FLC日記 2015年10月19日(月) 晴れ
「FLCパートナーズストア」では、今年(平成27年度)も、『菊池水源棚田米』をネット独占販売いたします。
本日は、熊本県菊池市、水の源“菊池水源”で、こだわりの『菊池水源棚田米』を生産する、後藤武臣さんの棚田(田んぼ)の稲刈りの様子をご紹介いたします。

今年も、見事に黄金色に輝く稲穂が実に美しく風になびいています。
遠くには、阿蘇五岳の一つ“鞍岳”の雄大な姿を望むことができます。

棚田に向かう高台から、全体の様子を見てみました。
ここは、熊本県菊池市、菊池水源にある棚田です。
この棚田一帯の稲刈りも、終盤戦で、もうすでに、稲刈りを終えた棚田もあるようです。

『菊池水源棚田米』生産農家の後藤武臣さんです。
「しっかり手ばかけて育ててきたけん、今年も良か~米のでけたばい。ただ、台風15号の直撃は痛かったなぁ・・・。」と後藤さん。

棚田でのお米作りは、通常の平地の四角い田んぼに比べ、その労力は5倍とも10倍とも言われています。
後藤さんは、手のかかる棚田に惜しまぬ手間ひまをかけ、今年もこの黄金色の稲穂を育て上げました。

ここには、まっすぐな田んぼは1枚もありません。
全てこのように曲がりくねった田んぼです。
田んぼと田んぼの間は、あぜ道ではなく、土手になっています。
その土手を草刈りするだけでも、かなりの重労働です。
後藤さんの田んぼは、棚田一帯の最も南に位置し、もともとは、19枚もの小さな三日月型の棚田を5枚の田んぼへと区画整備したのです。

「こ~まか田んぼん時にゃぁ、コンバインも田植え機も入らんだったとだけん、それからするとたいぎゃ楽になったばい。」と後藤さん。
後藤さんの熊本弁わかります?

これは稲刈り前の後藤さんの棚田です。
後藤さんが言うには、「区画整理前の三日月形の小さな19枚の田んぼのころは、稲刈り機も、田植え機も田んぼに入れることができなかったので、それからすると、この棚田での米作りもとても楽になった。」と言っています。

「今日はな、台風15号で倒れたとこば刈るもんな!」
後藤さんはそう言いながらコンバインを進めました。
8月25日に熊本県に上陸した台風15号は、各地に多大なる被害をもたらしました。

こちらは台風が通り過ぎた直後の様子です。
下から2番目の棚田の中央付近で、つむじ風のようなものがおき、その部分だけ、こうして稲が様々な方向に倒れています。
その倒れた部分を今から稲刈りするというのです。

「後藤さん、そこを取材していいんですか?」と尋ねると、
「当たり前たい!これも俺の米作りたい。なんも遠慮することはなか!なんでも包み隠さず見せるばい。ピシャッと美しか棚田の写真も撮ったろ?ならこれもちゃんと伝えにゃんたい!!」
後藤さんは、そう笑顔で話しました。

後藤さんは、私が取材に伺うとすべてのことを見せ、何でも話してくれます。
「良かこつばかりば書いたっちゃつまらんばい。生産者は正直でなからんといかんとたい。だけん、俺が話すこと、笠くんが見たこと、全て記事にして良かばい。」
そう言い放つと、後藤さんはコンバインで稲刈りを始めました。

今回残しておいたエリアだけ、稲が極端な形で倒れています。
一定方向に倒れたのではなく、明らかにここで風が巻いたような感じです。
もちろん、収穫できるきちんと実ったお米なので、お米自体は問題はないのですか・・・。

「あらら!こらいかん!!」後藤さんはそう言ってコンバインを止め降りてきました。
「こぎゃんして倒れ取ると、いっぺんに苗の流れていくけん詰まるとたいなぁ・・・。」

後藤さんは、稲刈りで籾(お米となるところ)を収穫しながら、稲の葉っぱや茎は細かく裁断してそのまま田んぼにまいていきます。
稲刈り後、時期を見て田んぼに鋤き込みそのまま有機肥料とするのです。

しかし、あっちこっちに稲が倒れているので、稲を裁断する流れに一度にまとめて稲が行くと、こうして詰まってしまうのです。
「こんくらいなら何のことはなかとたい。一番いかんとはそれたい!!」

詰まった稲を取り除き、再びコンバインで稲刈りをしようとした後藤さんは、何かを見つけ私の目の前に、ポンと投げました。
投げられたものは、杉の枝でした。
台風15号の強風で折れ、そのまま風に乗り田んぼに落ちてきていたのです。
これをコンバインに巻き込むと、大きな故障の原因となるので、前方をしっかり注意してみながら稲刈りを進めていたのです。

杉の枝を手にとり写真撮影しました。
杉の林からこの2段目の田んぼまではかなりの距離があります。
ここまで、折れた杉の枝が飛んできていたのですから、その時の強風は計り知れない強さだったようです。

またまた台風直後の様子です。
こうしてたくさんの杉の枝が田んぼに落ちていました。
もっとも杉林に近い田んぼは、後藤さんがくまなく探し回りすべて除去しましたが、2段目の田んぼのこの部分にまで飛んできているとは予想がつかなかったようです。
台風直後の様子は、以前のブログでご紹介しています。
ぜひそちらもご覧ください。
FLC日記 2015年8月31日
菊池水源棚田米 お米の花と台風の被害!!
それでもここで『菊池水源棚田米』を作る訳!!

後藤さんの一番上の田んぼから、高台の方を撮った写真です。
本日は、台風で倒れた部分の稲刈りの様子をご紹介しましたが、倒れていたのはその一部だけで、残りの田んぼはこうして見事な黄金色の輝きを放っていました。
稲刈りの様子はまだまだご紹介したいと思いますが、少々長くなりましたのでこの続きは明日のブログで・・・。
翌日のブログはこちら!
FLC日記 2015年10月20日
菊池水源棚田米 稲刈りの様子2015(後編)

「FLCパートナーズストア」では、後藤さんの『菊池水源棚田米』をネット独占販売しています。
ただし、数量限定の完全予約制での販売です。
一般流通の無い後藤さんの『菊池水源棚田のれんげ米』は大変貴重なお米です。

1級河川の菊池川の源流、菊池水源の清らかな水と、惜しまぬ手間ひまの棚田で育てられたお米です。
稲刈り(収穫)を終え、乾燥、精米を行い、平成27年度の新米は、10月下旬からの発送予定です。
数に限りがありますが、ぜひたくさんの方にこの『菊池水源棚田のれんげ米』をご賞味いただきたいと思います。
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ご来店お待ちしてます。
FLCパートナーズストア 笠 泰紀
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