。
熊本の“旬”を販売するネットショップ「FLCパートナーズストア」を運営する株式会社旬援隊の代表取締役の私(笠泰紀)は、弊社で販売するすべての作物の、その栽培の様子農家さんの惜しまぬ手間ひまや匠の技を、年間を通して現地取材しこのブログで紹介しています。

ハウスの中にお邪魔しました。
ハウスと言えどもこの時期は、ハウスにビニールをはっていません。
天井の青いものは、網目のシートです。
直射日光に弱いせとかの果実を守ることと、害虫が入ることを避けるためのものです。

「小春農園」さんでは、“草生栽培”と言って、地面の雑草をあえて伸ばして果樹を育てています。
時期をみて、全て手作業で草刈りをして、それらの草はそのまま有機肥料としています。
草を自由に伸ばすことで、仮にハウス内に病気や害虫が侵入しても果樹に影響することなく草にとどまるという効果もあるのです。
もちろん、草だけでは肥料は足りませんので、時期をみて有機肥料の“ぼかし肥料”を与えています。

この時期は、『せとか』の果実の玉吊り作業の時期です。
最も暑いこの時期に、脚立を何度も上り下りしながら、惜しまぬ手間ひまをかける匠がいました。
「小春農園」代表の小原正宏さんの奥様、美子さんです。

こちらは、今年2月上旬の収穫の際に撮影した、匠の3ショットです。
「小春農園」さんでは、代表の小原正宏さんの長年、果樹栽培をしてきた豊富な経験と、卓越した技術、そして奥さまの美子さんの惜しまぬ手間ひま、さらには大学で専門的に果樹栽培を学んだ、専務の将輝さんの新たな知識や技術が重なり、最高級の『せとか』を毎年育てています。

7月中旬の摘果作業の様子です。
『せとか』は、他の柑橘類と同じように、4月から5月にかけて花を咲かせます。
その後、着果を確認し、7月中旬にこうして摘果作業をするのです。
『せとか』は、“究極の柑橘”と称されるだけあって、その栽培には高度な技術が必要です。
その中の1つ「摘果作業」は、以前のブログで詳しく溶解していますので、興味のある方はぜひご覧ください!
FLCパートナーズストアオフィシャルブログ 「FLC日記」
究極の柑橘「せとか」
着果から匠の摘果作業までの話

「将輝がきちんと摘果作業をして、これから育てる『せとか』の果実だけを残してくれてるから、私はそれらを1つ1つ玉吊りしていくのよ。」
美子さんは、そう言いながら、また脚立に上り作業を始めました。

『せとか』の栽培には、開花から収穫まで、約10ヶ月を要します。
その間に、枝や葉、果実同士で『せとか』がぶつかって果皮に傷がつかないように、すべて絶妙なバランスで吊り下げるのです。
また、『せとか』は、果実が300g前後と大変大きくなるので、ひもで吊り下げることで、収穫まで枝が折れることなく育つのです。

しかしその“玉吊り作業”は、真夏のこの時期に行う、想像を絶する過酷な手作業です。
「この惜しまぬ手間ひまが、あの美味しくて、きれいな『せとか』になるんですね!」と声をかけると、

「ホント大変なのよ(笑)!でもね、この作業で今年もまたあの『せとか』ができると思うと、なんだかわくわくするのよね!今はまだ、これからの果実の肥大を想定して、あえて余裕をもってひもを調整してるけど、2月の収穫の時は、笠さんもご存じのあの光景になると思うと、頑張ろうと思うのよね!」

「これも、きれいな『せとか』を育て上げるための大事な作業なのよ。『せとか』は、着果してもこうして“柱頭”が残ることがあるので、それをこの時期にきちんと切り落としてあげるの。」

「それと同時に、このトゲも切り落としていくのよ。『せとか』はこうして鋭いトゲを持ってるから、果実の周りにあるものは、この時期に切り落として、長い成長の期間に果実に傷がつかないようにするのよね!」

「小春農園」さんの『せとか』は、バツグンの美味しさもさることながら、美しさも人気の秘密なのです。
その“美しさ”は、こうした地道な手作業による、惜しまぬ手間ひまによって作り出されているのです。

「FLCパートナーズストア」では、今年も「小春農園」さんの究極の柑橘『せとか』をネット独占販売いたします。
現在は、ゴルフボールをもう2回りほど大きくしたくらいまでに成長してます。
これからも、現地取材にてその成長の様子や惜しまぬ手間ひま、匠の技を紹介していきます。
お楽しみに!!
FLCパートナーズストア 笠 泰紀
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