FLC日記 2016年2月26日(金) 晴れ
「『西洋ほうずき』は、収穫してからまた手間ひまを要するとたいね。こうして10日ほど天日干しして、皮を乾燥させてから出荷するとたい。皮が均一に変色して、果実も少し水分が抜けると、見た目もきれいだし、その分しっかり甘くなるけんね。」
「嶋村温室」代表の嶋村紀彦さんがそう話してくれました。

昨日に続き、「嶋村温室」さんの『西洋ほうずき』の、栽培ハウスを現地取材した様子をご紹介いたします。

『西洋保ほうずき』は、食用のほうずきで、ヨーロッパではとてもメジャーなフルーツです。
まだまだ日本ではあまり見かけることもなく、高級料亭や有名洋菓子店などで使用されています。

日本で栽培されているほうずきと同じように、ランタンのような袋に入っています。
しかし、この黄色い果実をひとたび口に入れると、とてもさわやかな香りと、糖度12~15度の甘い果汁が口いっぱいに広がります。

熊本市北区植木町荻迫にある、「嶋村村温室」さんは、試験期間を経て、今年から本格的に『西洋ほうずき』の栽培に取り組んでいます。
「嶋村温室」さんでは、11月から12月に大好評を得た、高級マスクメロン『アールスメロン』などを生産する匠の農家さんです。

こちらが、『西洋ほうずき』の花です。
ナスの花に似ていますよね。
『西洋ほうずき』は、ナスの仲間でナス科ホオズキ属の多年草の植物です。
開花後、約60日で収穫を迎えます。

「嶋村温室」さんでは、主幹から伸びる枝元に1個、そして、その枝にさらに2個と、1本の枝から3個の『西洋ほうずき』を実らせます。
その様子は、昨日のブログで詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。
「FLCパートナーズストア」オフィシャルブログ
『FLC日記』
2016年2月25日(木)
西洋ほうずきの販売に向けて!
その1 栽培地を現地取材!
惜しまぬ手間ひま!!

「ほら!これが収穫した『西洋ほうずき』ばい!!」と嶋村さん!
「え?いつの間に収穫したのですか?どんな判断で収穫してるんですか?」と尋ねる私に、

「収穫は『西洋ほうずき』が教えてくれるとたい。しっかり熟したら自らその果実が落ちるとよ。だけん、こうして下に落ちたのだけを収穫していくとたいね。それから、天日干しで10日間くらい乾燥したら出荷するとたい。」

こちらが、収穫したばかりの『西洋ほうずき』です。
しっかり熟してはいるものの、まだ乾燥していないので、皮が緑がかっていますよね。
「皮をむいてごらん!」
嶋村さんにそう言われ、むいてみました。

中の果実もまだ緑をおびていました。
「笠くん!食べてみなっせ!」と嶋村さん。
「食べれるんですか?先ほど、乾燥させてから出荷と言ってませんでした?」と言う私に、

「笠くんは、俺が育てた『西洋ほうずき』をネット販売するとだけん、収穫したての味も知っといたほうが良いけんね!まぁ、そう言わず食べてみなっせ!!」
そう言われ、恐る恐る口にしました。
「おぉ!甘い!!それに、まるで洋ナシの“ラ・フランス”のような香りがします!」と言うと、

「その味ば覚えとかにゃんよ!これから、10日前に収穫して、しっかり乾燥させた『西洋ほうずき』ば食べさせるけんね!」
嶋村さんは、収穫後、きれいに並べて天日干ししていました。

ミラーマルチと言って、反射する特別なシートを敷き、お日様の光や熱を空からと、反射したものとで『西洋ほうずき』にあてていました。
「ミラーマルチを使うと、随分効率的だけど、ほったらかしじゃいかんとたい。」

「そうしても下の方は乾燥が遅くなるけん、10日間の間に何度もひっくり返して、満遍なく乾燥するようにするとたいね。それに、出荷までには、まだまだ手がかかるばい!(笑)」

「パック詰めする前には、こうして先端の小さな穴からライトを照らして、中を覗き込んで果実が割れていないかをチェックするとたいね。昼間は、ライトを当てなくてもわかるけど、その作業はだいたい夜するけんね・・・。」

「これはサンプルだけど、こんな感じでせっかく大事に乾燥させた皮が破けないように詰めるとたい。商品は『西洋ほうずき』が一番きれいに見える、紫色のシートにしようと思ってね。方々探し回ってやっと見つけたけん、準備万端ばい!」

こちらが商品となるべくパック詰めされたものです。
明るい紫のシートが、『西洋ほうずき』をよりきれいに引き立たせてくれています。
「ところで嶋村さん!しっかり乾燥させたものも食べてみたいんですけど・・・」と言うと、

「ハハハっ!ごめんごめん。忘れとった(笑)!そこにあるのは、笠くん用にとっといた試食用の『西洋ほうずき』だけん、食べて良かよ!」
私は、待ってましたとばかりにさっそくいただきました。

10日間の感想を経た『西洋ほうずき』は、香りと味が凝縮されていました!
糖度もかなり高くなっていて、さわやかな後味と香りで、もう止まりません!
「初めての香りと味ですが、むちゃくちゃ美味しいですね!」と言うと、
「そうだろ?遠慮せんで全部食べて良かよ!」そう言っていただき、あっという間に食べほしちゃいました(笑)。

「試験期間を経て、しっかり準備して今年から本格的に栽培をスタートしたけん、まずはネット販売してくれる笠くんに食べてもらいたかったけんね。」と嶋村さん。
「知っている方はあまりいないと思いますが、一度食べたらやみつきになるんじゃないですか!!きっと大好評間違いなしですよ!」

「今年は、栽培スタートを早めて12月から出荷できるようにしようと思うけど、今の分は、3月中旬には安定供給できると思うよ。それに、こうしてまだまだ花も咲いてるし、5月上旬までは販売できるよ。」
嶋村さんは取材の最後にそう力強くお話しいただきました。

「FLCパートナーズストア」では、「島村温室」さんの『西洋ほうずき』の販売に向け全力準備中です。
まだまだ日本では知る人ぞ知る、特別なフルーツですが、その美味しさもさることながら、栄養価も高いんです。
ビタミンBの一種で、抗脂肪肝ビタミンといわれる“イノシトール”が含まれていて、体内の脂肪が肝臓に蓄積しないようにコントロールする働きがあるとともに、コレステロール値を減らす働きがあるとされています。
また、鉄分も豊富で、不足しがちな女性の方にもおすすめです。
準備ができ次第、ホームページにアップいたします。
これからも、このブログ(FLC日記)及び「FLCパートナーズストア」のホームページをお見逃しなく!!
FLCパートナーズストア 笠 泰紀
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