FLC日記 2015年9月23日(水) 晴れのちくもり
「こうして、苗の向きをそろえて、きれいに定植していきます。ポイントは2つ!浅植えすることと、泥芽をきちんとかいであげることです。まずは、1番花の花芽分化をさせて収穫するように育て、それから2番花を芽吹かせるようにしないといけません。収穫の切れ間ができないように順追って育てることがポイントですね!」
熊本イチゴ『さがほのか』生産農家の、杉本一博さんがそうお話しいただきました。
熊本県山鹿市にある、「杉本農園」さんの高級いちご『さがほのか』の栽培ハウスにイチゴの苗の定植作業の取材に伺いました。
毎年、こうしてたくさんの方がお手伝いに来られ、9月20日をめどに、一斉に定植作業を行います。
この日も、朝早くから約20名ほどの方々で、定植作業が行われました。
これは、11月下旬の収穫が始まったばかりのころの様子です。
「杉本農園」さんでは、イチゴを定植した畝(うね)の中央部分にイチゴを実らせます。
定植を終えたばかりのハウスには、マルチビニールも何もありませんが、10月になりマルチビニールをはり、中央部分には収穫を迎えるイチゴを守るシートを敷いています。
また、葉っぱと果実を分けるための柵が設けられていました。
「杉本農園」さんの熊本イチゴ『さがほのか』は、ご覧の通りイチゴらしいとてもかわいらしい形状も人気の秘密です。
「FLCパートナーズストア」では、イチゴ一筋16年、イチゴの匠「杉本農園」さんの、高級いちご『さがほのか』を今年もネット独占販売いたします。
イチゴらしい形状とあざやかな鮮紅色の果皮が特徴で、他のイチゴに比べ芳醇な甘い香りが多くの方をひきつけます。
11月下旬または12月上旬からの販売予定です。
「ほら見てください。狭いポットの中にいた苗たちは、こうしてしっかりと根っこを伸ばしてるんです。定植すると、『さらにどんどんと根を伸ばしていくんですよ。」と、杉本さん。
「先ほどお話しされた“泥芽”って何ですか?」と尋ねると、
「これが“泥芽”と称している、いわば新芽ですね!これを放置しておくと、養分を奪い合って1番花の果実が美味しく育ちません。もちろんその後の芽は生かしていきますが、今は必要ないんです。」
「ですから、この手移植の際の“泥芽”は、見つけ次第かいでいきます。ほら!“泥芽”をかいだのがわかりますか?」
杉本さんは、定植作業をしながら、しっかりと1つ1つの苗を観察し“泥芽”かいでいました。
「うちではイチゴの苗は、浅く植えるんです。そうすることで、これから出てくる“泥芽”を見つけ出しかいであげることもやりやすいし、イチゴの根っこは横ではなく、下に伸びる性質があるので、その方が良いんですよ。」
「今私に教えていただいたことは、ここにお手伝いに来られているみなさんご存じなんですよね!」というと、
「そうですね!でも、定植作業がメインなので、浅植で向きをしっかりそろえることをメインにしていただいています。先ほどの“泥芽”は苗床で準備するときに先にほとんどかいでいますからね!」とのことでした。
定植を終えた苗たちは、ランナーがきちんと同じ方向を向いていました。
ランナーとは、親株から伸びる茎のことで、イチゴはそのランナーから新しい苗を育てます。
その様子は、一昨日のブログでご紹介していますので、興味のある方はぜひご覧ください。
FLCパートナーズストアオフィシャルブログ
FLC日記 2015年9月21日
『熊本イチゴ『さがほのか』 苗床から定植へ!その1』
「私にも定植作業を手伝わせてください!」
そう言って、その様子を杉本さんに撮影していただきました。
「まずは畝の中央に向け土を掘って、向きをきちんとそろえて、浅く植える!」
「よしできた!」そう満面の笑みでいう私に
「まぁ、初めてにしては上出来ですが、ここには、約1600本の苗を植えるので、そのスピードだと作業は追いつかないです!まぁ、55点と言ったところですね!」
イチゴの匠の厳しいチェックが入りました(笑)
その後、杉本さんとお母さんの作業の様子を見せていただきました。
それが本当に見事に丁寧で速いんです。
「杉本農園」さんは、イチゴ一筋16年の、匠と呼べる農家さんです。
杉本さんのお父さんの杉本憲治さんと、お母さんの洋子さんご夫婦の長年培ってきた経験と技術、さらには、イチゴ作りを専門的に大学で学んだ息子の一博さんとで、最高級のイチゴを育てています。
そうこうしていると、定植作業は終了しました。
「皆さんお疲れさまでした。おかげさまで予定より早く無事に定植作業が終わりました。お茶やお菓子を用意してますのでゆっくりしてください!」
憲治さんがそう話し、みなさんはゆっくりくつろいでいます。
そん中、一人の好青年にお話をうかがいました。
「同じイチゴ農家さんなのですか?」と尋ねると、
「いえいえ私はいとこで、東京でサラリーマンをしています。毎年この時期に帰省してこうして手伝ってるんですよ。」とのこと。
親せきやご近所の方などなどがお手伝いをして、毎年定植作業が行われているのです。
定植を終えた苗たちにはすぐに水を与えています。
スプリンクラーからまるで霧雨のような細かい雨が注がれています。
苗たちは、とても気持ちよさそうに見えました。
定植を終えたばかりの畝は、杉本さんと杉本さんの叔父さんとで、整地作業が行われています。
「イチゴは定植をして頃合いを見てからマルチビニールをはるので、それまでにこうしてきちんと整地しとくとたい。」
杉本さんの叔父さんがそう教えてくれました。
「定植作業をした後で、マルチビニールははるんですね?」と、憲治さんの尋ねました。
「そうそう!まぁ、イチゴ農家さんはほとんどそうしてるんじゃない。この時期はまだ暖かすぎるけん、マルチビニールばはると、次の芽が早く芽吹くけんいかんとたいね。そのころ合いを見計らって、するけん、10月中旬くらいじゃないかな。」
「それも結構大変な作業ばい!まぁ、1日2日で終わることじゃなかけん、その頃また取材に来るたい!」
憲治さんがそうお話しいただきました。
その様子はまた後日現地取材をしてこのブログでご紹介いたします。
「FLCパートナーズストア」では、今年も「杉本農園」さんの熊本産高級イチゴ『さがほのか』をネット独占販売いたします。
11月下旬より、数量限定販売をスタートし、12月上旬からは本格販売いたします。
これからもその成長の様子や惜しまぬ手間ひま、匠の技などなど、現地取材にてご紹介いたします。
お楽しみに!!
FLCパートナーズストア 笠 泰紀
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