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デコポン(肥後ポン) 摘果作業とひも吊り作業 今年も至高のデコポンを育てます その2

FLC日記 2016年7月18日(月) 晴れ時々くもり
熊本県山鹿市鹿北町にある、「小春農園」さんの、『デコポン(肥後ポン)』の栽培ハウスに伺いました。
一昨日に続き、匠の摘果作業の様子をご紹介いたします。
デコポン(肥後ポン) 摘果作業とひも吊り作業 今年も至高のデコポンを育てます その2_a0254656_1756053.jpg
「小春農園」専務の小原将輝さんが、説明しながら摘果作業を見せてくれました。

デコポン(肥後ポン) 摘果作業とひも吊り作業 今年も至高のデコポンを育てます その2_a0254656_17584975.jpg「枝の先端にデコポンの果実を育てないと、美味しいデコポンはできません。そのために、この時期、摘果作業を行います。毎年1本の果樹から実らせるデコポンの数は、ほぼ同じくらいです。」

デコポン(肥後ポン) 摘果作業とひも吊り作業 今年も至高のデコポンを育てます その2_a0254656_1842350.jpg「小春農園」さんでは、2種類の『デコポン(肥後ポン)』を生産しています。
12月下旬~3月下旬まで販売する、樹上完熟デコポン(肥後ポン)『ひのゆたか』(写真)は、熊本限定栽培品種のデコポンです。

デコポン(肥後ポン) 摘果作業とひも吊り作業 今年も至高のデコポンを育てます その2_a0254656_1852062.jpgそして、4月上旬~6月中旬まで販売する、蔵出し完熟デコポン(肥後ポン)『不知火』(写真)です。
『不知火』は、収穫後、昔ながらの土壁の“蔵”の中でゆっくりと、じっくりと追熟させ出荷します。

デコポン(肥後ポン) 摘果作業とひも吊り作業 今年も至高のデコポンを育てます その2_a0254656_187242.jpg一般的に、デコポンとは『不知火』と言う品種のことを称します。
『不知火』は収穫後すぐは酸味がきつすぎて食べられません。
追熟を待ち、酸味と糖度のベストバランスになるのを待ち出荷します。
一方、熊本限定栽培品種の『ひのゆたか』は、樹上で完熟し収穫後すぐに食べられる特別なデコポンです。

デコポン(肥後ポン) 摘果作業とひも吊り作業 今年も至高のデコポンを育てます その2_a0254656_1892032.jpg流通果実としての「デコポン」は熊本県果実農業協同組合連合会が所有する登録商標です。
※「デコポン」は熊本果実連の商標登録のため「FLCパートナーズストア」では、『肥後ポン』での販売となります。

デコポン(肥後ポン) 摘果作業とひも吊り作業 今年も至高のデコポンを育てます その2_a0254656_18135089.jpg摘果作業を紹介する前に、5月下旬までさかのぼり、着果直後の様子を紹介します。
デコポンは、4月下旬から5月上旬に花が咲き、5月下旬になると、果実が着果します。

デコポン(肥後ポン) 摘果作業とひも吊り作業 今年も至高のデコポンを育てます その2_a0254656_18155752.jpgこの頃の大きさは、ビー玉より一回り大きい位になりますが、まだ、確実に着果したわけではありません。
まだ、生理落下と言って、デコポンの果樹が持っている力以上に実った果実を、自ら落とす現象が起こります。

デコポン(肥後ポン) 摘果作業とひも吊り作業 今年も至高のデコポンを育てます その2_a0254656_18243531.jpgその様子がこちら!
手前の2玉は元気な緑色をしていますが、奥の果実は色が変わっています。
確実な着果が確認できるのは、6月中旬ころからです。
着果のサインが見れるんです。

デコポン(肥後ポン) 摘果作業とひも吊り作業 今年も至高のデコポンを育てます その2_a0254656_18204023.jpg果実につながる枝に、シマシマのラインが入っているのがわかりますか?
これが確実な着果のサインです。
この頃の果実は、ゴルフボールより一回り小さい位にまで成長しています。

デコポン(肥後ポン) 摘果作業とひも吊り作業 今年も至高のデコポンを育てます その2_a0254656_18273696.jpgさて、これは現在の様子です。
冒頭でお話ししました、『ひのゆたか』の摘果作業です。
「生理落下が終わっても、デコポンは頑張り屋さんなので、まだまだ多くの果実を実らせようとしています。この時期、摘果作業を行って、それぞれの果樹の適正な果実の数にすることが大切なんです。今年も、父と二人で、的確な時期に的確な“花芽剪定作業”を行ったので、良い花が咲き、良い果実が着果してますね!」と、将輝さん。

