FLC日記 2015年2月14日(土) 晴れ
「剪定と誘引作業は、7月末に実る梨をイメージしてやっていくとたいね。木漏れ日の中、きれいな梨がたくさん見実っとる姿ば想像してね・・・。でも、今年のことだけじゃいかんとたい。3年先まで見据えてこの作業ばしよるとばい。」
熊本県菊池市野瀬の「岩永農園」さんの梨園に、今年も剪定と誘引作業の様子を取材に行ってきました。
この冬の時期には珍しく、澄み切った青空の中、「岩永農園」代表の岩永敏行さんの心地よいハサミの音が、遠くで響いていました。
このシーズン、12月から1日も休むことなく、梨園の枝の剪定と誘引作業が行われています。
「岩永農園」さんは、熊本産『幸水(こうすい)』、『豊水(ほうすい)』、『秋月(あきつき)』、『秀麗(しゅうれい)』、ジャンボ梨『新高(にいたか)』、『新興(しんこう)』を育てる、匠の農家さんです。
写真は、ジャンボ梨『新高(にいたか)』です。
いずれも、こだわりの樹上完熟梨で、ネット独占販売する「FLCパートナーズストア」の大人気商品です。
「今年も、まん丸とした良か芽の芽吹いて来よるばい。果樹の成長は待ったなしだけん、今月中にはなんとか剪定と誘引作業ば終わらせにゃんと思いよるとたい。」
岩永さんは、とても手際よく剪定と誘引作業をしていました。
ご覧ください!
このおびただしい数の、梨の枝の数を!!
「岩永農園」さんでは、有機肥料をふんだんに与えた元気な土で、惜しみない手間ひまをかけこの梨たちを育てています。
岩永さんは、匠の判断で残す枝、切る枝を選び剪定をし、匠の技術で、残した枝をほぼ平行になるように誘引していきます。
この広い広い梨園のすべての梨の果樹をそうしていくのですから、想像を絶する手間暇のかかる作業です。
12月上旬、「岩永農園」さんでは、毎年堆肥(有機肥料)を果樹園全体に散布します。
堆肥(たいひ)とは、有機物を微生物によって完全に分解した肥料のことです。
家畜のフンが主な原料となりますが、完全に分解されていて全くにおいもありません。
梨の果樹は落葉樹です。
この頃はまだ葉っぱがわずかに残っていますね。
「農作物ば作るには、土作りがやっぱ何でも大事たいね。その上で、お天道様の光があって、水があって育つとたい。そこに、ピシャッと手ばかけてやると、美味か作物のでくっとたいね。」
「1本1本順番に行っていくのでしょ?1日にだいたい何本くらい作業が出Kるのですか?」と尋ねると、
「そうねぇ~、果樹の枝のはり方にもよるばってん、多か時で1日3本ってとこかなぁ・・・。」
「梨が育つベストの環境をイメージして、時にはこぎゃんして大きな枝も切らにゃんけんね。下の段の梨園は、剪定の終わっとるけん、見てくるたい!」と岩永さん。
さっそく下の段の梨園を見に行きました。
見事なまでの匠の技で、梨の枝の剪定と誘引作業が行われていました。
枝が重なることなく、バランス良く配置してあります。
これが、収穫前の7月下旬になると・・・
青々とした元気な葉っぱから、とても美しく木漏れ日が漏れています。
私は、この環境を“梨たちが育つ最高のステージ”と呼んでいます。
これくらいの木漏れ日が射し込む枝の密度が美味しい梨を育てるのです。
「岩永農園」さんでは、こだわりの無袋栽培で、梨を育てています。
袋をかけて育てるより、甘い梨が育つからです。
しかし、直射日光を浴びすぎると梨は日焼けをするので、微妙な木漏れ日の“梨たちが育つ最高のステージ”を作り上げる必要があるのです。
下の段の梨園を上から見て見ました。
私は、3月下旬から4月上旬にかけてのここから見る梨園が大好きです。
梨の花咲く頃だからです。
その様子をご覧いただきましょう!
まるで、梨の花の絨毯(じゅうたん)の様に、白い梨の花が咲き誇っています。
毎年楽しみにしている、圧巻の景色です。
梨の花は、桜の花によく似ていますね!
それもそのはず、桜も梨も同じバラ科の植物です。
梨花が咲き終わると、これまた途方もない手作業での、「摘果作業」が待っています。
その様子もまた、現地取材し、このブログでご紹介いたします。
岩永さんのところに戻り「今年も見事に剪定と誘引がされていましたね。最高のステージになりそうですね!」と言うと、
「そうなぁ!毎年毎年繰り返してきたことだけんな!!ばってん、今年のことだけじゃいかんとたい。3年先のことまで見据えて、この剪定と誘引作業はしよるとたい。そのあたりが、果樹栽培の最も難しいところであり、おもしろかところでもあるとたいね!」
3年先を見据えての剪定と誘引作業についても、さらにお話ししたいところですが、本日のブログは少々長くなりましたので、この続きはまた後日ご紹介いたします。
ちなみに、この写真がヒント(予告)です!
「FLCパートナーズストア」では、今年も「岩永農園」さんの『樹上完熟梨』を、ネット独占販売いたします。
「本当の美味しさを食べてもらいたいから、”樹上完熟”の梨を出したいとたい!!」と言う岩永さんのこだわりで、朝採り即日発送でお送りいたします。
7月下旬の『幸水』(写真)からスタートし、8月中旬からの『豊水』、そして、昨年より新しく販売をスタートした『秋月(あきつき)』、さらに、9月中旬からは、いよいよジャンボ梨『新高』と続きます。
昨年は、樹上完熟の数量限定のため、2週間待ちでの販売を余儀なくされた大人気商品です!!
それでは、この続きはまた後日!
お楽しみに!!
FLCパートナーズストア 笠 泰紀
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