FLC日記 2015年4月5日(日) 雨
「ほら!解るね?こっちは間隔がヒロかでしょ?シイタケの菌は、原木の繊維に沿って伸びていくとたいね。だけん、タテには広く間隔ば取って打っても良かとたい。逆に、ヨコは、間隔ば狭くしてやらにゃんとたいね!」
「小春農園」代表の小原正宏さんのお父さん、小原正法さんがそうお話しいただきました。

昨日に続き、「小春農園」さんの『原木しいたけ』のコマ打ちの現地取材の様子をご紹介いたします。

指で指示して頂いているように、しいたけのコマは、原木にタテには広く、ヨコには狭く打ち込んでありました。
きちんと、千鳥(交互)になるようにバランスよく配置されています。

「FLCパートナーズストア」では、熊本県山鹿市鹿北町の「小春農園」さんが育てた、清流の里の『原木しいたけ』をネット独占販売しています。
※今期の『原木しいたけ』の出荷は終了いたしました。

『原木しいたけ』とは、主にクヌギやナラの木を原木として、しいたけ菌を打ち込み育った、最も自然に近い方法で育てられたしいたけです。
「小春農園」さんでは、完全無農薬・完全無化学肥料で『原木しいたけ』を育てています。
毎年、3月中旬に「小春農園」さんでは、“コマ打ち作業”を行います。
“コマ打ち”とは、しいたけ菌を培養したコマを、しいたけが育つ原木に打ち込む作業です。

『原木しいたけ』を育てるには、多くの労力と長い栽培期間が必要です。
そのため、現在では一般流通しているしいたけの、約2割ほどにまで減少している大変貴重なしいたけです。

昨年、11月上旬、原木とするためのクヌギの伐採作業が行われました。
その後、約4か月間はそのまま放置して“葉枯らし”と言って、原木の水分を抜くのです。

3月上旬には、“玉切り”と言って、伐採し“葉枯らし”で水分が抜けた原木を、同じ長さに切りそろえていきます。
「小春農園」代表の小原正宏さんが、チェーンソウを使って手際よく“玉切り作業”をしています。
その際には、幹から伸びる枝を切り落とす作業もします。
「小春農園」さんでは、原木を1m5cmに切りそろえていきます。
そこまでの準備をして、この日“コマ打ち作業”は行われていたのです。

「小春農園」代表の小原正宏さんにお話をうかがいました。
「うち(小春農園さん)では、10ヶ所のクヌギ林があるとたい。そこを順番に伐採して『原木しいたけ』ば育てよるとたいね。」

「なんもなかごつ伐採してしまっとるように見えるたい。下の方半分は、来年の伐採用のクヌギたいね。ばってん、10年すると伐採する前の状態に戻るとたい。」

「これば見て!伐採した切り株からは、もうすぐ新しい芽が芽吹いてくるとたいね。全く新しくクヌギば植えるより、根っこがある分、成長が早かとたいね。だけん、10年後には元のようなクヌギ林になるとたい。」

「“コマ打ち”の終わった原木は、そのままここに「仮伏せ」と言って、置いとくとたい。その時には、ちゃんと切り株に重ならんようにしてあげにゃんたいね。もちろん、しいたけ菌は紫外線に弱かけん、その上には、“玉切り”の時に切り落としたクヌギの枝葉ば乗せておくとたい。そして、6月の中旬に“本伏せ”と言って、風通しが良いように原木を組みなおして1年半後の秋に収穫を迎えるわけたいね。」

この日は、小原さんの二男の京平さんと、奥様の美圭さんもお手伝いに来ていました。
美圭さんはもうすぐママになります。
予定日は、4月24日とのこと。
匠の農家の小原さんはとうとうおじいちゃんになるのです。

小原さんがドリルで原木に穴をあけ、京平さんがその原木を“コマ打ち”用の台に乗せ、美圭さんが1つ1つコマ打ちをしています。
その様子をきっと、おなかの中の赤ちゃんも聴いていることでしょうね!

さっきまで、ドリルでの穴あけ作業をしていた小原さんと小原さんの長男で「小春農園」専務の小原将輝さんが、今度は鉈(ナタ)をもっての作業中です。
「それは何をしているのですか?」と尋ねると、

「エサを切り落としてるんです。特に、枯れ枝はしっかりと切り落とさないといけないですね!」と将輝さん。
「ん?特に枯れ枝は、しっかりと!って何か意味があるのですか?」とまた尋ねると、
「枯れ枝や、枯れ落ちた後の切り株には、すでに雑菌が入っている可能性があるんです。だから、こうしてしっかりと切り落とすんです。」

「笠さんも自分でも『原木しいたけ』を栽培していて“コマ打ち”するでしょ?その際に、こんな切り株もきちんと切り落としてあげると、しいたけ菌の伸びが全然違いますよ。」

「それにしても、見事な切れ味の鉈(ナタ)ですね!私の場合、鉈を研ぐところからしないといけない気がします。」と言うと、
「そこからスタートですか(笑)?でも、私も今朝から鉈を研いで今こうして使ってますよ。」とのこと。
この“匠”のひと手間が、しっかりとしいたけ菌が伸びた良い原木を作るのですね!

「小春農園」さんの“コマ打ち”は、こうして分担で作業を行いながら、とても効率よく進んでいました。
「FLCパートナーズストア」では、今期も「小春農園」さんの『原木しいたけ』をネット独占販売いたしました。

おかげ様で大好評!
今期の生の『原木しいたけ』の出荷は終了しました。

惜しまぬ手間ひまで、無農薬・無化学肥料で育てられた『原木しいたけ』から作る、『原木氏しいたけ(乾燥)』は、引き続き大好評発売中です。
ぜひ、下記「FLCパートナーズストア」のロゴをクリックして、ホームページをご覧ください。
ご来店お待ちしてます。
FLCパートナーズストア 笠 泰紀
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