FLC日記 2015年8月26日(水) 雨のちくもり
昨日、熊本県に上陸した台風15号は、暴風雨を伴い各地に大きな被害をもたらしました。
とりわけ、上陸した熊本県の被害は甚大のようです。
ここは、熊本県菊池市、菊池水源の山奥にある株式会社旬援隊の本社社屋!


私は、この山奥の地で、13種類の果樹や様々な野菜、原木しいたけを完全無農薬で育て、烏骨鶏を飼育しながら、自給自足の生活を目指しています。
これは、弊社のオリジナルブランド商品として販売している『利平栗』と、本年度から栽培に取り組んでいる『エゴマ』です。

弊社のネットショップ「FLCパートナーズストア」は、インターネットを通じ、全国のお客様にご紹介し販売しています。
ここで育てる作物はもとより、契約農家さんの“本物”と呼べる逸品を販売しています。

いずれも、ここでしか買えないものばかり!
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ここは、本当に本当に山奥なんです。
左は弊社の敷地で、この道は、ここにつながる唯一の舗装道路です。
そのまま、さらにまだ山の上へと続きますが、しばらくすると舗装が終わり砂利道となり、いずれは行き止まりとなってます。
当然ここより上にはだれも住んでいないので、ご覧ください!!

電線は、ここまでしか来ていません。
電線の端?
電柱の果て?
とでもいうのでしょうか!(笑)
右下に伸びる電線は、井戸のポンプと、街灯用にひいているものです。

道路の奥は、川が流れています。
ここでの水は、すべて井戸水でまかなっています。
真ん中の四角いものが井戸、右の屋根付きのボックスみたいなのがポンプ、そして左にあるのは「東屋」と呼んでいる、バーベキュー小屋です。

目の前の川は、1級河川「菊池川」の支流で、とても清らかな水が流れています。
この川と、バーベキュー場は夏の人気スポットで、今年もたくさんのゆうじん、知人、その子供たちが遊びに来ました。

しかし、ひとたび大雨となると、その清らかな流れは一変し、荒れ狂う川となります。
今回の台風15号は、幸いにも降雨量は少なく、ここまでの激しい流れにはなりませんでした。

ただ、瞬間風速50mを超える強烈な風が、様々な被害をもたらしたのです。
枝葉を落とし、さらには、この川沿いの樹齢何十年にもなる木々が倒れました。

「東屋」に木陰をもたらしてくれる木々だったのに、残念です。
この木は、かろうじてその場にとどまっていましたが、ここまで折れていてはどうしようもありません。
明日、チェーンソウで切り、処分しようと考えています。

農作物にも被害が出ました。
本日のブログの冒頭で紹介した『エゴマ』も、強風に耐えきれず、何本も折れていました。
まだ、少しだけとっておいた苗があるので、定植しようと思っています。

ここでの被害が最も大きかったのは、『利平栗』です。
弊社で販売する『利平栗』は、無農薬・無化学栽培で育てています。
農薬や化学肥料を使用しない分、有機肥料を与えながら、しっかり手をかけて育ててきました。
大変人気のある商品で、すでにたくさんのご予約も頂戴していました。

強風に耐えきれず、まだ青いたくさんの栗のイガが落ちていました。
先日、“整理落果”をこのブログで紹介しましたが、それらとは明らかに異なる、大きなイガが落ちています。

中には色づき始めていたものもありました。
9月下旬より出荷予定でしたが、今年は少し早い予想を立てていたので、こうもたくさん落ちてしまうとは悔しくて仕方ありません。
残りの『利平栗』たちをしっかり育て上げ、必ずご予約頂戴しているお客様の分は出荷したいと思っています。

出荷と言えば、昨日の出荷を台風15号の影響のため、本日に延期しました。
これは、山あいの『種なしかぼす』生産農家の「古川果樹園」さんに向かう道の途中です。
倒れかかる杉をくぐりぬけ、「古川果樹園」さんに向かうと、まだ停電したままとのことでした。

電線にもたれかかった木々が、送電を止めているようです。
帰り道では、急ピッチで復旧作業が行われていました。
頑張っていただき、早急な復旧を願うばかりです。

山あいの『種なしかぼす』は、「古川果樹園」さんが、無農薬・無化学肥料で育てています。
今年は、例年以上のハイペースでのご注文を頂戴していて、売り切れが速いと予想されます。
ご注文はお早めにお願いいたします。
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『熊本産高級種なしかぼす』

その後、「小春農園」さんの『甘熟いちじく』の栽培ハウスに伺いました。
いつもの光景とは一変していて、ハウスにビニールがない状態です。
台風が来る前に、ビニールは全てはいでおいたのです。

こちらは先日うかがった詩の写真です。
ハウスといえども、締め切りのハウスではなく、ましてやボイラーなどを焚いて温度調節をするものではありません。
果樹を雨風から守るための、いわば“屋根”と言った感じです。

「小春農園」専務の小原将輝さんです。
「笠さんとこも風ひどかったでしょ?ここもすごかったですよ。でもビニールをはいでたおかげで最小限にとどめることができました。」と将輝さん。

「小春農園」代表の小原正弘さんは、「ビニールをはいどいたのと、こうして支柱を立ててパイプを補強しとったけんよかったばい。もちろん、枝葉の折れたりはしとるけど、根っこごと折れたり抜けたりはしとらんけん、来週からはまた出荷できると思うよ。」
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山あいの『甘熟いちじく』
※敬老の日ギフトも数量限定にて承り中!

「結果枝ば、こぎゃんして1本1本ひもをまきつけながら固定しとったともよかったね。もちろんこれは毎年する作業で、果実が風で揺れて傷ついたり折れたりせんためばってん、こんな台風対策でもある訳たいね。農業は自然の恵みに感謝しながらしていかにゃんとばってん、自然の驚異とも向き合っていかにゃんたいね。」

「台風が来るけんって、ビニールば慌ててはいでも、全く影響なかったことも何回もあるばい。ばってんね、その念のための対策ばせんで、損害の出たら悔やむに悔やみきれんたい。最悪のことを見据えて、最善の方法をとるのも農業ばしていくうえでは大事なことたいね!!」

帰社し、『利平栗』たちを再度見て回りました。
落ちている栗よりも、残っている栗がはるかに多く、落ちたものを悔やむより、残ったものをしっかりと育て上げようと思いました。

自然栽培で育てた栗の王様『利平栗』は、まもなく先行予約の受付をスタートします。
残ったくりたちを見据えて、収量を予測した上で、数量限定での販売をいたします。
台風一過の今日、自然の猛威による農業の厳しさを知り、「よし頑張ろう!!」と、新たな熱い思いを感じることができた1日でした。
FLCパートナーズストア 笠 泰紀
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