FLC日記 2015年7月4日(土) くもりのち雨
「こうして収穫量もしっかり増えた!その中からベストな食べごろのパイナップルば出荷するばい。樹上で完熟したパイナップルは、海外から来るような青刈りのパイナップルとは違って、コクのある甘さがあるとたいね。しかも、舌がジカジカする感じがいっちょん(全く)無かばい。」
農業生産法人「有限会社チヒロ産業」さんの代表取締役の木庭徹成さんが、元気に実りまもなく収穫を迎えるパイナップルをとても優しい眼差しで見つめながらそうお話しいただきました。
ここは、熊本県山鹿市菊鹿町にある、「有限会社チヒロ産業」さんのパイナップルの栽培ハウスです。
そしてこちらがまもなく(8月中旬)に収穫を迎えるパイナップルです!!
熊本県でパイナップル栽培ですよ!!
この日は、同じ菊鹿町でパイナップルを栽培している「木庭健康畜産」の木庭泰文さんも一緒です。
お2人は、様々な情報交換をしながら、より美味しいパイナップル作りに励んでいます。
お2人との出会いは、2年前(2013年)の9月のことでした。
熊本県山鹿市で、熊本産高級種なしぶどう『山鹿のぶどう』を生産する「社方園」さんの直売所でお会いしました。
「美味かパイナップルば作ろごたるけん、意見ば聞かせてもらえんだろうか?」と言うことで、お会いしたのです。
この左の方が、社方さんのご友人で、お2人の木庭さんを紹介していただいた、高橋さんです。
私と「社方園」園主の社方武路さん、ご紹介いただいた高橋さん、そして二人の木場さんの5人で、様々な意見を交換しました。
こちらがその時、試食用としてお持ちいただいたパイナップルです。
社方さんは生産者の立場で、高橋さんは消費者目線で、私は販売をするということで様々な意見を述べました。
「良かなら、この芯の部分も食べてみなっせ!食感の違って美味しかばい。ただ、こぎゃんして切ってみると熟仕方のわかるばってん、今のとこは収穫のタイミングがまだしっかりつかめとらんとたいね。」と徹成さん。
「これくらいの色合いがベストだと思うとばってん、まだ安定供給と質の維持ができとらんけん、しっかりそれがつかめて、自信をもって出せるようになったら、販売もぜひお願いしたい!」
二人の木場さんと、そう約束して、この夏が来ました。
そしてこちらが現在の栽培ハウスの様子です。
「有限会社チヒロ産業」さんでは、数ヵ所のハウスでパイナップルを育てています。
そこには、たくさんのパイナップルが実り始めていました。
「ほら!もう色付いてるパイナップルもあるばい!収穫して試食してみようかね!」と徹成さん。
「まだしっかり色が来ていないですが、大丈夫ですか?」と尋ねると、
「成熟具合は問題なかと思うよ!せっかく笠さんも来てくれとることだし、これくらいの色合いのパイナップルの味を知っとくのも良かと思ってね!もちろん、このサイズでは商品としてはちょっとこまかね(小さいね)!」
パイナップルは、定植後2年で花をつけます。
季節にもよりますが、開花後、100~120日間で成長し色付き、収穫を迎えるのです。
ちなみに、こちらがパイナップルの花です。
紫色の一つ一つが花で、パイナップルの果実はたくさんの花の集合体です。
それらの様子は、昨日のブログでもご紹介していますので、ぜひのぞいてみて下さい。
↓ FLC日記 2015.7.3 ↓
『熊本県産『チヒロパイン』 8月中旬より販売予定!
現地取材その1(株の増やし方)』
先ほど収穫したパイナップルも含め、二人の木場さんと私とで試食してみました。
「これは、昨日収穫したやつで、ちょっと熟れ過ぎとると思うとたい。収穫の時期の見極めがやっぱりなにより重要たいね。」
そう言いながら、徹成さんがパイナップルにナイフを入れた瞬間!
何とも甘い香りが立ち込めてきました!
「香りは100点満点ですね!」と言うと、
「そうだろ?ばってん問題は見た目たいね!もちろん、この状態でも美味しく食べられるばってんね!」
さっそくいただくと、実に甘い!!
しかし確かに若干の熟れ過ぎ感はあります。
こちらは先ほど収穫したもの!
パイナップルの中はしっかりと色付いています。
パイナップルは収穫後追熟させても、糖度は増しません。
ただ、香りが増し、酸味が抜けるのでマイルドさは感じることができます。
「有限会社チヒロ産業」さんの『チヒロパイン(仮名)』は、こうして芯の部分まで食べられることも良いんです。
もちろん糖度は落ちますが、果肉と一緒に食べることで2つの食感を楽しみながら味わうことができるのです。
「しっかりと収穫の時期ば見極めることのできるようになったな!これで、本格的に出荷のできるばい。」
二人の木場さんも、自分たちが育てたパイナップルに満足げな表情でお話しされています。
それから、具体的な商品構想を話しました。
2玉入りで大きさをそろえるのか?
重さでそろえるのか?
すぐに食べて頂く完熟のものと、7割熟したものの2つを入れたらどうだろうか?
3kgのビッグサイズは1玉で販売してみたいよね?
などなど、熱いトークは止まりません!(笑)
今回も、栽培ハウスも試食もお2人のこの笑顔を見てお解りの様に、私も含めとっても楽しい取材でした。
さぁ、いよいよ本格的な販売に向け急ピッチで準備を進めていきますよ!
「有限会社チヒロ産業」さんの『チヒロパイン(仮名)』は、8月中旬からの収穫に向け元気に成長しています。
「FLCパートナーズストア」でネット独占販売いたします。
2年がかりの約束がいよいよ形となるのです。
現在、全力準備中!
お楽しみに!!
FLCパートナーズストア 笠 泰紀
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