FLC日記 2015年6月10日(水) くもり
「春先の花の時期の長雨にも負けず、秋麗(しゅれい)は、しっり止まっとる(着果している)ばい!これから、どんどん大きくなって、出荷は8月の中旬ってとこだろうね!楽しみにしときなっせ!!」
6月4日、「本藤果樹園」さんの、樹上完熟梨の中の1つ、『秋麗』の栽培地に現地取材に行ってきました。
現在は、1回目の摘果作業が終わり、『秋麗』の果実は、ビー玉より一回り大きいほどに成長していました。
熊本県菊池市戸豊水(とりうず)にある「本藤果樹園」さんの、数ヵ所ある梨園の1ヶ所に、『秋麗』の取材に伺いました。
梅雨の晴れ間のこの日、とても優しい日差しが、『秋麗』の果樹にふりそそいでいました。
「FLCパートナーズストア」では、今年も「本藤果樹園」さんの、こだわりの『樹上完熟梨』をネット販売いたします。
まずは、7月下旬の『幸水(こうすい)』からの出荷です。
そして、全国的に生産数の少ない『豊水(ほうすい)』、さらにジャンボ梨『新高(にいたか)』(写真)と続きます。
さらに、今年(平成27年度)からは、いよいよ、本日のブログでご紹介する『秋麗』の販売をスタートします。
2003年に、品種登録されたばかりの新しい梨で、熊本の“ブランド梨”として、県をあげて推し進めている梨です。
こちらがその『秋麗』です。
『秋麗』は、青梨と呼ばれる品種になり、見た目はけっして美しいとは言えません。
初めて見た方は、収穫時にもその果実の色あいから、「まだ熟していないんじゃないの?」なんてことを言われるほどです。
しかし、『秋麗』をひとたび口にすると、誰もが一瞬で大好きになる美味さなのです!!
酸味のない濃厚な甘さと、芳醇な香りとサクッとした食感が良いんです。
香り、味わい、甘さのいずれをとっても、他の梨とは一線を画すなしだと言えると思います。
だからこそ、熊本県が熊本の“ブランド梨”として推し進めるほどなのです。
「本藤果樹園」の本藤猪一郎さんです。
「本藤果樹園」さんは、猪一郎さんと、お父さんの賢一さん、お母さんの郁代さんの親子2代の匠で、至高の『樹上完熟梨』を育てています。
「猪一郎さん!1次摘果は終わったとお話しされていましたが、その作業はもう2次摘果ですか?」と尋ねると、
「いやいや違うよ。これは剪定ばしよるとたい。」とのこと。
「今は、しっかり果実に栄養ば送らにゃん時だけん、こうして不要な新芽ば剪定しよるとたい。『秋麗』の果実を横目で見ながら、大きくなあれ!甘くなあれ!!って思いながらね!(笑)」
「ハハハッ!そうですよね!植物に話しかけることは大事ですもんね。でも、こうして、きれいに誘引してあるので、剪定作業もやりやすいんじゃないですか?」と言うと、
こちらは、4月上旬の花の時期の写真です。
「本藤果樹園」さんでは、主幹を両サイドに伸ばし、そこから果実を実らせる枝を平行に誘引して育てています。
「本当はまだまだ全体像ば作り上げんといかんとたいね。両サイドからピシャッと主幹ば伸ばして、この梨園全体を枝葉で覆うようにせにゃんとたい。」
「今年の冬に、この主幹の先ばこうして誘引するでしょ?もちろん反対側からもするたいね。そうして梨園全体を覆うようにしていくわけたい。でも、いっぺんには出来んけん、毎年毎年少しずつ理想の形に近づけていきよっとたい。」と猪一郎さん。
「今年も、しっかり止まって(着果して)、元気に成長しよるけん、いよいよ今年からは、本格的に『秋麗』の販売ばして良かばい。『秋麗』は、なんさま(熊本弁:とにかく)1回食べるなら、みんな大好きになってくれると思うばい。」
「こぎゃんして、日々しっかり手ばかけて育て上げよるけん、8月中旬ば楽しみにしときなっせ!」
猪一郎さんから、自信あふれるコメントを頂くことができました。
「FLCパートナーズストア」では、今年も「本藤果樹園」さんの『樹上完熟の熊本梨』をネット販売いたします。
収穫のその日まで、いえ、収穫後も年間を通して現地取材を重ね、このブログで成長の様子や、惜しまぬ手間ひま、匠の技をご紹介していきます。
お楽しみに!!
FLCパートナーズストア 笠 泰紀
ホームページはこちら
『FLC日記』は「にほんブログ村」のランキングサイトに参加してます。
下のバナーをクリックして、ランキングアップにぜひご協力下さい。
よろしくお願いします。
スーパー・青果店情報をチェック!