FLC日記 2015年11月11日(水) くもり時々晴れ

「ハウスの天井と側面にビニールを張ってって、しっかり冬支度ばするばい!!これから、徹底的に温度と水の管理をして、今期の総仕上げたい!来年1月上旬には、最高のデコポンに仕上げて収穫たい!!」
「小春農園」代表の小原正宏さんが、そう笑顔で話しました。
「FLCパートナーズストア」のリピート率ナンバー1の大人気商品、柑橘王『デコポン(肥後ポン)』が、今年も順調に色づいてきました。

熊本県山鹿市鹿北町にある、「小春農園」さんのデコポンの栽培ハウスに伺いました。

自然豊かな山あいの、日の当たる斜面を利用して建てられた木造の栽培ハウスで、「小春農園」さんでは柑橘王『デコポン(肥後ポン)』を育てています。
左の青いネットのかかった連棟建てのハウスは、究極の柑橘『せとか』の栽培ハウスです。

取材に伺ったのは昨日(11月10日)で、早朝まで降り続いた雨もやみ、この日は小原さんと息子さんで専務の将輝さん、そして2人の大工さんとで、ハウスのビニール張り作業をしていました。

「ま正輝さん!おはようございます!!今日はなんだかすっかり大工さんですね!」と声をかけると、
「ハハハッ!そうでしょ!!雨が止むのを待ち早朝から始めたんですよ。今日と明日ではり終えなきゃいけないので、大変なんです。」
「小春農園」さんでは、みなさん本当に楽しそうに仕事をされます。
様々なひと手間が、最高の農作物を育てることを知っているので、仕事はとても楽しいといつも話されています。

「笠さん!俺はビニール張りの機材を取りに行ったり、ちょっとバタバタなので、ハウスの中も見ていってください。今年もいい感じに成長していますよ!」
正輝さんにそう言っていただき、ハウスの中を撮影しました。

私はこうして、弊社で販売する全ての作物の栽培地に伺い、年間を通して取材し、このブログ(FLC日記)で紹介しています。
この時期、デコポンは果実の肥大がほぼ止まり、グリーンの果実がまず色が抜け、そしてこうして色づいてきます。

デコポンの“デコ”と呼ばれているところには、まだグリーンが残っていました。
それにしても、今年も良い出来栄えのようです。
これから、寒さと共にしっかり色づき、美味さと甘さを閉じ込めていくのです。

「小春農園」さんでは、『デコポン』をこうして1玉1玉吊るしながら育てます。
果実の成長に伴い、枝が折れるのを防ぐためと、デコポンが枝や葉、果実同士でぶつかることを防ぐためです。

今年も、本当に美しく育っています。
デコポンらしい形に加え、果実の大きさもばっちりです。
この時期に、しっかりと寒さを感じさせることで、デコポンの糖度が増してきます。

「笠さんは毎年見よるけんわかるやろ?今年もかなり順調ばい!収穫まであと2ヵ月!昨年に負けんデコポンに仕上げていくけんね!もしかすると、順調すぎるけん今年は、年内の出荷もできるかもしれんばい!」
作業中の小原さんも、今年の順調な成長に思わず笑みがこぼれます。

「小春農園」さんのデコポンの果樹には、こうして1本1本番号が付けられています。
それぞれの収穫前には毎年それぞれの果樹のデコポンのデータをとり、収穫する順番を徹底管理するためです。

「小春農園」さんでは、2品種のデコポンを育てています。
通常、デコポンと称される品種は「不知火(しらぬい)」と呼ばれるものです。
「不知火」は収穫後の追熟が必要で、収穫してすぐは酸味がきつくて食べられません。
もう一つは、熊本限定栽培品種の「ひのゆたか」と言うデコポンです。
正直、私はそれらの見た目では全くその判断ができません。

『ひのゆたか』は、『不知火』の様に追熟を待たずして、樹上完熟で糖度と酸味のベストバランスを迎え、収穫後すぐにあの美味さを味わうことができる、特別なデコポンなのです。
1月上旬から収穫を迎え、朝採り即日発送で全国のお客様にお届けします。

一方、「不知火」は収穫後ゆっくりと追熟させ、糖度と酸味のベストバランスになるのを待ち出荷します。
大切に育て上げ、キズ1つない選び抜かれたものだけを追熟させるので、輝く美しさのデコポンですよ!

追熟は、昔ながらの、土壁の“蔵”で行います。
土壁に守られた“蔵”は、年間を通して室温の変化があまりありません。
「小春農園」さんでは、1月上旬に収穫した『不知火』を、土壁の“蔵”で追熟させ、3月下旬または4月上旬より出荷します。

デコポンは、数ある柑橘類の中で、糖度と酸味のバランスの良さから、“柑橘王”と称されています。
番号をつけ管理している果樹ごとに収穫し、コンテナに入れ、糖度と酸味のベストバランスになったものから順に出荷していくのです。

ハウスのビニール張り作業は順調に進んでいるようです。
まずは、サイドのネット張りをほぼ終えて、いよいよハウス上部のビニール張り作業へと移るため、4人で打ち合わせが行われました。

「小春農園」さんでは、『デコポン』をこの木造のハウスの中で栽培しています。
しかし、ハウスと言えども、ボイラーを焚き加温して育てるのではなく、あくまで雨風や病気、害虫から大切な『デコポン』を守るためのものです。
ですから、温度調整はハウスの開け閉めで行います。
これから総仕上げのために、ハウス全体をビニールで覆い、徹底した温度管理をしていくのです。

こちらは、今年1月上旬の収穫を迎えたころの写真です。
「FLCパートナーズストア」では、今シーズンも「小春農園」さんの“柑橘王”ことデコポン(肥後ポン)をネット独占販売いたします。
流通果実としての「デコポン」は熊本県果実農業協同組合連合会が所有する登録商標です。
※「デコポン」は熊本果実連の商標登録のため「FLCパートナーズストア」では、『肥後ポン』での販売となります。

「FLCパートナーズストア」のリピート率ナンバー1の大人気で、弊社の看板商品と呼べる逸品です!!
毎回、出荷数を決めて、数量限定、完全予約制での販売です。
すでに、今シーズン(平成28年度)の『デコポン(肥後ポン)』は、たくさんの先行予約を頂戴しています。
収穫まで、約2ヵ月です。
これからも、現地取材でその成長の様子や惜しまぬ手間ひまをご紹介いたします。
今シーズンの「小春農園」さんの柑橘王こと『デコポン(肥後ポン)』にご期待ください!!
FLCパートナーズストア 笠 泰紀
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