FLC日記 2015年10月21日(水) 晴れ時々曇り

「ここは、砂利混じりの赤土の土壌で、この独特な土が美味しいぶどうを育てる要因の一つですね!その土にこの時期、こうしてたっぷりの有機肥料を与えるんです。それがぶどうの果樹の貯蔵養分となって、春には新芽が芽吹き、夏には美味しいぶどうの果実が実るんです。もちろんそれまでには、たくさんの手間ひまをかけなければなりませんが、適地適作!そこの土地にあった作物を、その土地にあった育て方で作ることが、農業の基本なんじゃないですかね。」
ぶどうの匠、「社方園」園主の社方武路さんがそうお話しいただきました。

「社方園」さんは、この親子の匠が中心となり、まさに“本物”と呼べる、最高級の『種なしぶどう』を育てています。
来年のぶどう作りがスタートしていました。

「社方園」さんでは、20種類以上のぶどうを栽培していて、それらは全て種なしぶどうです。
その美味さは最高級!
1粒1粒の大きさ!みずみずしさ!そして何よりその甘さは、まさに“本物”と呼べる逸品です!!
毎年、なんと夏が始まる7月7日に、この3色のぶどうを取り揃えて、販売をスタートします。

こちらは、今年より「FLCパートナーズストア」でも、本格的に販売を始めた『シャインマスカット』です。
皮がとても薄く、1粒を皮ごと食べられることもあり、数ある果物をおさえて、売れ筋ランキングでなんと5年連続で1位のフルーツなんです!!
(日本農業新聞トレンド調査より)

熊本県山鹿市久原の「社方園(しゃかたえん)」さんのぶどう園に、お礼肥え(元肥)の散布作業の取材に伺いました。

散布しているのは、「社方園」さんが自分の敷地内の堆肥小屋で作った、堆肥と米ぬかを混ぜた有機肥料です。
そこには、知らない若者が2人、社方さんと一緒に作業をしていました。

その2人は、熊本県立鹿本農業高校の2年生で、「社方園」さんに1週間泊り込みで、農業実習に来ているとのことでした。
毎年「社方園」さんは、農業研修の高校生や大学生を受け入れています。

社方さんの指導のもと、とても真剣なまなざしで、一生懸命作業をしていました。
この日は実習も終盤。
作業にもずいぶんと慣れ、手際いい仕事ぶりが、かなり好印象を持てる青年たちです。

熊本県立鹿本農業高校、施設園芸課2年生の向かって左が藪内大介くん、右が渡邊魁人くんです。
「今日で5日目になります。研修は明後日までなんです。「社方園」のみなさまに、本当に良くして頂いているので、その分しっかり頑張ろうと思っています。」
なんだか二人とも、とても頼もしく見えました。

そうはいっても、まだまだ高校2年生!
こうしてはにかんだ笑顔は、少しあどけなさも残るとってもさわやかな2人です。
しっかり頑張ってくれているので、その頑張りに社方さんも合格点を出していました。

「社方さん!先ほどたい肥小屋も見せていただきましたが、今年も良い堆肥ができましたね!」と言うと、
「そうですね!昨年からこの堆肥も自分たちで作るようにしたので、たっぷりと与えることができるんです。」

こちらはその堆肥小屋の様子です。
「社方園」さんでは、肥料も自分できちんと責任を持ちたいと、堆肥とおがくずを混ぜ1年がかりで発酵させ有機肥料としています。

これが、散布されている堆肥(有機肥料)です。
「うちではかなり多めに堆肥を入れてるんです。それは、ここのベースとなる土壌が砂利混じりの赤土だからなんですよ。」

「よ~し!キリの良かとこまでしたら、いったん休憩するけん、休憩前のラストスパート!さぁ!がんばるぞ~!」
社方さんがそう言って、二人に発破をかけます!
その言葉にこたえるように、二人もさらに頑張っていました。

その間、社方さんのお父さんで「社方園」初代園主の社方義武武さんは、すぐ隣のハウスのパイプの補修作業をしていました。
「2人が来てがまだして(一生懸命働いて)くれるけん、その分俺はこうしてほかの作業の出来るけん、すごく助かっとるばい。」
義武さんはそう言いながら、手際よく作業を進めています。

そして、しばしの休憩です。
「ここが堆肥を入れるのは最後のハウスになります。今日でその作業も終わり、二人も頑張ってくれて予定通りってとこですね。」と社方さん。
「そうそう!笠さん!これ見てください。この砂利が果樹栽培に適してるんです。」
社方さんはそう言いながらそのあたりに落ちてる小石(砂利)を見せてくれました。


ハウスの外のむき出しになっっているもともとの土は、赤土でしかも砂利だらけ!
「え?この砂利が果樹栽培に良いんですか?なんだか逆のような気がしますけど・・・」と言うと、

「ハハハッ!逆のように思うど?この辺は昔から“砂利原”って呼ばれる、赤土の中に砂利の混ざった独特な土壌たいね。この土で果樹ば育てるとそらぁ良かとたい。ばってん、そこにはその土で育てるための技術が要るばってんね!」
義武さんがそう話し始めました。

かなり興味のあるお話ですよね!!!
そんなお話を聞いている間に、社方さんが運搬機に堆肥をいっぱいに乗せ戻ってきました。
作業のスタートです。
少々長くなりましたので、義武さんのお話は、明日のブログでご紹介することといたします。
ブログアップしました!翌日のブログはこちら!
FLC日記 2015年10月22日
熊本ぶどう 社方園 適地適作とお礼肥え(元肥)
鹿本農業高校から実習生が来ました!!その2 
「FLCパートナーズストア」では、私が惚れぬいた「社方園」さんの高級種なしぶどう『山鹿のぶどう』を、ネット独占販売しています。
来年のぶどう作りがスタートしました。
今年も、年間を通して「社方園」さんの惜しまぬ手間ひまや匠の技、ぶどうの育つ様子などご紹介していきます。
お楽しみに!!
FLCパートナーズストア 笠 泰紀
ホームページはこちら

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