FLC日記 2015年6月7日(日) くもり時々晴れ
これだけしっかり花芽が伸びて、葉っぱも十分についているから、「これはきっと、良い『せとか』になりますよ!」
熊本県山鹿市鹿北町で、究極の柑橘『せとか』を生産する、「小春農園」の小原将輝専務がそうお話しいただきました。
「FLCパートナーズストア」では、「小春農園」さんの究極の柑橘『せとか』に中から、選び抜かれた“極選”の『プリンセスせとか』をネット独占販売しています。
昨日に続き、「小春農園」専務の小原将輝さんに、現在の様子やこれまでの様子などをご紹介いただき、究極の柑橘『せとか』の成長の過程をご紹介いたします。
4月下旬から5月上旬にかけて、『せとか』は、この様な白くてとてもかわいらしい花を咲かせます。
こうしてまとまって咲く総状花と単生の花が混在しています。
この頃、栽培ハウスはとてもいい香りに包まれていて、毎年花の咲く頃に取材に伺うのを私も楽しみにしています。
「ほら!これを見て下さい。もう着果がはじまっていますよ。もちろんこの段階で、きちんと着果しているかはわからないので、生理落下が終わった6月上旬から摘果作業をしていきます。」と将輝さん。
「『せとか』の樹勢が弱いと、葉っぱを持たない花が咲く場合がありますが、うち(小春農園)では、4月上旬の花芽剪定で、良い花芽を残しているし、樹勢もしっかり保てているので、そんなことはありませんね。」
「小春農園」さんでは、2月の収穫以降、ベストなタイミングで有機肥料を与え、元気な果樹を育ててきました。
また、こうしてハウスの中で栽培していますが、あくまで雨風や病気、害虫から果樹を守るためのハウスで、ボイラーを焚き加温することはなく、より自然に近い形で栽培しています。
5月下旬、『せとか』の着果の様子を確認する将輝さんを取材しました。
「この時期になると、はっきりと止まっている(着果している)せとかの果実と、止まらなかった(着果しなかった)せとかの果実がわかりますよ。」
「ほらこれが、止まらなかった果実ですね。黄色く変色しておずれは落ちてしまいます。『せとか』は、虫などの媒体や交配作業を行わなくとも着果します。ですから、生理落果ともとらえられる現象です。」
生理落下とは、果樹が自らを守るため、その樹の適正数まで果実を落とす現象です。
この写真では、親指や中指あたりにあるものは生理落下し、手前にあるものは着果しています。
「これ見て下さい。『せとか』はとても頑張り屋さんなので、こうしてそれ以上の果実を実らせようとするんです。だから、私たちがそこを見極め、これから摘果作業を行うんです。ここに4個ほど着果してる果実がありますね。残すのは、この中の1つだけですね。」
「あえて残さない場合もあるんですよ。例えばこれは、枝がとても短くて着果しています。それだけ樹勢の良い枝ではないのです。この場合は、あえてここには実らせないで、樹勢を保つようすることもあるんです。」
「一方これは、こんなにも長く枝が伸び、しかも大きくて元気な葉っぱがたくさんついていますよね。この様な状態で『せとか』の果実を育てることがベストですね!これはきっと美味しい『せとか』になりますよ。」
「これから行う摘果作業と同時にするのが、大事な大事なこの小さな芽の剪定作業です。これらを残すと、樹勢が保てなくなるんですよ!来年以降も良い花芽を芽吹かせるために、これらの新芽はきちんとて見極め剪定していかないといけないんです。」
「ここに、若い芽が芽吹いていますが、これらはどうするんですか?」と尋ねると、
「えぇ!これも、不要なものを見極めて、これから剪定していきます。」
「『せとか』は、究極の柑橘と呼ばれるだけあって、かなりの栽培技術が必要です。温度や水管理もそうですが、一番重要なのは的確な時期に的確な剪定をすることなんです。」
将輝さんは、自信あふれる笑顔でお話しいただきました。
今年の2月の収穫時の写真です。
「小春農園」代表の小原正宏さんと奥様の美子さん。息子さんで専務の小原将輝さんです。
長年の経験と豊富な知識を持つ小原さんと、惜しまぬ手間ひまをかける美子さん、そして、大学で柑橘類を専門に学んだ技術を持つ将輝さんが中心となり、本日ご紹介した究極の柑橘『せとか』など、まさに“本物”と呼べる様々な作物を育てています。
現在、好評発売中の、蔵出し完熟『デコポン』(写真)は、父の日ギフトとしても大変喜ばれる商品です。
この時期にありがちな“訳あり”デコポンとは異なる、きれいさと美味しさでお届けします。
また、山あいの『南高梅(青梅、完熟梅)』も、現在ご予約を承っています(写真は青梅)。
8月中旬からは、『甘熟いちじく』を出荷予定です。
その他には、幻の白い『長生たけのこ』、、『乾燥しいたけ』、『干したけのこ』、幻の柑橘『麗紅』、『ザ・みかん』なども生産していて、いずれも「FLCパートナーズストア」で、ネット独占販売中です。
本日ご紹介した、究極の柑橘『せとか』は、これからいよいよ摘果と新芽の選定作業がはじまります。
そして、徹底した温度と湿度管理をしながら、8月上旬には1玉1玉ひもで吊り下げて、大切に育てていきます。
収穫は、2月上旬の予定です。
これからも、成長の様子や「小春農園」さんの“匠の技”、惜しまぬ手間ひまなど現地取材をしてご紹介していきます。
お楽しみに!!
FLCパートナーズストア 笠 泰紀
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