FLC日記 2015年10月30日(金) くもり一時雨

「うまかセロリば育てるためには、この時期の“芽カギ作業”は欠かせませんね!毎日こぎゃんして、朝から晩まで、終日芽カギ作業ばしよっとですよ。なんさま(とにかく)、日本のセロリ発祥の地、この熊本で、熊本セロリ『清正人参』ば、日本一って言われるごつ頑張ります!!」
「大島農園」の大島徹也さんがそう言いながら、手際よくセロリの芽カギ作業を行っていました。
「FLCパートナーズストア」では、今年も「大島農園」さんの、熊本セロリ『清正人参』をネット独占販売いたします!!
(12月上旬より発送予定です)


こちらが、熊本セロリ『清正人参』です。
「普通のセロリじゃん!」とお思いでしょ?
そうなんです。
現在は、「セロリ」と称されていますが、戦国時代後から近年までは、『清正人参』と呼ばれていました。
セロリは、戦国武将の加藤清正公が日本に持ち込み、熊本で最初に栽培された野菜です。

加藤清正公は、豊臣秀吉の時代に熊本統治を命じられ、日本3大名城の一つ「熊本城」を築き、肥後54万石を治めた大々名です。
その頃、日本には「セロリ」はありませんでした。

これは、発芽間もないセロリの苗です。
清正公は、朝鮮出兵の際にセロリの種子を「ニンジンの種だ!」と騙されて持ち帰ったとも言われています。
確かに、同じ“セリ科”の植物ではありますが、発芽すると明らかに異なります。

もちろん、成長するにつれ、ニンジンではないことは明確です。
初めて見るその植物を、「ニンジンの種」と持ち帰った清正公にちなみ、『清正人参』と呼んでいたようです。

現在は、根っこの部分は切り落とし、茎や葉っぱを食しますが、ニンジンだと思い込んでいたた当時の方々は、根っこを食べてたかもしれませんね!
余談ですが、セロリの根っこはとても栄養豊富なんですよ!

当時、清正公は肥後藩(現在の熊本県)を統治していましたので、熊本が、日本におけるセロリ発祥の地となっているのです。
そして、現在も日本のセロリ発祥の地、熊本ではセロリ(清正人参)の栽培がおこなわれています。
こちらは、「大島農園」さんの今季最初に収穫を迎えるハウスの現在の様子です。
12月上旬に収穫を迎えるべく、元気に成長中です。

次に収穫を迎えるこの連棟建てのハウスでは、「大島農園」さんの親子のセロリの匠により、惜しまぬ手間ひまの“芽カギ作業”が行われていました。
芽カギ作業とは、不要な脇芽をかぎ取る作業のことです。

「大島農園」さんは、親子2代に渡り、すでに13年も熊本セロリ「清正人参」』を生産しています。
お父さんの大島忠さんと奥さまの豊富な経験と知識に加え、息子の大島徹也さんのさらなる研究心と分析による徹底管理で、“本物”と呼べるセロリを育て上げる、匠の農家さんです。
忠さんにお話をうかがいました。

「セロリの芽は、どれも自分が一番成長しようとするとたい!だけん、こぎゃんして不要な芽の“芽カギ”作業ばして、必要な芽だけ残してあげるとたい。そして今から出てくる新芽を伸ばして、ピシャッと商品に仕上げていかにゃんとたいね。」
忠さんの熊本弁わかりました?

徹也さんの作業の様子を見ながら、補足していきます。
まずこれが、不要な脇芽です。
芽カギ作業には2つの目的があります。
まずは、不要な芽に栄養を取られないように取り除くことです。

こうして、1株ごとチェックしながら、1本1本脇芽を取り除いていきます。
下の方で横に広がって伸びている芽を全てかいでいきます。
それらを残したままでは、商品とすべきこれから伸びる芽が大きく育ちません。

こちらは、セロリの株を上から見た写真です。
写真中央のこれから伸びる芽を大きく成長させ、私たちが食べる「セロリ」の商品とするのです。
この時期、回りに伸びている芽をかいであげ、必要な芽に栄養が行き届くするのが、芽カギの最初の目的です。

こちらは、芽カギ作業を終えた苗たちです。
芽カギを終えると、セロリの苗の足元は、こんなにもすっきりとします。
株の中の周りにある大きめな茎と葉っぱで栄養を作り出し、中央の新芽大きく育て商品とするのです。
こうして、地面から近い部分をすっきりさせ、風通しを良くし、病気からセロリの苗をことが、二つめの目的です。

「“芽カギ作業”で摘み取った茎は、必ずその日のうちにハウスから出し処分します。せっかく足元をすっきりさせ、病気対策をしても、通路に摘み取った茎が残っていてら、それで病気になる恐れがあるからです。」

「セロリ栽培はこうした手間ひまと、土つくりも大切ですね。うちでは、有機肥料をふんだんに与えて育てています。ですから、このハウスではキャベツもあんなに大きく成長するんですよ!」と徹也さん。

日本のセロリ生産は、長野県と静岡県でその7割以上を占め、熊本は全体の約1%で第10位です。
日本のセロリ発祥の地、熊本の「大島農園」さんは、惜しまぬ手間ひまをかけ日本一のセロリを目指し『清正人参』を育てています。

「FLCパートナーズストア」では、セロリの匠、「大島農園」さんが育て熊本セロリ『清正人参』を今年もネット独占販売いたします。
この大きな1株ごとの販売です!!
朝採りそのままを、直送でお届けいたします!
新鮮でシャキシャキしていてやわらかい、甘味のあるセロリです。
昨年、ご購入頂いたお客様からは、すでに今年のご予約を頂いているほどの人気商品です!!
今年の発送は、12月上旬からの予定です。
今年の『清正人参』にもご期待ください!!
FLCパートナーズストア 笠 泰紀
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