デコポン(肥後ポン) 摘果作業とひも吊り作業 今年も至高のデコポンを育てます その2_a0254656_1838129.jpgこちらがその“花芽剪定作業”の様子です。
将輝さんのお父さんで、「小春農園」代表の小原正宏さんが、究極の選択を繰り返し、的確な剪定作業を行っています。
「FLCパートナーズストア」を運営する株式会社旬援隊の代表取締役の私(笠泰紀)は、弊社で販売するすべての作物の、その栽培の様子農家さんの惜しまぬ手間ひまや匠の技を、年間を通して現地取材しこのブログで紹介しています。

デコポン(肥後ポン) 摘果作業とひも吊り作業 今年も至高のデコポンを育てます その2_a0254656_18403574.jpgその時撮影した、親子の匠のツーショットです。
「小春農園」さんでは、代表の小原正宏さんの豊富な経験と卓越した栽培技術、奥様の美子さんの惜しまぬ手間ひま、さらには、大学で果樹栽培を専門に学んだ、将輝さんの新たな知識が重なり、3人の“匠”を中心として、様々な“本物”と呼べる作物を育てています。

デコポン(肥後ポン) 摘果作業とひも吊り作業 今年も至高のデコポンを育てます その2_a0254656_18454547.jpg「これらのデコポンは、1本の枝から伸びた結果枝に実っています。全てを実らせても、美味しいデコポンにはなりません。先端に実っている果実を残し、残りは摘果しますが、バランスを見て複数残す場合もあるんですよ。」

デコポン(肥後ポン) 摘果作業とひも吊り作業 今年も至高のデコポンを育てます その2_a0254656_18522155.jpg「この場合は、最も手前から伸びている枝のこの左端の果実は摘果しないといけませんね。」
摘果作業は、ハサミを使わずそのまま手で行っていました。

デコポン(肥後ポン) 摘果作業とひも吊り作業 今年も至高のデコポンを育てます その2_a0254656_18552023.jpgその後、さらに2個の果実を落とし、最後に不要な枝をハサミで剪定して、この枝の摘果作業は終了しました。
「花芽剪定と同じで、摘果作業も究極の選択の繰り返しです。」

デコポン(肥後ポン) 摘果作業とひも吊り作業 今年も至高のデコポンを育てます その2_a0254656_1857148.jpg「いつも父が言っているように、『果樹栽培はその年だけ良くても絶対にダメ!毎年コンスタントに高品質の果実を実らせてこそ、初めて評価される!』を、今、実践している感じですかね。」
数ではなく品質!
こうして、「小春農園」さんでは、“本物”と呼べるデコポンを作り続けているのです。

デコポン(肥後ポン) 摘果作業とひも吊り作業 今年も至高のデコポンを育てます その2_a0254656_1913641.jpg摘果作業を終えると、「小春農園」さんでは、1玉1玉ひもで吊り下げながら、デコポンを育てていきます。
1玉300g以上と、とても大きな果実となるデコポンが、成長の過程で枝が折れたり、風で揺れて傷つくのを防ぐためです。

デコポン(肥後ポン) 摘果作業とひも吊り作業 今年も至高のデコポンを育てます その2_a0254656_1961522.jpgこれから、夏の時期にじっくりと成長したデコポンの果実たちは、12月下旬には鮮やかに色づき、収穫を迎えます。
まずは、熊本限定栽培品種の、樹上完熟デコポン『ひのゆたか』、続いて、3月下旬からは蔵出し完熟デコポン『不知火』と切れることなく12月下旬から6月中旬までの販売です。

デコポン(肥後ポン) 摘果作業とひも吊り作業 今年も至高のデコポンを育てます その2_a0254656_19103159.jpg「FLCパートナーズストア」では、今年も「小春農園」さんの“柑橘王”ことデコポン(肥後ポン)をネット独占販売いたします。
これからも、その成長の様子、惜しまぬ手間ひまや匠の技などを取材にてご紹介していきます。
お楽しみに!!

FLCパートナーズストア 笠 泰紀

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by flcps | 2016-07-18 19:12 | デコポン(肥後ポン) | Trackback | Comments(0)
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