FLC日記 2015年8月18日(火) 晴れのちくもり
「FLCパートナーズストア」では、今期(平成27年度)も、匠の農家さん「小春農園」さんの、究極の柑橘『せとか』をネット独占販売いたします。
収穫及び出荷は、平成28年2月上旬です。
※現在は完売(入荷待ち)状態です。
本日は、『せとか』の摘果、玉つり作業後の様子を現地取材してきましたのでご紹介いたします。
ここは、熊本県山鹿市鹿北町にある、匠の農家さん「小春農園」さんの、究極の柑橘『せとか』の栽培ハウスです。
ハウスと言えども、ボイラーを焚き、加温をして育てるのではありません。
この時期は、天井のビニールは取り除いています。
ハウスはあくまで雨風や病気、害虫から大切な果樹や果実を守るためのものです。
より自然に近い形で、『せとか』を育てています。
こちらは、「小春農園」さんのみかん畑(山)から見たハウスの様子です。
右は、柑橘王こと『デコポン(肥後ポン)』の栽培ハウスで、左の青いネットに覆われているのが、本日ご紹介する『せとか』の栽培ハウスです。
青いネットは、防虫及び遮光のためにハウス全体を覆うように張られています。
それにしても、豊かな森の中に忽然と現れるハウスは、圧巻ですね!!
「小春農園」専務の小原将輝さんに、ハウスの中を案内していただきました。
「笠さん!見てください!!こうして夏芽が元気に芽吹いていますよ。しっかり樹勢が保たれている証拠ですね!」
「その新芽は、必要な新芽なんですよね。今年もしっかり剪定作業ができたってことですよね!!」と言うと、
「さすが笠さん!『せとか』栽培の年間通しての流れがわかっていますね!」と、将輝さん!!
「そうですよ!!私が何年ここに通っていると思ってるんですか!」と言う私に、
「ハハハッ!確かに!!それでは今日はもう一歩踏み込んだ話をしましょうか!」と笑顔で答えてくれました。
これは、6月~7月にかけて行う、選定作業の様子です。
「小春農園」さんが行う、『せとか』の匠の剪定のお話は、以前のブログでご紹介していますので、興味のある方はぜひのぞいてみてください。
FLCパートナーズストアオフィシャルブログ 「FLC日記」
幻の柑橘「せとか」
究極ゆえの手のかかる栽培方法!その1
幻の柑橘「せとか」
究極ゆえの手のかかる栽培方法!その2
「『せとか』の果実が、すべて枝の先端に止まっている(着果している)のがわかりますか?」と将輝さん。
「ええ!確かにすべて先端に止まってますね!」と言うと、
「これは、自然とそうなっているのではなく、すべて摘果作業で先端にだけ残してるんですよ。大きくて甘い『せとか』に今年仕上げるためと、来年以降も高品質の『せとか』を育てるためです。」
「足元には、たくさんの摘果した果実が落ちているでしょ?それらを落とすことで、残した果実が大きく甘く育つんです。『せとか』はとても頑張り屋さんなので、自分の体力以上の果実を実らせようとするんです。そこを、“摘果作業”で調整してあげる必要があるんですね!」
「基本的には、摘果する果実はこのような枝の途中から芽吹いているものです。ここに果実が実ると、その先に栄養があまり行かなくなり、樹勢も弱るし、美味しい『せとか』ができないんです。」
「ここに、果実が着果していた証拠に、枝が茶色くなっているでしょ?その先の果実を先日の摘果作業で落としたんですね!」
残してある、枝の先端に実る『せとか』を見てみました。
確かに、果実につながる枝の先端がこのように変色していました。
これは、6月の着果間もないころの写真です。
まだ、果実につながる枝の部分の変色は見られません。
手前の果実はおそらく着果しているもので、果実が黄色くなっている奥の方は、整理落下でこの後落ちるものです。
7月中旬になると、ゴルフボールほどの大きさにまで成長します。
このころには、果実につながる枝にも変色が見れ、しっかりと着果していることがうかがえます。
そして現在は、テニスボールほどにまで成長していました。
「小春農園」さんでは、残した果実の1玉1玉すべてをこうしてひもで吊り下げながら育てていきます。
こちらは、2月の収穫の際の様子です。
枝や葉、果実同士で成長の過程の『せとか』がぶつかって果皮に傷がつかないように、すべて絶妙なバランスで吊り下げるのです。
また、『せとか』は、果実が300g前後と大変大きくなるので、ひもで吊り下げることで、収穫まで枝が折れることなく育つのです。
「今年も、匠の摘果作業と、惜しまぬ手間ひまのひもつり作業を終え順調ですね!」と言うと、
「摘果と同時に、残した果実の柱頭も全て切ってあげたので、きれいな背とかに仕上がると思いますよ!」
将輝さんは笑顔でそうお話しいただきました。
『せとか』は“究極の柑橘”と称されます。
全ての柑橘類の良いとこどりをしたような柑橘で、非の打ち所がないと言われているからです。
最大の特徴は、やわらかいトロットロの食感です。
果肉は1粒1粒がトロトロで甘く、爽やかな酸味もあり、種はなく、簡単に手で皮がむけるので、まさに“究極の柑橘”なのです。
しかし、究極ゆえに、多くの手間ひまと、高度な栽培技術を要します。
匠の技術と惜しまぬ手間ひまで育て上げられた、『せとか』の中から、「小春農園」さんが選び抜いた“極選”の『せとか』を、『プリンセスせとか』として販売いたします。
2月の収穫が待ち遠しくてなりませんが、それまでの成長の様子などなどは、また現地取材にてご紹介していきます。
お楽しみに!!
FLCパートナーズストア 笠 泰紀
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