FLC日記 2015年5月3日(日) 雨時々くもり
今年も元気に『水源キウイ』の花が咲きました!!
5月1日のことです。
昨年より4日早い開花で、例年に比べると5日ほど早い開花です。

これが、キウイの雌花です。
キウイは雄花と雌花を別の株につける雌雄異株の植物です。
先に咲いたのは、今年も雌花でした!

ここは、熊本県菊池市、菊池水源の山奥にある、株式会社旬援隊の敷地内の『水源キウイ』の栽培場です。
ここでは、完全無農薬・完全無化学肥料で『水源キウイ』を育てています。

敷地内には、数ヵ所のキウイ棚があります。
毎年最初に開花するのは、このキウイ棚です。
大自然の中、清らかな水と澄んだ空気、豊かな大地に守られて、完全無農薬・無化学肥料でキウイを育てています。
もちろん除草剤も一切使用しません。

株式会社旬援隊の本社社屋です。
私は、この菊池水源の山奥で生活をしています。
様々な野菜を作り、果樹を育て、原木しいたけを栽培し、烏骨鶏を飼育しながら、自給自足の生活をめざしています。

そしてその地に、株式会社旬援隊を立ち上げ、ネットショップ「FLCパートナーズストア」で、熊本の旬の食材を販売しています。

この時期は、蔵出し完熟デコポン(肥後ポン)『不知火』(写真)と、熊本産の『スイカ』が人気商品となっています。
「わが家の専用農家さん」と称する、弊社の契約農家さんが育てた“本物”と呼べる逸品です。

ここで栽培した商品も販売していて、その中の1つがこの『水源キウイ』です。
ゴールド種とグリーン種の2種類を一緒にして販売しています。

おかげさまで大変ご好評いただき、毎年『水源キウイ』をご購入頂くお客様も増えてきました。
今年は、その『水源キウイ』を使ったジャムを作ろうと準備中です。

これは、昨年のキウイの収穫時の様子です。
キウイと言えば、夏のフルーツのようなイメージがあるかもしれませんが、11月下旬から12月に収穫する、冬のフルーツなんですよ!!

夏に店頭に並んでいるキウイは、南半球で育てられた輸入ものです。
日本国内で販売されているキウイのほとんどが、ニュージーランド産で、輸入キウイの95%を占めています。

日本国内で収穫し販売される、国産キウイは全体のキウイ流通量のわずかに30%ほどしかありません。
もちろん、11月~2月位までの販売です。
キウイは、収穫後の日持ちが良いので、3月位までは国産キウイを見かけることがあります。
しかし、完全無農薬・完全無化学肥料で育てた『水源キウイ』の存在は、大変貴重なものだと言えるでしょう。
なぜ、完全無農薬・完全無化学肥料で育てているかというと、それにはきちんと理由があるのです。

株式会社旬援隊の敷地は、ブランド茶の『菊池水源茶』の茶畑と隣接しています。
そしてその茶畑は、『有機抹茶』の原料となる碾茶(てんちゃ)の茶畑なのです。

これは、4月下旬に行われた、寒冷紗をかける際の様子です。
その時期からお茶にこのような布をかけ収穫まで育て、より色の濃いお茶に仕上げるのです。

5月下旬の収穫時には、こうも鮮やかなグリーンのお茶に仕上がります。
このお茶を利用して、「FLCパートナーズストア」でも販売している、有機抹茶『雲上の白』が作られるのです。

有機栽培のお茶はかなり厳しい基準があり、農薬や化学肥料の使用ができません。
もし、農薬や化学肥料が検出されると、向こう3年間は“有機栽培”として販売ができなくなります。
ですから、もし、私が隣接している畑や栗、キウイに農薬を使用するものなら大変です。
そこで、有機栽培のお茶を育てることに協力して、ここでも一切の農薬や化学肥料を使用していないというわけなんです。

さて、そうして農薬や化学肥料を使用せずに育てている『水源キウイ』ですが、今年も順調に開花を迎えました。
まずは、この雌花に、雄花の花粉をつけしっかりと受精させなければなりません。

こちらは雄花の写真です。
雌花よりも開花が遅く、タイミングがずれると受精しないので毎年かなり苦労しています。
本日のブログは少々長くなりましたので、そのことについては、また明日のブログでご紹介することにいたします。

さぁ!キウイ栽培は、開花から収穫までが約7か月の長丁場です。
その間には様々な作業がまっています。
今年も、しっかりと手をかけて美味しいキウイに育て上げたいと思います。
成長の様子や、その手間ひまなどは、これからもこのブログでご紹介していきます。
お楽しみに!!
FLCパートナーズストア 笠 泰紀
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