FLC日記 2015年12月31日(木) 雨のちくもり
これが、何の栽培ハウスかわかりますか?
役目を果たした親株が冬になりすっかり枯れています。
「古川果樹園」の古川孝人さんとアツ子さんが親株をきれいに片づけていました。
この植物から育つ作物は・・・
アスパラガスです!!
「FLCパートナーズストア」では、今年も「古川果樹園」さんの、なごみの里の『朝採りグリーンアスパラ』をネット独占販売いたしました。
アスパラガスはユリ科の多年生の植物で、春から夏にかけて出てくる新芽を食べる野菜です。
冬になると、アスパラガスの茎や葉っぱは枯れて、このように茶色く色づきます。
これらは、親株として残していたもので、夏から秋にかけてしっかりと栄養分を地下茎にため込み、春になるとアスパラガスが芽吹いてきます。
その様子がこちらです。
これは4月上旬に撮影した写真です。
アスパラガスは、例えるならタケノコのように、こうして地面から芽吹いてくるのです。
一定の長さまで成長したものを収穫します。
5月中旬から6月中旬までの1か月ほどは、“立茎”と言って、アスパラの収穫せずに、そのまま成長させ、親株を立てていきます。
「古川果樹園」の古川孝人さんにその様子を見せていただきました。
「収穫がなくても毎日来にゃんとたい。アスパラはどこに出てくるかわからんけん、その様子ば見て、バランスよく親株を立てんといかんとたいね。その親株が来年のアスパラを育ててくれるとだけんね。」
“立茎”を終えたハウスの様子がこちらです。
とてもバランスよく親株が立っています。
「古川果樹園」さんでは、ハウスといえどもあくまで雨風からアスパラを守るためのもので、ボイラーを焚き加温しているのではありません。
ハウスの入り口やサイドにはビニールは張らず、開いています。
夏の時期、アスパラの葉や茎はこのように青々としていて、これだけ見ると、けっしてアスパラの栽培ハウスとは思えないでしょ?
でも、地表を見るとこうしてアスパラが次々に出てきているんです。
それにしても、いつ伺ってもきちんと手入れが行き届いた、とてもきれいな圃所です。
ご覧ください!
草1本生えていませんよね。
これは、すべて手作業で雑草の1本1本を取り除いているからなのです。
徹底的に手をかけ、管理し、手入れを施してこの美しい圃場を維持しています!
そうして大切に大切に育てられた朝採りのアスパラですから、もちろん「FLCパートナーズストア」の大人気商品です。
そして、来年の春の出荷に向け、今年も親株の片付け作業が行われたのです。
「しっかり役目をはたして、地下茎に栄養分ばため込んでくれたこの枯れた親株たちば切り取って片付けにゃんとたい。こればピシャッとしとかんと、来年病気の発生する可能性が出てくるとたいね。」
古川さんがそう説明してくれました。
「こうして1本1本剪定はさみで切ってね、ハウスの外に出して、トラックに全部積んで運んで処分するとよ。」
アツ子さんがそう言いながらとても手際よく作業を進めています。
「ほら!アスパラの葉っぱは、こうしてとても細かでしょ?ここまで枯れてると、ボロボロ落ちるけん、それらを吸い込まないように、今日はお父さんも私もマスク姿で頑張ってるとよ(笑)。それとね、この残った落ち葉は、この後全部焼いてしまうとたい。」
「焼くってどうやってするんですか?」と尋ねると、
古川さんが作業の手を休め説明してくれました。
「ガスバーナーで、残った落ち葉を全部焼いていくとたい。そこまでしとくと、来年病気になる心配はなかもんな!まぁ、普通のアスパラ農家さんはそこまではせんばい!(笑)」
「そらぁ~、たいぎゃおおごつばい!潅水チューブの焼けんごつ、全部上さん押し上げてピシャットせんといかんけんな。」
熊本弁→標準語
「それは、とても大変なんだよ。潅水チューブが焼けないように、全て上に押し上げて、徹底的にしないといけないからね。」
「まだまだたいぎゃあるけん、焼いてしまう作業は年明けでも良かばってん、どぎゃんか年内に親株の片付けだけは終わるぞ!っていうて、母ちゃんと頑張りよったとこだったとたい。」
古川さんはそう言いながらまた作業に戻っていきました。
ここは、熊本県玉名郡和水(なごみ)町三加和(みかわ)にある「古川果樹園」さんのアスパラのハウスです。
のどかな里山の中にある栽培ハウスで、一切の妥協を許さない惜しまぬ手間ひまをかけて、アスパラを育てています。
「古川果樹園」さんでは、これから冬の間に、有機肥料をふんだんに与え、元気な土を作ります。
そして、3月下旬にはこうしてアスパラがまた元気に立ち始めます。
来年の「古川果樹園」さんの、なごみの里の『朝採りグリーンアスパラ』にもご期待ください。
これからも、現地取材で成長の様子や惜しまぬ手間ひま、匠の技をご紹介いたします。
お楽しみに!!
< ご挨拶 >
いつも、「FLC日記」をごらんいただきありがとうございます。
本年度のブログは、これで最後となります。
来年も、現地で取材をした“わが家の専用農家さん”の様々な情報や、ここ(㈱旬援隊)での田舎暮らしの様子、熊本や菊池の情報などご紹介していきます。
来年もよろしくお願いいたします。
みなさま、良いお年をお迎え下さい。
FLCパートナーズストア 笠 泰紀
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