FLC日記 2015年6月16日(火) 雨時々くもり
「5月中旬からパイナップルの花が咲き始めたので、笠さん時間ある時に見においで!!今年も9月中旬から集荷ができると思うよ!」
『けんちゃん家のパイナップル』栽培農家「田代農園」の、田代憲一さんから連絡を頂き、さっそく取材していきました。
ご覧下さい!これがパイナップルの花です!!
花と言うより、まだつぼみと言ったところでしょうか!
パイナップルは、下から順番に花を咲かせていきます。
もう少し成長するとこんな感じです。
出っ張った部分の先端にある、紫色のものが1つ1つの花の花びらで、パイナップルの果実は、たくさんの花からなる小さな果実の集合体です。
ここは、熊本県菊池市七城町にある、「田代農園」さんのパイナップルの栽培場(ハウス)です。
「田代農園」さんは、30年も前から、熊本で最初にパイナップル栽培を始めました。
たった1株の買いなっぷるからスタートし、今ではなんと、4000~5000株のパイナップルを栽培しています。
でも、いったいどうやってパイナップルを増やしているのでしょう?
こちらは以前撮影した、収穫直前のパイナップルです。
「パイナップルは、上の葉っぱのところを植えておくと育つ!」なんてことを、まるで都市伝説の様に聞いたことはないですか?
それは本当の話で、田代さんは30年ほど前に、たった1個のパイナップルの先端のところをハウスに植えて、それから現在の数まで増やしてきました。
こちらは、別の栽培ハウスです。
次世代のパイナップルの苗が、元気に成長していました。
パイナップルは、定植後約3年で花を咲かせ収穫を迎えます。
でもこれらは、パイナップルの果実の先端のところを植えたようには見えませんよね。
もちろん、これらはその先端のところではありません。
先端のところを植えて育てると、いつまでたっても1本だけで、増やすことはできません。
パイナップルは、成長の過程で、時折こうして脇芽を芽吹かせます。
この写真の右下のものが脇芽です。
その脇芽を摘んで、植えると1本のパイナップルの株になるのです。
脇芽を摘み、新しい株として育て、少しずつ少しずつ増やしてきたのです。
自然界では、台風などの強風で倒れ、折れた先が根付けば新しい株となります。
果実の先端のところも同様に根付けば新しい株となりますが、成長は脇芽の方が早いようです。
花が咲き、こうして果実ができるということは、当然パイナップルの“種”もあります。
ちなみに種は、果実を食べる時に捨てる、この皮の部分にあるそうです。
(すみません。詳細は私は知りません)
「田代農園」さんの『けんちゃん家のパイナップル』の収穫時期は、9月中旬から3月までです。
パイナップルと言えば、夏のイメージですが、そのころの出荷はありません。
パイナップルは、こうして花が咲いて収穫を迎えるまで、約100日ほどかかります。
南国の常夏な気温のところでは、年中花が咲きいつでも収穫時期を迎えますが、ここは熊本県です。
いくらハウスの中で育てているとはいえ、加温をしなければ、冬の時期にはパイナップルが開花しないのです。
5月の中旬より咲き始めた花が、9月上旬より実りますが、ある程度の数がそろい、良いものを選んで出荷するために、毎年の出荷は9月の中旬頃からとしています。
パイナップルの栽培ハウスの取材を終え、田代さんのご自宅に伺うと、田代さんはブルーファンタジアの花の出荷準備をしていました。
「田代農園」さんは、もともとお花の栽培農家さんです。
ブルーファンタジアやスターチスなどの花を育てています。
とりわけ、ブルーファンタジアはとても良い花を育て、ご自宅にはその功績をたたえる賞状が何枚も飾られていました。
現在は、生産量を減らし、直売所などでの販売をしています。
「田代農園」の田代憲一さんです。
「さすがに、見事なブルーファンタジアですね!」と言うと、
「そうね!ありがとう。昔は市場に持っていくと、同業者が、「わぁ~、田代さん今日持ってきたんですか?」」
「「田代さんが出すなら、今日は俺のにはよか値のつかんばい!今度はいつ持ってくるか前もって教えといてくださいよ!」なんてことを言われるほど、良か花ば出しよったばい。」
なんて思い出話をしてくださいました。
「ところで、パイナップルの花は見てきた?今年も良か花の咲きよったでしょ?」と田代さん。
「えぇ!良い花がたくさん咲き始めてました!私は田代さんのパイナップルが大好きなので、9月中旬が待ち遠しいです!!」と言うと、
「そう言ってもらえると嬉しかねぇ~!」と思わずこの笑顔!!
「田代農園」さんの『けんちゃん家のパイナップル』は、糖度が19度以上、高い時は23度ほどもあるとっても甘いパイナップルです。
さらに、生のパイナップルによくある、舌にジカジカする感じが全くなく、すごくやさしい酸味と甘さのベストバランスなのです!!
「FLCパートナーズストア」では、今年も「田代農園」さんの『けんちゃん家のパイナップル』をネット独占販売いたします。
「これからも、収穫に向けしっかり手をかけて、みなさんに喜ばれるパイナップルを育て上げるよ!」田代さんは、この日の取材の最後に、そう笑顔でそうお話しいただきました。
日本国内で流通している、生のパイナップルの約97%は、国外から輸入されたパイナップルです。
さらに約3%の国産パイナップルの99.5%は沖縄で生産されています。
ですから、熊本産のパイナップルは、大変希少価値の高いものです。
これからも、パイナップルの成長の様子や、田代さんの惜しまぬ手間ひまなど現地取材でご紹介していきます。
お楽しみに!!
FLCパートナーズストア 笠 泰紀
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