FLC日記 2016年7月23日(土) 晴れ
「FLCパートナーズストア」では、今期(平成28年度)も、匠の農家さん「小春農園」さんの、究極の柑橘『せとか』をネット独占販売いたします。
今期の、収穫及び出荷は、平成29年2月上旬です。
『せとか』は4月下旬から5月上旬にかけて、花を咲かせ、それから約10ヵ月もの長きにわたる果実の栽培期間を要します。
本日は、その栽培期間中の中でも、最も重要な、『せとか』の摘果作業の様子を現地取材してきましたのでご紹介いたします。
ここは、熊本県山鹿市鹿北町にある、匠の農家さん「小春農園」さんの、究極の柑橘『せとか』の栽培ハウスです。
ハウスと言えども、ボイラーを焚き、加温をして育てるのではありません。
ハウスはあくまで雨風や病気、害虫から大切な果樹や果実を守るためのものです。
より自然に近い形で、『せとか』を育てています。
「小春農園」専務の小原将輝さんにお話をうかがいました。
「『せとか』の果実が、枝の先端だけに実るように、摘果作業をしました。もう一つ大事なのは、それぞれの果樹の樹勢に応じた、適正な実らせる数にしてあげることです。多すぎれば当然1玉1玉が小さくなりますし、少なすぎたら玉は大きくなりますが、ゴツゴツとした果皮で見た目も悪く、美味しいせとかはできません。実らせる場所とその適正数、これができないと美味しいせとかはできないんですよ。」
「具体的にお見せしましょうか!この果実は、摘果します。なぜなら、まず枝が上に伸びていますよね!そうなると勢いが強すぎて、これが大きくなりすぎるばかりか、この先にある果実に栄養が行かないんです。」
摘果作業は、ハサミを使わず手で行われました。
『せとか』には、柑橘類特有の鋭いとげがありますので、必ず手袋は着用しています。
「摘果はしましたが、この枝は残そうと思うんです。ここから夏芽が芽吹いてくるんです。それらは、来年以降の重要な芽になるからなんです。」
「樹勢に応じた数にすることも重要です。例えば、ここには3個の果実が実ろうとしていますね。それらを全て残しても、美味しいせとかはできません。」
「全体的なバランスや、その枝の持つ力を見て、あえて2個残す場合もありますが、基本的には1つだけ実らせます。この場所は、この子1つを残して、残りは摘果ですね。」
「かなりの数を摘果するんですね!」と言うと、
「えぇ!足元を見て下さい。落としている数の方が多いんじゃないですかね!」と将輝さん。
足元には、摘果した『せとか』の果実がたくさん落ちていました。
「5月下旬ころの、着果間もない様子を覚えていますか?もっとたくさんの果実があったでしょ?」と将輝さん
これがそのころの写真です。
ビー玉ほどのせとかがたくさんありました。
「その後、生理落下を経て、今、実ろうとしている数まで果実が残るのですが、『せとか』は頑張り屋さんで、自分の体力以上の果実を残そうとするんです。だから、それぞれの果樹の樹勢に応じた数にまで摘果してあげることが重要なんです。」
今の話に合った生理落下とは、果樹が自ら着果した果実を落とすことです。
この写真は偶然葉っぱにその落ちた果実が残っていましたが、このように色づき(枯れ)自然と落ちていくのです。
「このように、この時期青々としていても、まだ確実に着果したわけではありません。着果のサインがあるんですよ。」
5月下旬の取材の際に、将輝さんがそう教えてくれました。
その着果のサインがこちらです。
これは、7月中旬の写真で、果実につながる枝の色が変わっていますよね!
その部分がシマシマ模様になると間違いなく着果したというサインなのです。
「着果のサインもしっかり見れたし、匠の摘果作業も見せて頂きました。今年も順調ですね!2月が楽しみです。」と言うと、
「えぇ!かなり順調です。まだまだこれから長丁場ですが、しっかり育て上げるので楽しみにしていてください。」と、将輝さんは自信の笑顔で答えてくれました。
こちらは、今年の1月上旬、究極の柑橘『せとか』の収穫直前の様子です。
「小春農園」さんでは、摘果作業後、残した果実の1玉1玉すべてを、こうしてひもで吊り下げながら育てていきます。
ひも吊り作業は、7月下旬から8月上旬の最も暑い時期に行われる、とてもハードな手作業です。
何度も何度も脚立を上り下りしながら、実らせるせとかを全てひもで吊るしていくのです。
枝に触れたり、果実同士がぶつかったりしないように、絶妙な感覚で、1玉1玉つられています。
それらの惜しまぬ手間ひまが、「小春農園」さんの、見た目もとてもきれいで、最高に美味しい『せとか』になるのです。
熊本の“旬”を販売するネットショップ「FLCパートナーズストア」を運営する株式会社旬援隊の代表取締役の私(笠泰紀)は、弊社で販売するすべての作物の、その栽培の様子農家さんの惜しまぬ手間ひまや匠の技を、年間を通して現地取材しこのブログで紹介しています。
「小春農園」さんは、代表の小原正宏さんの長年の経験と卓越した技術、奥様の美子さんの惜しまぬ手間ひま、そして息子さんで専務の将輝さんの大学で柑橘類を専門に学んだ技術を持つ将輝さんの3人の“匠”が中心となり、まさに“本物”と呼べる様々な作物を育てています。
「FLCパートナーズストア」では、今年度も「小春農園」さんの究極の柑橘『せとか』の中から、さらに選び抜かれた『プリンセスせとか』をネット独占販売いたします。
2月の収穫が待ち遠しくてなりませんが、それまでの成長の様子などなどは、また現地取材にてご紹介していきます。
お楽しみに!!
FLCパートナーズストア 笠 泰紀
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