FLC日記 2015年11月4日(水) 晴れ時々くもり
熊本県玉名郡和水(なごみ)町三加和(みかわ)にある「古川果樹園」さんのアスパラのハウスに伺いました。
「FLCパートナーズストア」では、「古川果樹園」さんの「なごみの里の朝採り『グリーンアスパラ』をネット独占販売しています。
販売期間は、3月下旬から8月下旬までで、今期(平成27年度)の販売は終了しています。
本日は、収穫を終えたアスパラ栽培ハウスの秋の様子を、2回にわたり取材しましたので、ご紹介いたします。
ここは、熊本県玉名郡和水(なごみ)町三加和(みかわ)にある「古川果樹園」さんの、なごみの里の『グリーンアスパラ』の栽培ハウスです。
のどかな田園風景の中、「古川果樹園」さんの「なごみの里の朝採り『グリーンアスパラ』」の栽培ハウスはあります。
この日は、10月中旬、「古川果樹園」の古川孝人さんが、田んぼを耕運していました。
「稲刈りの終わったけん、耕運しよったとたい。それよりか、イノシシのハウスに入ってなぁ・・・。困ったもんばい。」
「え?イノシシですか?今までそんなことありましたっけ?」と尋ねると、
「今年は台風15号で落ちてしもたけん、山に栗のなかとたい。だけん、イノシシのここまで降りてきて、悪さばかりするとたい。」とのこと。
8月25日熊本県に上陸した台風15号は、その強風で多大なる被害をもたらしました。
その中でも、熊本県の栗は、枝が折れ実が落ちてほとんど収穫ができなかった農家さんもあるほどです。
これはその直後の、古川山地へ向かう1本道の様子。
大きな杉の木が倒れ、電線にかかっています。
そのせいで、古川さんちは台風後、4日間も電気が来ませんでした。
「ところで、イノシシはどんな悪さをしたのですか?」と尋ねると、
「母さん(古川さんの奥さん)が、今、それば修復しよるけん、見てみなっせ!このアスパラのハウスの土のところば、なんさま(とにかく)掘り返しとるとたい!」とのこと!
これがその様子です。
明らかに、動物が掘り返したような跡が、ハウスの中には無数にありました。
「こんにちは!お母さん!!入りますよ!!」
そう声かけて、ハウスの中に入りました。
私は古川さんの奥さまのアイ子さんを“お母さん”と呼んでいます。
「あらぁ!笠さん!!ほら見て!イノシシが掘り返してしまっとるとたい!」
「ほらこれよ!せっかく元気に伸びてる大切な根っこを引っ張り上げて食べてるとたい。だけん、残ってる分だけでも、きちんと土をかけてあげてたとこなのよ。あらあら、これはダメみたいね!」
そう言うお母さんの手には、掘り返し切られていたアスパラの根っこがありました。
「私たちは、もう15年もここでアスパラを育ててるけど、こんなことは初めてよ!」
「古川果樹園」さんは、この畑で15年以上もアスパラを作り続けています。
惜しまぬ手間ひまの徹底管理で、3年ほどで連作障害がおきると言われるアスパラをずっと同じ畑で育てるづけているのです。
この時期は、しっかりと養分を地下茎にため込ませる時期です。
その養分を使って、来年3月中旬ごろからアスパラが芽吹いてくるのです。
11月いっぱいまでは、この状態で茎や葉を保ち、12月になるとすべて刈り取って来年のアスパラ作りの準備をします。
「昨日お父さんと二人で、急いで電気柵を張り巡らしたとよ!だから今朝は来てなかったみたいだけど、とにかくむき出しになっている根っこにきれいに土をかけてあげようと思ってね・・・。」
お母さんはそう言いながら、また作業に戻りました。
「大体なら、この時期は『太秋柿』で大忙しだけん、田んぼの耕運もアスパラのハウスに来ることも千だったとばってん、こぎゃんして来てみたけん良かったたい。そのまま気づかんでおったら、来年のアスパラはなかったとこだったばい!」
「古川果樹園」さんは、本日ご紹介している「なごみの里の朝採り『グリーンアスパラ』」をはじめ、匠が育てる『太秋柿』(写真)、熊本産高級『種なしかぼす』、『山竹たけのこ』などを生産する匠の農家さんです。
今年の『太秋柿』は完売しました。
と言うよりは、台風15号の影響で、果実にキズが多く、選び抜かれた『太秋柿プレミアム』の出荷を制限したのです。
現在は、無農薬・無化学肥料で育てた山あいの『種なしかぼす』を出荷しています。
タネ無しの使いげっての良さ、無農薬の安全性、そしてジューシーな果汁で大人気の商品です。
秋が深まり少しづつ色付いてきましたが、その分香りが際立ってきています。
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「FLCパートナーズストア」
無農薬で育てた『種なしかぼす』
イノシシのことがどうしても気になった私は、10月下旬に再度「古川果樹園」さんのアスパラの栽培ハウスを尋ねました。
この日も、車が止まっているので、お二人で何かの作業をしているようです。
「こんにちは!」と声をかけると、
「笠さん!こっちこっち!ぐるっと回って来てみて!」とお母さんの元気な声が聞こえました。
案内されるまま近づくと、この様子!
「あれ!もしかしてまたイノシシの被害ですか?」と尋ねる私に、
「電気柵のおかげで、イノシシは大丈夫よ!今日は草取りをしてたのよ!」とのこと。
「古川果樹園」さんは、こうした惜しまぬ手間ひまで、草1本生えていないような畑で、なごみの里の『朝採りグリーンアスパラ』を育てているのです。
収穫を終えたこの時期も、アスパラがしっかりと養分をとれるように手作業で、雑草を取り除いていたのです。
「笠さん!イノシシば心配して見ぎゃきたとだろ?(見に来たとだろ?)」と古川さん。
「おかげで、その後はイノシシは入っとらんけん、これからピシャット手ばかけて、来年も良かアスパラば育てるばい!」
こちらは3月中旬のアスパラの立ち始めたころの写真です。
有機肥料をふんだんに与えた元気な土は、ご覧の通り草1本生えていません!!
この状態を作り上げるべく、この秋から冬にかけてお二人はしっかりと手をかけていくのです。
「古川果樹園」さんは、古川孝人さんと奥様のアイ子さんの笑顔の絶えない仲良しご夫婦の2人3脚で、様々な“本物”と呼べる食材を育てています。
イノシシの侵入があったものの、来年もきっと最高の『アスパラガス』を育て上げることでしょう!
「FLCパートナーズストア」では、来年も「古川果樹園」さんのなごみの里の『朝採りグリーンアスパラ』をネット独占販売いたします。
3月下旬の出荷スタートまで、これからも現地取材にてその惜しまぬ手間ひまや匠の技をご紹介していきます。
お楽しみに!!
FLCパートナーズストア 笠 泰紀
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